美しき哉 塩野の上生菓子 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。



東京の和菓子の名店赤坂の塩野を訪れた。

豆大福や桃山も買おうと思ったが、あまりにも美味しそうなのですべて生菓子にしてみた。

その生菓子を持ってホテルニューオータニに向かった。

ホテルニューオータニの庭園のテラスのテーブルに美しい和菓子を並べる。

二人ですべて食べることにした。


こなしで作られた「落とし文」はまさにこの季節の和菓子である。

漉し餡とこなしの味のバランスが素晴らしい。

きんとん製の「よひら」はふわりとしていて、ういろうで桜餡を包んだ「青梅」は赤子の肌のように柔らかい。

柚饅頭の「枇杷」は柚子の香りが清々しく、黄身時雨でできた「水輪」は卵の香りでむせるようだった。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


そして今回一番美しかったのが「山ほととぎす」であった。

練りきりで作られたその姿は食べるのが惜しいくらいである。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


可愛いのに…

やはり食べてしまった。

練りきりと餡の味がしっかりとしていている凛とした和菓子であった。


その後、庭園を散策する。


花と


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滝と


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池をゆったり眺めた。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景

和みのひとときである。