秘密のクレーム・アメリ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

東京にはオー・バカナルというフランスくさい食事もできるカフェがある。
東京在住の方は行かれたことがある方も多いと思う、私は今はなき原宿のオー・バカナルが好きだった。
ディジュネでハタのソース・ブール・ブランが1000円で食べられた時代であった。
さて、食事はさておき、カフェでもあるオー・バカナルに行ったら何を注文すればいいか…

ここだけの話だが、私だったらクレーム・アメリを注文する。
2001年に公開された映画アメリでモンマルトルのカフェにに勤めているアメリの大好物で一躍脚光を浴びたクレーム・ブリュレだが、元々はジョエル・ロビィションが考案したヌーベル・キュイジーヌである。
映画では主人公アメリがクレーム・ブリュレの表面のカラメルを壊すのを何よりもの楽しみにしていたのが印象的であった。

ところがオー・バカナルのクレーム・アメリはアメリという名がついているのに表面がパリっと硬くない。
実はこのスタイルは私の好みである。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景
あまり表面のカラメルが硬いと中のクレームが充分に楽しめない気がする。
この位が理想的だ。
中のクレームはバニラビーンズをたっぷり使っていて滑らかで香り高い。
プリンのように硬めのクリーム・ブリュレも私は好きでない。
この滑らかさとコクがたまらない。


ジャン=ピエールの霧の中の原風景


そして何よりも量がたっぷりとある。
ケーキ店ではココットに入れられたりしているがこの平たい皿が正解だと思う。
それも直径15㎝はあると思われる立派な大きさだ。
これで650円である。
コーヒーを頼むのとさほどかわらない。
粟ぜんざいよりもずっと安い。
ちょっと甘いものをカフェで味わうには最適だと思う。

私は銀座のオー・バカナルを今回訪れたが、都内には赤坂ニューオオタニ前や六本木アークヒルズ内等何軒かある。
京都や福岡にもオー・バカナルがある。

注文されたことがない方はお試しあれ。