フランスの便利なロングライフ牛乳と森永のロングライフ豆腐 | フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

2012年11月に日本で結婚、2013年2月からフランスに住んでいます。
国際結婚手続きとフランス生活やフランス語の学習記録。
旅の思い出も時々織り交ぜて、庶民の暮らしをお届けします。

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先日、常温保存できる便利な食品のことを書いたのですが、フランスではスーパーで売っている牛乳は常温保存可能品なので、とても助かっています。^^

 

(というか、近所のスーパーではたぶん冷蔵の牛乳は売ってないと思います。)

 


 

 

この牛乳(lait、レ、ミルクのこと)は、スーパーAuchanの数あるプライベートブランドの中でも一番安いシリーズ「Pouce」のものです。

 

フランス語のpouce(プス)は親指という意味ですが、ブランドマークも親指を立ててプッシュしている感じですね。^^

 

 

何しろ売り場の中で一番安いので、パッケージデザインもお金をかけていない感じでごくごくシンプルです。

 

この牛乳は、1リットル入りが6本で4.04ユーロでした。

 

 

でも、6本セットで買わないといけないわけではなく、売り場で勝手にパッケージを破って1本ずつ買うことができます。
 
水売り場も同じ仕組みで、パッケージを破って1本ずつ買えます。売り場の値札は、1本の値段で表示されています。
 
 
うちでは朝のシリアルとかコーヒーに入れたり、毎日牛乳の消費が多いので、たいてい6本まとめて買います。
 
この牛乳は、4.04÷6=1本0.67ユーロです!^^

 

 
1ユーロを120円として計算したら、1リットル80円です。安いですよね!!^^

 

 

画像は、Auchan公式ウェブサイトより

 

 

でも、この「Pouce」だけが異常に安いのではなく、他の牛乳も日本よりだいぶ安いですね。

 

 

上の画像は小さくて見えづらいですけど、オンラインストアだから6本セットの値段が多いですが、実店舗では多くが1本ずつバラで買えるようになっています。


「Pouce」に続いて2番目に安いのは、Auchanの普通のプライベートブランドのもので、こちらは1リットル入り1本0.75ユーロです。
 
たぶん、パッケージにプラスチックの蓋がついていたり、この辺で値段に差が付いているのかなと思ったりしています。
 
「Pouce」のほうは、はさみで適当にチョキンと切って、注ぎ口を自分で作るタイプです。^^
 
 
豆乳(lait de soja、レドゥソジャ)とかは、左側の商品みたいに大きめのプラスチックの蓋が付いていたりします。
 
日本に一時帰国で帰った時、スーパーにこのタイプの容器に入った生鮮の牛乳が売られていましたが、900ml入りだったので、なんかセコイな~と思いました。。
 
 
豆乳(これも常温保存可能品です)のほうは、容器が微妙に斜めになっていて、冷蔵庫に横向きに入れる時もなんとなく安心な感じです。^^
 
 

ところで、この牛乳には、「lait demi-écrémé stérilisé UHT」と書かれています。

 

lait(レ)はミルクのことですが、このdemi-écrémé(ドゥミ・エクレメ)は何でしょう?

 

 

écrémérは、クリーム分を分離する、脱脂するという意味で、lait écréméなら無脂肪乳とかスキムミルクということになりますが、そこにdemiが付いているので、semi-skimmed milkという感じです。

 

成分無調整牛乳と無脂肪牛乳の間、低脂肪牛乳みたいな感じでしょうか。

 

この「Pouce」の牛乳は、脂肪分が100mlあたり1.6gなので、乳脂肪分は1.6%なのかな?

 

 

 

わたしは子どもの頃から牛乳好きだったので、絶対に「成分無調整」で、乳脂肪分は高いほうを選ぶようにしていました。

 

でも乳製品の本場フランスでは、なんと低脂肪乳生活になってしまいました。。^^

 

この味に慣れてしまうと、一時帰国の時に飲んだ日本の牛乳は、濃いというか、慣れないので違和感を感じるほどでした。味覚って変わるものですね!

