「鑑定士と顔のない依頼人」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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  ~jeanpaul-cinemaの映画と伊藤英明をこよなく愛するブログ~

 「鑑定士と顔のない依頼人」



昨年から観たくてたまらなかったんですが


公開されなかったので泣く泣くレンタル待ちかと思っていたら!


遅れて上映されたので♪


すっ飛んで観に行ってきました~γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ



とウキウキして言うような内容では・・・


ないんですけどね(;´▽`A``



でも、


この映画は、


すっ飛んで行った甲斐があったな~と思える


上質な映画でした。



ジェフリー・ラッシュ演じるヴァージルは

凄腕のオークション鑑定士。

その彼の元に一件の依頼が舞い込む。

両親の残した遺産の数々を鑑定してほしいと。

ごく普通の依頼かと思われたその依頼だったが、

依頼人である女性が、毎度、何かしら口実をつけ

いっこうに姿を現そうとしない。

彼女はもう何年も屋敷の隠し部屋で過ごし続け

決して外に出ることはない、広所恐怖症の女性だった。

その姿は長年、彼女の両親に使えていた使用人でさえ

見たことがないというのだ。

そんな彼女と何度も壁を挟んでやりとりしているうち

どうしても姿が見たくなる彼は、

ある日、彼女の姿をのぞき見してしまう。

その彼女の美しさに惹かれた彼は

彼女の虜になるのだが・・・

ある日、その彼女が忽然と姿を消してしまうのだった。



というような物語。



観終わってみると


よくある筋書ともいえる展開で


予告で


“衝撃の結末”“切ないラスト”


というキーワードを知ってしまっているので


観ながらなんとなく先が読めるのもたしかである。



しかし、


それでも、


このラストは衝撃でしたね~。



というのが


その結末に起こったことに衝撃を受けるというのではなく


なんか上手くいえませんが


とにかく衝撃なんですよね~。



それは


多分、


主人公ヴァージルと同じ衝撃を受けた


ということなんでしょうかね!


観ている自分=ヴァージルだったのでしょう。




その衝撃の結末というのも


終盤には完全に先が読めたのですが


前半~中盤は


ヴァージルが予告で顔のない依頼人クレアに


必死になっている感じは出ているものの


ヴァージルの年齢が年齢だけに


どういう風に展開していくのだろう??というのが


なかなか読めず


かなり食い入るように観てしまいました。



その衝撃の結末は


確かに限りなく切なく


後味がけしていいとは言えないので


この結末を嫌いな人もいるでしょうが


私はこういう映画はとても好きですね。



そして


この映画は


この展開だけを上辺だけ観ると


そんなに珍しいものでもないですが



結末を知って


この映画を振り返ると


その構成やセリフなど


細部にわたって緻密に計算されていて


非常に洗練された映画のように思えてきます。



なので


リピーターキャンペーンが開催されているのも納得


考えれば考えるほど


奥深い要素がどんどん出てくる


そんな映画だと思いました。



人が秘密に触れたくなる心理とか


ほんとにうまく描かれているし



とにかく全体的によかったです。



映画という映画を観た!!といった


充実感に満ちれる映画でしたね。



ジェフリー・ラッシュは


やはり素晴らしい俳優さんです。




もっと他にも


言いたいことはいっぱいあるんですよ!!


でも


この映画はできるだけ


予備知識なしで観たほうがいいので


語り合いたい部分への興奮は


みなさまへのネタバレを防ぐため


必死にこらえようと思います(笑)




ということで


上質な映画だと思うので


ぜひオススメの一本であります(°∀°)b




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