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jdeafのインフレカバー研究

世界の超インフレーションの郵便物研究

少し休むつもりが、ズルズル。気付いたら、もう9月。あっという間です。ぼやいでも何もならないので、ボチボチ書き出してみます。

 

オーストリアインフレの続きです。新旧混貼の話でしたので、旧切手の有効期限の話をします。

 

画像は、1925年6月30日、オーストリア・ウイーン市内の書状です。旧100クローネ切手1枚・旧700クローネ切手2枚で、旧1,500クローネ(15グロッシェン)で、国内書状料金と一致します。この1925年6月30日が、旧クローネ切手の有効期限でした。見た目、何の変哲もなさそうなカバーですが、10年以上探して、ようやく最近になって入手したものです。

引き籠り生活が続いていますが、皆さん、お元気でしょうか。

こういう時こそ、コレクション整理の絶好の機会なのですが、問題発生で整理どころでなかった。

 

中止となったアジア切手展 NZ2020の作品を作成した後、整理がストップ。

 

 

1か月半という機会損失。ようやく、整理の再開ができそうなので、どんどん、整理

 

こういう時が、整理の絶好の機会なのですが、ようやく、手が回りそうという状況です。実際、

 

 

オーストリアインフレ期の新旧混貼を一気に4通入手し、紹介しました。

新旧混貼の最後の1通です。

 

画像は、1925年6月15日、オーストリア・ペトシング (Pöttsching) からウィーン宛の国内書留です。書留ラベルのお陰で、消印は、Pöttschingとはっきり判読できます。書留ラベルがなければ、消印の解読に一苦労したことでしょう。上側の青色の切手が、新通貨の40グロッシェン切手(旧4,000クローネと同一)、左側の緑色が旧400 クローネ切手、下側の灰色が旧100 クローネ切手で、3枚計が旧4,500クローネ。国内書状1,500クローネ+国内書留3,000クローネ=計4,500クローネと一致します。書留だと、通常、到着印が裏側に押されるのですが、オーストリアインフレでは、到着印が押印されるのは稀です。速達でも、あまり見かけません。

オーストリアインフレは、同時期のドイツインフレと比べると、派手さがなく、物も市場に出てきません。しかし、その分、ライバルも少なく、じっくりと楽しめます。大半の郵便料金がミッヘルのオーストリア専門カタログに載っているのも、集めやすくしてくれます。

オーストリアインフレの収穫品を続けて紹介しようと思ってたのですが、気付いたら、2週間経過。少し落ち着いたので、再開します。まずは、中断していた、新旧混貼の残り2通を紹介します。

 

画像は、1925年6月27日、ウィーン市内宛の国内重量書状(40-100g)です。上側のエンジ色が、新通貨の15グロッシェン切手(旧1,500クローネと同一)で、下側の黄色が旧500 クローネ切手です。2枚合わせると、2,000旧クローネ (= 20グロッシェン)で、国内重量書状(40-100g)料金と一致します。重量便の場合、カバーが皺くちゃになることが多いのですが、見た目非常にきれいです。大きさも普通に見えます。しかし、良く見ると、左側がカットされているのが見て取れます。重量便に見合ったそれなりの大きさだったでしょう。新通貨の15グロッシェン切手単貼が、国内書状20gに適応し、旧500 クローネ切手を貼り足して重量便料金にぴたりと合っています。画像を見るとありふれたカバーに見えそうですが、なかなか入手できないものです。
ちなみに、旧クローネ切手は、1925年6月30日まで使用可能でした(ステーショナリーを除く)。その有効期限3日前の使用例です。
 

聴覚障害者切手研究会切手展を中止することになりました。

参観を予定されていた方にはお詫び申し上げるとともに、お知らせします。お体をお大事になさってください。

 

昨日のブログで、なかなか見つけられなかったオーストリアインフレ期の新旧混貼カバーを含む10通強のカバーを一気に入手したことを記しました。うち、真正と言える新旧混貼は、昨日のブログで紹介した1通を含めて、4通です。従来は1通しかなかったので、大変な補強です。残り、3通を順次、紹介します。

 

