ハムカツパンとクリームパンへの郷愁 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

昔風のパンを作る店は減ってきている。

渋谷109の裏あたりにかつてフレッシュマンベーカリーというパン屋があった。
朝仕事に行く前に一時期は毎日のようにそのパン屋に寄った。
できたてのカレーパン、焼きそばパン、杏子のジャムが塗られたロールケーキ、甘食など、みんな美味しかった。
特に好きなのはコロッケパンやハムカツパンだったが…

バラエティ豊かなパンが溢れかえっている昨今、フレッシュマンベーカリーを彷彿させる懐かしい昔ながらの作り方で未だに頑張っている店がまだまだある。

カレーパンなら森下のカトレアだし、


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コロッケパンなら銀座のチョウシ屋である。


ブランメルの食の美学

ロールケーキのあの杏子ジャムの美味しさを保っている店は皆無に等しいが、一軒だけ素晴らしい杏子ジャムを味わえる店を私は知っている。
それは人形町の和菓子屋の名店東海のワッフルである。
ロールケーキではないが杏子ジャムのあのそこはかとない味わいにこの店で奇跡的に出会えるのだ。
私の言っていることにピンとくる方は迷わず東海のワッフルを食べてみてほしい。
その味を探していた方は涙が止まらないと思う。

そして、懐かしいハムカツパンとクリームパンをお望みなら築地木村屋のパン達をお薦めしたい。


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黙って画像を見つめれば味が想像できると思う。


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こういうパンが時に私は無性に食べたくなるのだ。
それは必ずしも私だけではあるまい。

ちなみにお店の看板のけし餡パンもすこぶるクラシックで餡もしっかり入っていて美味しいのは言うまでもない。


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その他にもノスタルジーを感じさせるパンとしてシベリアがあるが、その話はいつの日かお話しすることにしたい。