月光茶房で味わうこだわりの極み | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

青山キラー通りから表参道のロイヤルホストに続く道を歩いていたらある店の目を引くメニューに足を止めた。
そして早速店を訪れてみた。
その店の名を月光茶房という。

店内には本格的な音響設備のもとジャズが流れている。
かなり音がよいのでびっくりした。

そして、単一エステートにこだわった紅茶とコーヒーを注文する。
紅茶は、ダージリンの丘の西端ミリタウンの北部にある1901年創業のコバルダラ茶園の極上ファーストフラッシュのダージリンにした。
コーヒーはフレンチローストのゴールデンマンデリンをお願いした。
このマンデリンはシングルエステートのニュークロップ(生豆)を使っている。
通常のマンデリンの豆の価格の3倍はする上等な生豆である。

連れのリクエストがありオレンジのシフォンケーキも頼むことにした。
250円である。

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紅茶やコーヒーもこれだけこだわった上等品を使っていて650円であった。
赤坂のコヒアアラビカの半分程度の価格である。

コーヒーや紅茶の煎れ方が丁寧でかつ真剣そのものであった。
まさに職人芸だ。
まずダージリンを飲んでみる。

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このクラスになれば当然ストレートに限る。
ファーストフラッシュ独特の青臭い藁のようなフレッシュな香りと品のいい芳醇で複雑な香りと味とが口の中で広がっていく。
しみじみと美味しい。

ゴールデンマンデリンは私の大好きなふくよかな香りがまずたち上る。

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そして口に含むと見事な苦味に覆われていく。

そしてこのジャズの音響である。
こだわりに包まれた何と心地よいお店であろうか。

紅茶、コーヒーともに趣きのある器に入れられて出された。
コーヒーの器には鳳凰が描かれている。

その日は食事を済ませて来たので注文しなかったが、マイスター東金屋のハムやソーセージ類も置いてある。
以前はこだわりのカレーも一緒に出されていたが、あまりにも人気があるので入口の反対側にカレー専門で店舗を設けたようである。
ここは知る人ぞ知る店なのではないだろうか。
こんなこだわりの店をジャズ好きや紅茶・コーヒー好きがほうって置くわけがない。
ここはすこぶる素晴らしいお店であった。