画像は、1925年6月8日、オーストリア・フェスラウ (Vöslau) からウィーン宛の国内重量書状(20-40g)です。右側の茶色が、旧700 クローネ切手で、左側のオレンジ色が新通貨の10グロッシェン切手(旧1,000クローネと同一)です。2枚合わせると、1,700旧クローネ (= 17グロッシェン)で、国内重量書状(20-40g)料金と一致します。昨日のブログで紹介したのも、国内重量書状(20-40g)ですが、貼付切手は、1,800旧クローネ (= 18グロッシェン) と過貼になっています。ぴったりとした金額の切手が手元に無かったので、過貼承知で貼ったのでしょう。同じ国内重量書状(20-40g)を2通同時に入手ですが、これは、ネットオークションで、終了間際の入札が出来ないので、どちらかは必ず落札したいと思いながら、両方入札したら、両方とも落札となった次第です。2通どちらかが良いかというと、今日紹介の1通でしょう。まず、料金が正しいというのが大きい。更に、ありふれたウィーン差出ではない、封筒の縦が1cm程であるが短く、リーフへの整理がしやすいこと、カバーが茶色でないこと、消印がしっかり押されている(オーストリアインフレ期は、消印がはっきりしないものが圧倒的に多い)などと、比較すると、今日紹介のカバーを選ぶことになりそうです。

競争展の作品を出品すると、長年探し回っていたマテリアルを入手という経験を何度もしていると、先日(国際切手展出品のリスクについて)書きましたが、先週、中止となったアジア切手展 NZ2020 (アジア切手展 NZ2020 作品戻る) でも、その不思議な経験をしました。

 

アジア切手展 NZ2020には、「オーストリアインフレ1921-1925」を出品予定でした。オーストリアインフレの末期1925年4月1日に、旧通貨 クローネ (Krone) から新通貨 シリング (Schilling) に切り替わります。10,000 旧クローネ = 1 新シリング = 100 新グロッシェン(Groschen) と換算されました。旧通貨 クローネ (Krone) 切手は、1925年6月30日まで有効、但し、ステーショナリーでは、1925年9月30日まで有効でした。この1925年4月以降のクローネ切手の使用例が手薄でした。それが、アジア切手展 NZ2020作品提出後、10通強のカバーを一気に、落札。長年見つからなかったのが、ウソみたいです。その10通強のカバーは、アジア切手展 NZ2020 作品が戻ってきた後、届きました。

 

画像がその10通強の1通です。1925年6月3日、オーストリア・ウィーン市内の重量書状(20-40g)です。右端の水色が、300 クローネ切手で、左側のワイン色が新通貨の15グロッシェン切手(国内書状旧1,500クローネと同一)です。ありふれたカバーに見えますが、新旧混貼です。新旧混貼は意外と難しく、アジア切手展 NZ2020の作品でも、新旧混貼カバーは1通でした。旧クローネ切手だけを貼ったもの(新グロッシェン切手のみを貼ったカバーは使い難い)は入手出来るのですが、新旧混貼となるとなかなか見つかりません。更に、ドイツと比べて、オーストリアでは重量便がなかなか入手できないので、次の作品で、使いたい所です。ただ、10通強を一気に入手で、全部は使えず、他のカバーとのバランスで取捨選択となるでしょう。とにかく、一気に10通強を補強できたので、インフレ末期のマテリアル選択が楽しみになってきました。

日本郵趣界をリードするStampedia founder's blogで、国際切手展出品のリスクについての記載がありました(CHINA 2021, HONG KONG 2022 等4つの展覧会の開催から思うこと)。色々と考えさせられる内容でした。


こちらは、全く耳が聴こえないこともあり、例えば、税関とかで突っ込まれたら、切り返せる自信が全くありません。英会話は行われるもの、英語で書いて通じなかった経験もあります。コミッショナーに帯同して、手伝うのが精一杯です。コミッショナーの負担は大変なもので、数十フレームの作品が入ったケースの重さだけでも相当なものです。出品が多い時は、ケースがいくつにもなります。そして、総金額は、最軽量級のコレクションを作っている身としては、あの中の1枚だけで????万とか、考えるだけで、目がくらみます。インフレカバー収集なので、切手の額面の桁の多さには慣れていますが、全く意味が違います。


