(このCMCテスターも、RF電流計同様「トロイダルコア活用百科」の山村英穂氏がご考案されたもので、初出はCQ ham radio誌 2008年 6月号だそうだ)
かんたんに言えば、前回作成したRF電流計を検出部として使い、コモンモード・チョークやバランのインピーダンスを簡易的に測定するための治具だ。
簡易的とは言っても、ちゃんと校正をすればそれなりの精度はありそうで、自作のCMFやバランの性能を相対的に比較したり、実用性の目安を検討する上では十分以上に役立つものだと思う。
このテスターも、大進無線さんからキットとしてパーツセットが頒布されている。
これだとケースも穴開け済みだし、手間が省けてありがたい。
と言いつつ、今回はたまたま日本橋に寄るついでがあり、入手困難なパーツも特になかったので、共立でパーツ一式を購入した。
中身はご覧の通りでごくかんたんなもの。
ケースの穴あけに一番時間がかかるほどのもので、誰にでも作れそう。
今回はケースが若干大きかったので、スペースがムダになってるけどよしとしよう。
実際の測定方法も、大進無線さんのサイトに詳しく説明されている。
10W程度の出力が出せる送信機(トランシーバー)とダミーロード、件のRF電流計があればOK。
早速、自作のCMF(と言ってもFT243-114のコアに同軸を適当に巻き付けただけ)のインピーダンスを測ってみた。
まず、スルー(直結)の状態でRF電流を測りながら送信機の出力を調整して、適当なレベルにする。(基準電流)
今度はワニグチクリップにCMFの両端を接続して測定。(測定電流)
これを先程の数値と比較すれば、どの程度RF電流が減少しているかが分かる。
詳しくは大進無線さんのサイトをご覧になっていただきたいが、1/10以下であれば概ね3kΩ程度のインピーダンスが取れていることになり、十分実用になるようだ。
測定値の比率とインピーダンスの換算表もリンク先にあるので、(至れり尽くせり)ご活用ください。
これがあるといろいろと面白い実験もできそうだし、なにより手軽に製作できて実用性もそれなりにあるという、アマチュア精神あふれる機材なのでおすすめ。
今度は、コアへの巻き方や線材の種類でインピーダンスにどんな違いが出るのか、試してみよっと。