 

 

低脂肪じゃないほうの全乳(?)は、lait entierですが、牛乳売り場ではlait demi-écréméのほうが過半数で多いんじゃないかなと思います。

 

 

 

フランス政府の乳製品の規定(2009年7月現在)によると、以下のように定められています。

 

Le lait entier est un lait traité thermiquement qui, en ce qui concerne sa teneur en matière grasse, répond à l'une des formules suivantes :
✔ lait entier normalisé : un lait dont la teneur en matière grasse s'élève à 3,50 % m/m au minimum.
Toutefois, les États membres peuvent prévoir une catégorie supplémentaire de lait entier dont la teneur
en matière grasse est supérieure ou égale à 4,00 % (m/m).
✔ lait entier non normalisé : un lait dont la teneur en matière grasse n'a pas été modifiée depuis le
stade de la traite, ni par adjonction ou prélèvement de matières grasses du lait, ni par mélange avec du lait dont la teneur naturelle en matière grasse a été modifiée. Toutefois, la teneur en matière grasse ne
peut être inférieure à 3,50 % (m/m).
Commentaire : Il est d’usage que la couleur du conditionnement soit à dominante rouge

乳脂肪分は3.5%以上で、商品識別の色は赤です。

 

Le lait demi-écrémé est un lait traité thermiquement dont la teneur en matière grasse a été ramenée
à un taux qui s'élève à 1,50 % (m/m) au minimum et à 1,80 % (m/m) au maximum.
Commentaire : Il est d’usage que la couleur du conditionnement soit à dominante bleue. 

乳脂肪分は1.5%~1.8%で、商品識別の色は青です。

 

Le lait écrémé est un lait traité thermiquement dont la teneur en matière grasse ne peut excéder
0,50 % (m/m).
Commentaire : Il est d’usage que la couleur du conditionnement soit à dominante verte

乳脂肪分は0.5%以下で商品識別の色は緑です。

 

 

なるほど、プラスチックの蓋の色が青とか赤とかあるのは、識別の色が決まっているからなんですね!

 

 

 

あと、stériliséは殺菌されたという意味で、UHTはultra haute température、超高温加熱処理されたものです。

Le lait stérilisé UHT
Le procédé dit d'ultra haute température est également un procédé de longue conservation qui permet
d'écourter le temps de chauffage : les qualités gustatives du lait sont mieux préservées qu’avec la
stérilisation simple. Il s'agit de porter rapidement le lait à la température de 135°C minimum pendant 2
à 4 secondes, puis de le conditionner dans une ambiance stérile.
Le lait UHT peut être entier, demi-écrémé ou écrémé. On le trouve dans le commerce sous le nom
« lait stérilisé UHT ». Il se conserve à température ambiante, tant que l'emballage n'a pas été ouvert. 

急速に135度以上の高温にして2~4秒間殺菌していて、未開封なら常温で保存できるそうです。

 

 

ちなみに、実家の母は低温殺菌牛乳じゃないと嫌みたいでしたが、これはLe lait pasteuriséになるみたいです。

Le lait pasteurisé
La dénomination « lait pasteurisé » est réservée au lait :
a) obtenu par un traitement mettant en œuvre une température élevée pendant un court laps de temps
(au moins 72°C pendant quinze secondes ou toute combinaison équivalente) ou par un procédé de
pasteurisation utilisant des combinaisons différentes de temps et de température pour obtenir un
effet équivalent ;
b) immédiatement refroidi après pasteurisation pour être ramené, dans les meilleurs délais, à une
température ne dépassant pas 6°C;
c) présentant une réaction négative au test phosphatase

日本語では高温に対して「低温殺菌」という名前になっていますが、最低72度を15秒間加熱とかなので、やっぱりやけどしそうな温度ですね!

 

 

この低温殺菌法 pasteurisation(パストゥーリザシオン)は、フランスの生化学者・細菌学者Louis Pasteur(ルイ・パストゥール)から来ているそうです。^^

 

 

パスチャライゼーション(低温殺菌法)の日本語ウィキペディアによると、方法が2種類あって

低温保持殺菌(LTLT法):63度で30分間加熱殺菌する方法
高温短時間殺菌(HTST法):72度から78度で15秒間程度加熱殺菌する方法


どうやら、フランスの低温殺菌牛乳は高温短時間殺菌のようですね。^^

 

 

....................