幸いに、複数のコレクションを持っているため、切手展に応じて、作品を選んで出品出来ます。現在2つある旗艦級コレクションは、コミッショナーに帯同して、自分で持ち運びするようにしています。逆に、その他は、状況にもよりますが、コミッショナーに委ねることもあります。先ほど、中止と決まったNZ2020は、コミッショナーに帯同出来ないので、万が一も考えての出品でした。幸いに、作品がNZ入りせず、日本にまだあった時なので、速やかに無事に作品が戻ってきました(アジア切手展 NZ2020 作品戻る)。これだけでも、ギリギリの中止を決定した主催者や、どうなるか分からない中、きちんと無事作品を戻してくれたコミッショナーに感謝です。また、出品料が返金されるかどうかとかの残務が残っており、コミッショナー任務完了ではありません。2年後に延期となったLondon2020(ロンドン2020展は延期となりました)のコミッショナーは、もっと大変でしょう。情報に疎いのですが、状況から見て、詳細が決まっていない状況だと思われます。出品予定だった作品がそのまま出品できるのか、支払った出品料がそのままなのか、出品辞退した場合は返金されるのか他の出品に変えられるのか、追加申込はできるのか、等々、山積みでしょう。London2020には、2つある旗艦級コレクションの片方の出品が受理され、コミッショナーに帯同する予定だった身でも、固唾を呑んで見守るしかありませんでした。コミッショナーに問い合わせすら出来ません。情報に疎い身であっても、コミッショナーも分からないのは推測できます。そういった中で、最善を尽くすコミッショナーには、感謝しかありません。逆(?)のケースもあります。日本国際切手展2011(PHILANIPPON 2011)では、予定通り開催したのですが、フクシマの影響でキャンセル国が複数出たのでした。裏では色々と大変だったと思います。結果として、日本から出品申込をしたもの、受理されなかった作品が出品出来ることになったのです。実は、その恵みを得、2作品で申し込んで、1作品受理の所を、急遽2作品出品となったのです。大変な思いをしたのですが、今となっては思い出です。あの体験で、短期間で英語の作品を作れると分かりました(英語の方が構造的な構文なので、スタイルが出来れば、作りやすい)し、それでも、その後の経験で、シノプシスを作成して、審査員へアピールを強めることが出来るなどのメリット面で、やはり、当たり前ですが、早めに作品を作った方が良いとも知ることになりました。コレクションの成長過程によって、使い分ければ良いと思います。出品することで必死になり、結果として、コレクションの急成長につながることもあります。また、出品することで、長年探し回っていたマテリアルを入手という経験を何度もしています。

 

国内だけでなく、外国にも出品すべきという話を見た(普通は聴くだが、こちらは見るです)ことがあるのですが、自国で開催の国際切手展に、国内から出品申込が殺到するのは、当然だと思います。自国ですから、やはり安心度が違います。但し、自国でもリスクはゼロではないので、堅牢なリーフ、中身が飛び出さないように、がっしりと四辺を閉じた適切な厚さの保護ラップを利用するなどの注意は、必須だと思っています。しかし、外国切手の作品となると、話が少々異なります。その外国切手の開催国に出品するケースについてです。出品することで、作品の存在が、その開催国の郵趣家や切手商などに知られ、色々なパイプが出来たり、願ってもないオファーが来るなどのメリットがあります。また、国内や他の外国で低く評価されていた作品が、本国で高く評価されるケースもあり得ます。逆のケースもあり得ます。特に、その作品より優れた作品と競合となれば、厳しいでしょう。

 

昔、外国切手のコレクションを出品するグループがあって、その辺りのノウハウの蓄積も楽しみにしていたのですが、突然としか思えない解散。聴こえないこともあって、当初は訳が分からなかったのですが、後になって、推測も含めて、薄々、事態が分かり、また、完全解散ではなく、形を変えた存続グループがあり、良いのですが、参加したり、協力(こちらの思い込みでしょうが…)し辛くなったのは事実で、残念と思う気持ちが残っています。リスクの本題から逸れましたが、思い出したので、記録を兼ねて記します。

昨日19日から23日まで開催予定だった、アジア切手展 NZ2020 ですが、中止になり、作品が手元に戻ってきました。こんなに早く戻るとは、ちょっと想定外。作成途中から、入れ替えたいマテリアルを入手出来たので、作り直す予定です。外に出れなくなった時でも、充分に愉しめるのが、フィラテリーの良さです。