「東京家族」
昨日TVで放送された山田洋次監督の「東京家族」
私、性格が非常にねじ曲がっているのか( ̄Д ̄;;??
山田洋次監督の作品とかスタジオジブリの作品のように
毎度毎度
“この作品は間違いなくいい作品です”
“この作品は間違いなく感動するいい話です”
という感じが全面から出ている作品には
あまりそそられないのです(;´▽`A``
なので
この「東京家族」も特に興味を持つはずではなかったのですが
映画館で何度も予告を観て
その度に泣けるシーンがあったんです。
この、病院の屋上で橋爪功さんが妻夫木聡さんに
「かあさん、死んだぞ。」と言って
「うん。」と頷いた妻夫木さんが橋爪さんが去って行った後に
一人泣くというシーンです。
このシーンがたまらなくて
本編を観にいこうかなぁとかなり悩んだんですが
結局観に行かず、今日に至り、
TVであるなら!と昨日鑑賞したのですが・・・
よかったです。
嫌いといいつつも
観たら、
いい作品だということはわかってるんですよ(;´▽`A``
で、
涙してしまいましたね~(笑)
物語は
瀬戸内の小島に住む老夫婦が(橋爪功さんと吉行和子さん)
東京に住む子供たちに会いに行き、
そこで繰り広げられるさまざまな交流を描くもの。
146分というかなり長い映画であり
終盤の母親が倒れるところまでは
それほど大きな動きもなく
ほとんど家族の会話などで繰り広げられる
まさにホームドラマな感じなのですが
意外に一生懸命観れてしまい
退屈さを感じません。
今思えば、そんなに大したことはないんですよ、
終盤までに繰り広げられていることは。
でも、
その何でもない家族のやりとりの中に
非常に心温まるものがありました。
こういう家族っていいな。と思いながら観ていました。
この映画のいいところは
そうして家族の美しく、いいところを描きながらも
そのきれいごとだけで塗りつぶさず
家族の中での、
ちょっと嫌な部分も描いているところでしょうね。
娘を演じていた中嶋朋子さんの役はかなりいやらしい役でしたが
それがかなり現実的でよかったです。
こういう小姑いるよね~!!みたいな
いやらしさをムンムン出してくれてました。
しかし
やっぱり一番よかったのは
橋爪さんと吉行さんの演技ですね!!!
もう本当に素晴らしいんですよ!!
年老いて、体がそんなに自由に動かない感じになってきた
そんな様子をものの見事に演じていました。
立ったり、座ったり、服を着替えたり
そんな動作の一つ一つに、あっぱれ!って感じでしたね。
で、
そんな2人が子供たちを想う様子が非常によかったです。
で、
特に息子の妻夫木さんとのやりとりは
非常に感動的でした。
なので
この映画の最大の見所は
橋爪さん・吉行さん・妻夫木さんの3人の部分ですね。
非常によかったです。
食わず嫌いならぬ
観ず嫌いしてごめんなさいな映画でした(;´▽`A``