近為でのぶぶ漬け三昧 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

門前仲町の深川不動尊の前に京のお漬もん処の老舗近為がある。
その近為でぶぶ漬けや黄金漬けが食べられるのだ。
営業時間は11時から17時まででその時間帯ならいつでも食事をすることができる。(月曜休み)
いつも混んでいて昼時など並ばなくてはならないが、通常11時のオープン時か14時半過ぎならば並ばなくても店内に入ることができる。

その日私はぶぶ漬けと銀鱈の西京漬けが食べたくなってその空いている時間を狙って訪れた。

茶釜のあるスペースに通される。
このお店では座ると最初に黙って自家製の京漬けものがサービスで出てくる。

このお店の名物柚子こぼしもしっかり入っていた


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この漬けものはお代わり自由なのだ。

お代わりの時は別の種類の漬けものを出してくれるし、もちろん同じものをいえばそれを持ってきてくれる。
したがって漬けものの種類とぶぶ漬け用の番茶にこだわらなければ黄金漬け(西京漬け)のコースを頼んでも京漬けもののお茶漬けを食べることができる。
その客専用の急須に入ったお茶が一人一人ついてくるのだから…
だから私のようにぶぶ漬けのコースを頼むと大小二つの急須が出てくることになる。

私の頼んだコースの料理が届いた。
画像では紹介できなかったが黒漆塗りの風情のある小さめでかわいい三段重ねのおかもちのようなものに入れられて料理が届けられる。


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そのおかもちのようなものから料理を下ろし、お膳に並べてくれるのだが、皿数が多すぎてお膳に全て載らないのだ。
京都の十二段屋で食べた時もこんな感じだった。
ここは東京下町深川なのに京都の風情が楽しめる。

漬けもの類が多種多様で紹介しきれない。


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漬けものの大皿には色とりどりの漬けものが載せられている。

私の好きな千枚漬けや奈良漬けをはじめ、しば漬け、花びらのような大根やラディシュのような蕪の漬けもの、季節の筍や菜の花の漬けものまである。

どれも味わい深く美味しい。


ご飯はお櫃に入ってくる。

中のご飯を目分量で三等分にして、一杯目は銀鱈の黄金焼きと漬けもので食べる。


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ひじきもつまんで食べる。


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銀鱈もひじきも味が強くなく優しい味わいで美味しい。


二杯目はぶぶ漬けにしてみる。

まずは目の前の茶釜から柄杓でお湯を取り、


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小さなぶぶ漬け用の番茶の入った急須の中に入れる。


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そしてご飯の上に漬けものや鰊の昆布巻き、蕗のとうや昆布を刻んで煮たもの等を載せ、


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番茶を上から注ぐ。


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いろいろなものの味がして、たまらない美味しさである。

ぶぶ漬け二杯目はフルーティなお店オリジナルの幻の梅や梅じゃこ、昆布などを入れて食べてしまった。


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京都に行かなくてもこれだけ本格的な京のぶぶ漬けが食べられるのは嬉しい限りだ。

京の漬けものや京の風情がお好きな方はぜひどうぞおこしやす。