サミエル・アダムスのトリプルボックとテオブロマ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

池袋東武のビール売場を何気なく見ていたらとんでもないものを見つけた。

ジラルダンのブラックラベルどころではない。

サミエル・アダムスのトリプル・ボックである。


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8年程前に一度飲んであまりもの美味しさに衝撃を受けたビールである。

その後すぐに輸入されなくなり、半ば諦めながらずっと探し続けていたビールであった。

ボックタイプのビールと言えば黒っぽくアルコール分が強いが、このビールは半端ではない。

アルコール分が17.5度もあり、ワインよりも度数が高い。

グラスに注いでも泡が全くたたず、澱がもの凄い。

少しドロッとしていて甘みがあり、ポルトや甘口シェリーのオロロソどころか濃密なペドロヒメネスのような味わいを感じさせる。

この飲み物に合いそうなのは、ビターで濃厚なケーク・ショコラであろう。


そう思いついた私は迷わず近くにあるテオブロマに行ってテオブロマで一番濃厚なケーク・ショコラであるサンフォアキンとラムの効いたボム・ド・テールを購入した。


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家に帰って、早速試してみる。

サミエル・アダムスのトリプル・ボックの瓶の先にはシャンパーニュでよく使われる栓がしてある。


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シャンパーニュを栓を抜くように開けてみる。

やはり泡は一切出てこない。


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画像の瓶の黒い部分はすべて澱である。

大きなグラスに注ぎテオブロマのケーク・ショコラ達と合わせてみる。

もの凄いマリアージュであった。


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ワインや洋酒が好きで濃厚なショコラが好きな方にとっては奇跡のような取り合わせであろう。

以前黒ビールとトリュフショコラはとても相性がいいと思いよく試していたが、そんなレベルではない。


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お互いに見えない糸で結びついていたかのような相性のよさだった。

あまりにも相性がよく強烈だったので、俗世間に戻るために…


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私はパン・オ・ショコラを食べた。