早いもので、国際切手展最終日。ブラブラとして、見落としていた作品を見拾う。中国インフレ期の印紙が5フレームながら金賞と気付いたり、審査員出品やチャンピオンクラスもやっと拝見。日本でもなじみのナタニエル 氏の手彫切手も展示されていた。そうしているうちに、あっという間に閉場時間。いったん、外に出て、午後4時半に、作品の受け取りにいく。出品数の半数ちょうどの出品者が集まって、手分けして作品のチェックなどを行う。また、表彰状とメダルも受け取る。午後6時前には、作業が完了し、午後7時から始まるパルマレスへ。
パルマレスは、国際切手展のハイライトで、金賞以上のメダル授与と、グランプリが決定される。3つあるグランプリのうち、インターナショナルに、日本から井上氏も候補に入ったが、スイスのVouz Jean氏のジュネーブに決定。残念。ちなみに、展示終了後、パルマレスが行われるのは初めて。やはり、パルマレスで配布される得点リストを参考にしながら、チェックしたいものです。
国際切手展5日目。審査員との対話時間があり、この時間だけ、出品者は審査員に質問したりすることが許されているという貴重な時間。ところが、やってきた出品者が少なく、時間が余っている のに、対話終了という審査員が多かった。国際切手展は5回目だが、これだけ出品者の参加が少なかったのは初めて。テーマティクだけ、人が集まっていた。テーマティクが盛んな韓国ならばでの光景だろうか。
なじみとなった審査員より、コメントを戴く。構成に関するものだった。要するに、ローカル・国内・外国という展開があまり良くない、印刷物から始めるのが良いというコメント。このあたりは、日本での感覚と違うので、少々戸惑う。でも、郷に入れば郷に従えということで、検討しなければ。印刷物があまりないという経験則が元になっているようだ。幸いに、切手展初日に会ったハンガリーのコミッショナーも同様のコメントで、印刷物から展開を始めていた作品を教えてくれた。その作品は大金賞。
審査員との対話終了後、大金賞、5フレームながら金賞となった作品を見て回った後、ブースを回る。韓国に来てからブースの売り物を見て回るのは、これが初めて。すぐに、インフレカバーで韓国宛のカバーがあれば面白いと思って探すもはずれで、ブラジルから韓国宛を2通見つけたのみ。これはちょっと残念、何か無いかとみたら、昔、熱心に集めた菊切手の韓国内使用例を見つけ、つい購入。閉場時間間際に、同じく外国の郵便史をやっている方と遭遇し、一緒に食事。楽しい郵趣談話。
国際切手展4日目。早くも後半。会場についたら、既に賞のリボンが貼り出されていた。賞の情報が公開されていないので日本勢以外の賞確認に回る。パルマレスで賞のリストはもらえると思うが、パルマレスが最終日の夜なので、今回はリストを見ながらチェックが出来ない。パルマレスが最終日、展示が終わった後というのは初めて。リボンの色が、金銀賞以上は黄色、大銀賞と銀賞がグレー、それ以下が赤となっていて、黄色ばかり。リボンに大きな字で賞が印刷されていたので識別は容易だった。インフレ関係では、中国インフレが大銀賞と低かったのに対し、ドイツインフレは大金銀賞と8フレーム資格を得ていた。中国インフレは金銀賞で大金銀賞はどうかな、ドイツインフレは金銀賞行くかどうかなと思っていたが、逆の結果になっていた。このように予想が外れるのは、しょっちゅう。金賞以上は審査員全員のチェックを経るが、大金銀賞以下は、担当審査員チームで判断となるので、予想と結果がぶれやすいのかもしれない。
大金賞と5フレームながら金賞となった作品をチェックして回る。存在感を示した作品ばかりだった。”臨”など韓国特有の消印が並んだ作品も大金賞。5フレームながら大金賞というのは、郵便史にはなかったが、伝統郵趣で、コスタリカ最初の切手の作品があった。最 初の切手なのに、そう思えないきれいな製造面と、後半に展開のカバーの古さのギャップが大きかった。
入場したら、ちょうどエキスパートチームが、贋物の疑いがあるマテリアルを取り出していた。取り出す時、コミッショナーが立ち会うのですが、贋物を疑われているので、コミッショナーも内心穏やかではないでしょう。大半は、次回から鑑定書をつけて出品するようにという判定となりますが、クロと判定され、次回から展示に使えなくなるのもあります。また、以前、鑑定書をつけるようにと指示したのに、鑑定書がついていない場合は、5点減点つまりメダルが1つ下がります。日本からは大量出品なのですが、引っかかったものが1つもなかったとのこと。やはり、ほっとします。

今日は、中国インフレの作品をじっくり調査。郵便料金で分らなかった所が分ったのは収穫でした。午後、審査結果が出て、コミッショナーから報らされました。速報に記載したように、日本勢は上々の結果になったようです。
私ですが、前回より、プラス1の89点の大金銀賞でした。プラスの評価を戴き、うれしいのですが、珍妙な気分です。というのは、通常89点というのはなく、金賞からランクを落とされるときに付けられるような点数だからです。大きく作り方を変えたというのに、全日展が終わってから、短期間で、リーフを作り始めたので、雑な所があり、減点されてもおかしくなかったので、ある意味ほっとした面もありました。今回はまだ早いよ、あともう少しだよ(今回のやり方で良いが、改善の余地あり)、という審査員からのメッセージと受け止め、次回に向けて頑張ってみます。


画像は、会場全景と、子供で大賑わいの切手体験コーナー

ともあれ、無事に作品を仕上げ、気が抜けたのか、フライト中に入国に必要な書類をもらい損ね、入国審査でもたついてしまった。羽田4時発のフライトということもあってか、この日は会場に向かわずに、各自ホテルへ。

画像は、金浦空港で、バスを待つコミッショナーのスーツケース(赤)。大半は日本からの出品作品です。コミッショナー大変です。