 

上の牛乳売り場の画像が小さくて見えづらいので、ちょっと書き出してみました。

フランスのロングライフ牛乳の1リットル入り1本の値段
 

Auchan Pouce Lait demi-écrémé UHT、0.65~0.67ユーロ
Auchan Lait demi-écrémé UHT、0.75~0.83ユーロ
Auchan Lait demi-écrémé équitable UHT filière responsable、0.89ユーロ
Auchan BIO Lait demi-écrémé équitable UHT filière responsable、0.99ユーロ
CANDIA Lait demi-écrémé UHT、0.92ユーロ
LACTEL BIO Lait demi-écrémé UHT、1.24ユーロ

↑équitableはフェアトレードみたいな感じで、filière responsableは食品トレーサビリティみたいな感じだと思います。bio(ビオ)はオーガニックの意味です。



AUCHAN Lait entier équitable UHT filière responsable、1.09ユーロ

↑こちらは全乳(?)なので、蓋が赤ですね。^^

AUCHAN Lait frais demi-écrémé filière responsable、1.35ユーロ

↑よく見たら、ロングライフじゃなくて冷蔵のものもありました!

近所にもあるのかな?
 

....................

 

 

 


牛乳を飲もう! - 辻調おいしいネット / とっておきのヨーロッパだより

というわけで、いろいろ調べていたのですが、結局はこちらの辻調おいしいネットの記事を見たほうがわかりやすそうです、、^^
(でももしかしたらデータがちょっと古いかもしれません)

 

 

「乳脂肪分多いほどおいしい」はうそ? 牛乳の秘密

ところで、2014年のNIKKEI STYLEの記事に面白いことが書いてありました。

かつての乳業メーカーは、乳等省令で定めた下限ギリギリまで脂肪分を減らし、その脂肪でバターなどをつくっていたという。しかし1980年代ごろから、牛乳の濃度を付加価値として競うようになった。マグロのトロの人気が高まったのと同じような傾向といえるだろうか。

日本の乳製品は値段が高いので、今よりちょっと脂肪分を減らして、バターとかの原料に回して安く供給できるようになったらいいのにと思いました。^^

 

 

 

NIKKEI STYLEの記事の中でも出てきた中洞牧場は、牛たちが放牧されていてなんだかスイスみたいで素敵ですね!!(牛好きなわたしです^^)

でも残念ながら常温保存の牛乳はないみたいです。それに値段がすごく高くてびっくりしました、、涙

 

 

日本ではまだロングライフ牛乳は主流にはなっていませんね。

常温保存できるようになると、買い置きができて頻繁に買い物に行かなくて済むので、すごく便利なのになあと思います。

 

 

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通販で成分無調整牛乳のロングライフ牛乳がありました! でも、冷蔵品の牛乳に比べるとかなり割高ですね、、 こちらは、1本あたり389円です。

 

 

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こちらは、1本あたり321円です。

 

 

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こちらは、1本あたり306円です。

 

 

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こちらはAmazonのほうです。賞味期限が書いてあるのは、上の楽天のお店と同じ販売者:プラスイン(牛乳屋さん)のものじゃないかと思います。

 

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こちらもロングライフ牛乳です。^^

 

 

 

ところで、こちらはロングライフ牛乳ならぬ、常温保存可能なロングライフ豆腐です!^^
 
12個入りで30ユーロ越えでした、、涙
でもフランスでは豆腐は気軽に買えるものではないので、この際仕方ありません。。
堅めでソテー用ですけど、冷奴にしても大丈夫かな?
 

 

 

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こちらは、1個当たり150円です。牛乳はフランスのほうが安いけど、豆腐はやっぱり日本のほうがだいぶ安いですね。^^

 

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こちらはAmazonですが、現時点で1個あたり130円です。

 

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こちらは、現時点で1個当たり125円です。^^