タンゴとレダラッハのグランクリュ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

スイスのチョコレートにどのようなイメージを持たれるだろうか。
スイスと言えば良質だがミルクチョコレートのイメージが強いと思う。

さて、青山骨董通りにあるスイスチョコレートの名店レダラッハであるが…
お店のラインナップや可愛いお店のスペシャリテを見てもミルクチョコレートが確かに売りであるし、それがスイスチョコレートであろう。
しかし、このお店にはチョコレートの造り手としての実力を示す隠れた名品がある。
それはグランクリュという16枚のガナッシュが入った詰め合わせのボックスのチョコレートである。


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何と四つの産地ごとのシングルビーンズを使った56~70%のビターガナッシュなのである。
それもそれぞれハードガナッシュでソフトガナッシュを挟んである。


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このガナッシュが秀逸でたいへんよくできている。
メゾン・デュ・ショコラの産地ごとのガナッシュに決して引けをとらない。


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それでいて16枚で1500円しないので価格はメゾン・デュ・ショコラの半分以下である。
産地ごとの味わいもはっきりと区別できるくらい、それぞれ味が際立っている。


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トリニダード・トバゴ、ドミニカ、マダガスカル、エクアドル等カカオの地域ごとの食べ比べが楽しい。

たまらず赤ワインを開け、コーヒーをいれ、グラッパも用意する。
音楽はやはりタンゴの気分である。


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アルゼンチンタンゴもいいが、マランドのアコーディオンが聞きたくなった。
甘いコンチネンタルタンゴの調べに身を委ね、レダラッハのグランクリュとコーヒーとグラッパを口に含んだ。


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夜は更けていく。