フランスの列車を予約する | フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

2012年11月に日本で結婚、2013年2月からフランスに住んでいます。
国際結婚手続きとフランス生活やフランス語の学習記録。
旅の思い出も時々織り交ぜて、庶民の暮らしをお届けします。

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先日、妹夫婦たちがフランスに遊びに来てくれる際の宿のことを書きましたが、今日は列車のことを書こうと思います。

今回はツアー旅行ではなく、航空券の手配から始まる個人旅行ですので、すべて自分たちで計画を立てなければなりません。わたしは旅行好きですので、このような計画は苦ではなく、むしろ楽しんでやっております。^^

飛行機はパリのシャルルドゴール(CDG)空港の発着なのですが、パリからメスまでは結構離れているので、まずこの移動を無事にこなす必要があります。

旅慣れている人ならいざしらず、初めてのフランス旅行で言葉も不自由なふたりの場合、スーツケースを携行して空港からRTRという電車でパリ北駅まで向かい、パリ東駅までなんとか移動して、そこからメス駅までTGV(高速鉄道)に乗るというのはかわいそうです。。

すると、シャルルドゴール空港から直通のTGVがあるようでした!(デアンさんもボルドー往復で使われていましたね。^^)

 

 

 

 

 


しかし、この空港直通のTGVは、普段のメス駅ではなく、離れたところにあるロレーヌTGV駅という駅の発着のようです。線が違うのですね。このロレーヌTGV駅には行ったことがありませんが、周りになにもないところで、TGVのために作られた鉄道駅のようです。

フランス国鉄SNCFのサイトでこのTGVの時刻を調べると、なんと飛行機到着から2時間ちょっとしか乗り換えの余裕がありません。。窓口で並んでTGVの切符を買う余裕はないと思われるので、前もってEチケットで購入しておくことにしました。これなら、飛行機の到着が遅れるとどうしようもありませんが、飛行機が無事到着して、入国審査を終えて、スーツケースを受け取り次第、TGV駅のホームに向かえば、改札なしに乗車することができるので、時間が短縮できそうです。

そしてこの往復のスケジュールを確認して、妹たちに予約をお願いしました。Eチケットなので、自分で購入したほうがモバイル端末で表示できるので便利ですので。。

それから数日後、妹にチケットのことを確認すると、なんとそれはEチケットではなく、駅で発券が必要なチケットでした。。。


英: You have selected:   Collection from an Automatic Ticket Machine (For train stations in France and Luxembourg only)


滞在中の宿と小旅行の手配と空港までの手配も無事に終わったと安堵したのもつかの間でした。。。

でもこれは妹たちが選択を誤ったのではありませんでした。調べてみると、どうやら、TGVとロレーヌTGV駅からメス駅までのバスの切符を通しで購入すると、Eチケットの選択ができないみたいです。。

妹の夫は、駅にある自動発券機で発券できるから大丈夫、と思ったようですが、フランス国外発行のクレジットカードでICチップつきでないものは、この機械での利用ができないようです。(そういえば、以前わたしの日本発行の磁気のみのクレジットカードも使えなかったような気がします。。この手の決済の機械は、フランス国内では結構多いと思われますので、旅行の際にはVISAかマスターカードのICチップつきを持参するのがよいと思います。JCBは使えないことが多いです。)

ちなみに、自動発券機で発券する場合は、購入時のクレジットカードとその暗証番号、購入番号&購入したときの姓(SNCFから送信されるメールに表示されています)を機械に入力する必要があるようです。


英: To collect your ticket, please bring the file reference and the associated name below.

 
You must present the credit card used for the payment (card has to be valid). Your secret code will be asked, you will not be charged.


The foreign bank cards with track magnetic and the chart American Express cannot be used for a withdrawal in Automatic Ticketing.


そして、残念ながら、彼が決済を行ったクレジットカードはICチップつきではありませんでした。。。

自動発券機で発券できないとなると、窓口で並んで発券するしかありませんが、並ぶ余裕はないと思われます。。


英: This ticket can be exchanged and refunded free of charge up until the day before departure, or changed subject to an administration fee of € 12, plus the difference between the cost of your original ticket and the fare applicable on the day of departure. It cannot be exchanged or refunded after departure.

仏: Billet échangeable et remboursable sans frais jusqu'à la veille du départ, avec une retenue de 12 € et réajustement au tarif en vigueur le jour du départ, non échangeable et non remboursable après départ.



どうしたものかと悩みましたが、幸い、キャンセル可能な切符のようです!

ちなみに、妹たちが購入したときは英語表示で、わたしが小旅行の切符を予約したときは仏語表示でした。なんとなくですが、英語表示のときはわかりにくい(不自然な)表現になっているような気がしました。。。

これによると、この切符は出発の前日までは変更キャンセル無料で、当日出発までは12ユーロに当日運賃の差額を加算して変更かキャンセル可能、出発後は変更キャンセル不可、というものです。


Vous avez choisi :   le e-billet


妹の夫に説明して、SNCFのサイトからキャンセルしてもらい、再度、同じスケジュールでバスを含めない切符を購入してもらい、こちらは無事にEチケットを選択することができました!!



上記のようなことをあらかじめ知っておれば、こんなにあせることもなかったのですが、なかなかストレスのたまる体験でした。。

さきほどレイルヨーロッパのサイトを見ていたら、

荷物に関しては、TGVを含むすべてのフランスの列車では、所持者を明らかにするため手荷物のひとつひとつに必ず荷物タグ(名札)をつけることがルールとされています。荷物タグがついていることを確認しておきましょう。

と書かれていました。


そういえば、SNCFからのメールにも注意書きがありました。

英: Each of your bags must be provided with a label indicating your family name, first name and address

仏: Vos bagages doivent être chacun munis d'une étiquette mentionnant vos nom, prénom et adresse.

と書かれていますので、これからTGVに乗る予定のかたは、タグの準備(フルネームと住所をアルファベットで記載)をしておいてください。^^



SNCFのサイトは、日本語表示ができないので、言葉に不安のあるかたはフランス国鉄(SNCF)とスイス連邦鉄道(SBB)の合弁会社であるレイルヨーロッパジャパンで購入するのもいいかもしれませんね。日本語表示で円で購入できるようです。(ただし、切符の種類や時期によってはSNCFサイトよりもかなり高いことがあります。)

昔は、ユーレイルパスの縮小版の周遊パスを旅行会社を通じて購入して、トーマスクックの時刻表を携えてヨーロッパ鉄道旅行をしたものですが、こういう周遊パスも自分で直接手配できるのか~と時代の流れを感じました。^^



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ヨーロッパ旅行の際には、こちらのエポスカードのようなICチップ付きのクレジットカードでないと使えない場所が多いかもしれませんので、ご注意ください!!