Advantest R3131 | ルーフタワーでKW(仮)

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再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

測定機にはなぜか不思議な魅力がある。
なんでだろ?
言葉で説明するのはすごく難しい。
機能性の権化のようなところに魅力を感じるのか。
目に見えず、捉えようのないものを数値として表してくれるところに魅力を感じるのか。
それとも、さまざまな測定器を自在に駆使して何かをつかもうとする自分の姿に魅力を感じるのか。

メカっぽいものに憧れる気持ちは、男ならだれでも持ってるような気がする。
機能性を究極まで追い求めたところに生まれる美しさも、男ならだれでも理解できるような気がする。
ハンドツールやナイフにライターやら釣り竿やら、男の収集欲をかきたてるものには、なぜか道具が多い。
だからなのか。
ジャンク測定器(ジャン測)に惹かれてしまう俺を、許してくれ妻よ。
これはどうしようもない男の性なのだ。

ということで、オークションで落札したスペアナ(Spectrum Analyzer)がこれ。

R3131


スペアナとしては低価格で機能も必要最低限。
スペックもたいしたことはない。
おまけに、表示部はSTN液晶ときている。(最近見ないなあ)
というのも、このスペアナはもともとパーソナルユースを前提に作られた機種で、当時のパンフレットにも「アマチュア無線家に最適!」みたいな惹句が書かれていた。
業務に使うのでなければ(アマチュア業務も業務だけどね)これで十分、ということなのだろう。

落札価格は確か5~6万円だったと思う。
もちろんおきまりの「動作未確認。通電のみ保証」というやつで、商品写真では一応立ち上がって初期画面が表示されていた。
出品者に質問してセルフテストの結果を教えてもらおうかと思ったが、たまたま、まるっきり専門知識のない(であろう)近所のリサイクルショップからの出品だった。
「あの~、まずShiftって書いてあるキーを押して、それからConfigって書いてあるキー、え?だから、C-O-N-F-I-Gです。コンフィグ。そうそう、それから数字の0のキーを押して・・・。え?あの、今画面にはなんと表示されてます?はあ?・・・」などというやり取りを電話でする気にもなれず、ダメもとでチャレンジしてみることにした。

実は、商品説明にはオプションコードの記載がなかったのだが、写真を見る限りオプションのトラジェネ(Tracking Generator)が搭載されており、ちょっと遊ぶにはもってこいだったのだ。
結果、他に入札者もなくめでたく落札し、次の休日にクルマで引き取ってきた。

帰宅するなり電源をつないで早速動作確認。
起動時には特にエラーはなく、初期画面が無事に表示されることを確認。
ところが、いざセルフテストを実行すると・・・見事に撃沈。
CPUやATTには問題がなかったのだが、「IF step amp failure」というエラー。
IFアンプが不良でTotal Gainが合わないとのことだ。
うーん、予想されていたこととはいえ、しばし悩むことに。
SSGからの信号を入力してみると確かにゲインが低いのだが、その分ATTを入れていると思えば何とか使えなくはない感じ。
しかし、肝心のTG機能をチェックしてみたら、なんと「TG出力が検知できません」とのエラーメッセージが。
これではどうしようもないので、さっさとあきらめて修理に出すことにした。

こちらの会社は、旧タケダ理研のものも含めて、Advantest製品の修理全般を受けてくれるようで、特定の機種に関しては「保証修理」という形で、ほぼ定額で総合的な点検と動作保証もOKだ。
このR3131も幸い「保証修理」が可能な機種に含まれていたので、早速先方に送付して見積りを取ることにした。
さて、電話連絡の翌日にはもう宅配業者が現れて、R3131を梱包して持って行った。
このあたりの対応の早さはありがたいし、こちらで梱包する必要がないのも○。
そして待つこと約1週間、見積りがメールで到着。
どきどきしながら添付ファイルを開封してみると、想定通り「保証修理」が可能で費用は6万5,000円強とのこと。

R3131見積り

修理内容は、内部設定の調整と総合動作点検ということで、特にパーツ交換などの必要はなかったようだ。
ちょっと安心。
これで、当分の間はいろいろと遊べそうだ。
つか、眺めてるだけでも楽しい。
つか、何に使おうかな?