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jdeafのインフレカバー研究

世界の超インフレーションの郵便物研究

ザ・フィラテリスト・マガジン 第7号(2015 夏号)が発行されました。
 
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会費は年間2000円で、3の倍数月15日(3/15,6/15,9/15,12/15)に発行予定の4冊を読めます。PDF形式のため、ページ数の制約がなく、今回はなんと200ページを超えてしまいました。それだけでなく、付録1「満月展に行こう特集」と、付録2「コレクション5作品全リーフ(内4点はトピカル展上位入賞作品)」がついています。付録1は、明日まで開催の満月展の見所などが書かれていて、行ってみたくなります。事前に知識があると参観もより楽しめます。そして、付録2の作品集は、300ページを超えるボリュームです。トピカル展上位入賞4作品は、トピカル展の概念を変えかねないグランプリ作品を含みます。また、今年4月に台湾で開催されたばかりのTAIPEI 2015で、日本の1980年代の普通切手で、金銀賞という上位賞を獲得した作品が全リーフ掲載されています。英文ですが、切手は日本のですから、同じ切手を集めている人は、それとなく判るでしょう。このような作品を作れば、国際展で通用すると分かり、大いに参考になるでしょう。今回だけで、2000円以上の価値はあります(購読申込へ)。
とにかく、ボリュームが大きいので、全部じっくり読むというより、ざっと見て、何か載っているかを認識したうえで、興味がある部分をじっくり読めば良いと思っています。何か載っていたかを覚えていれば、収集が進んで、将来、興味が拡がったりした時、思い出して、読み返せば、得られるものがあるでしょう。その意味で、スペースをまったく取らないPDFは有難いです。
シンガポール展向け補強品の第七弾・最終回です。
 
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画像は、1946年7月12日、ハンガリー・Jászberényからハンガリー・Jászapáti宛の国内書状です。10京Pのハト切手が貼られています。10京は、1の後にゼロが17個並び、郵便で使用できた世界最高額面切手です。これだけでも充分充分に目玉になりますが、これだけではありません。1946年7月12日というのがミソです。1946年7月12日に、郵便料金はペンゲーからアドーペンゲーに切り替わりました。昨日も書いたのですが、旧料金猶予となります。第25料金期間で、昨日、第25料金期間と第27料金期間が未入手と書いたのですが、その未入手の25料金期間を入手、しかもハトカバーというおまけつきです。残る未入手の旧料金猶予は、最後の第27料金期間のみです。いつ入手できるかは、運次第でしょう。
5通目の10京P単貼国内書状ですが、他の4通はいずれも1946年7月11日の使用で、旧料金猶予は初めてです。10京P切手は、1946年7月11日に出現なので、実質1日だけの使用です。ハト切手は、国内に流通するのが遅れたこともあり、ブタペスト以外での使用は珍しい。画像はブタペストではないこともあり、ハンガリーの知人に実物を確認してもらいました。グーグルマップで見ると、Jászberényは、ブタペストから東に40kmほどの所にあり、1日あれば楽に移動できる距離。ブタペストから100Kmを大きく超える僻地であれば、怪しいのですが、その点では、大丈夫です。
シンガポール展向け補強品の第六弾です。
 
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画像は、1946年7月18日、ハンガリー・Gyenesdiásからハンガリー・ブタペスト(Budapest)宛の国内葉書です。切手ではなく、現金で、10,000APを支払ったことが、葉書の右上に手書きで記入されています。5539は管理番号で、管理番号だけで郵便局が分かります。小さな郵便局は1局に1個ですが、ブタペストのような大きな郵便局には複数の管理番号が知られています。葉書は元々軍事郵便用ので、左上の黒く塗り潰して、利用されています。黒い部分は好ましくないということで、切り落とした高さの低い葉書を見かけることがあります。…、と、ここまで読んで、不思議に思う方が多いでしょう。何故、見た目、全然、冴えない葉書がNo.2なのか、昨日取り上げた航空書留の方が珍しそうだと思うことでしょう。実際、航空書留の方が、桁違いの高額です。その理由を説明します。1946年7月18日、郵便料金の値上げが行われ、国内葉書は、10,000APから50,000APに5倍の値上げとなりました。画像の葉書は、旧料金のままです。ハンガリーインフレ期には、一定期間、旧料金が通用する旧料金猶予期間が設けられていました。ただし、その制度を知る人は少なく、また、1946年7月は、旧料金期間が全て1日のみで、なかなか入手出来ていませんでした。更に切手を貼って前日の夜間にポスト投函した場合は旧料金と微妙です。現金払いの場合は、郵便局の窓口で行うので、間違いなく旧料金です。アドーペンゲー期の第25、26、27料金期間の旧料金猶予のカバーが未入手で、画像の葉書は、第26料金期間の旧料金猶予の使用例となります。旧料金猶予カバーは、基本アイテムのため、展示上どうしても欲しいものであり、航空書留より上位にした訳です。最初の料金期間を除く第2~27料金期間の旧料金猶予のカバーを全期間揃えたのは、師匠のみとされています。師匠の話では、国際展審査員クラスでも挑戦している人はいるが、揃えたのはいないとのことです。この葉書を入手したことで、旧料金猶予カバーで未入手は、第25料金期間と第27料金期間の2つになりました。
シンガポール展向け補強品の第五弾です。今回より、ビック3です。
いずれも、展示作品に入ること確実です。逆に書くと、どれを外すかに悩みそうです。
 
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画像は、1946年5月16日、ハンガリー・ブタペスト(Budapest)からロンドン(London)宛の書留航空便です。料金は、外国書状20gの4000万P、外国書留の8000万P、航空料金10gの5000万Pの計17000万Pです。カバーの右上に、薄く170 mil(100万)と書き込まれています。航空料金は、宛先地によって、料金が異なり、ヨーロッパ内は10gで0.1ゴールドフラン(Gold Franc)で、アメリカは5gで1ゴールドフランと平凡なアメリカの方が高額になっています。ハンガリーインフレ期の航空便は、数が少なく(66通目の確認韓国展に間に合った逸品)、現在68通が確認されています。そして、書留は、68通中6通と更に少なくなります。カバーの元の持ち主は、元祖マルチインフレコレクターというべき、イギリスのWhitesite氏です。インドネシア国際切手展2012の会期中に、Whitesite氏のネームセールのオークションがあり、参観も上の空でした(インドネシア6日目)。ハンガリーインフレは細分せず、大きなロットになっていて、かつ下見が出来ず、重複するカバーが多いことが予想されたのと、他にも欲しいロットがたくさんあったので、入札しませんでした。ある収集家の手に渡ったのですが、アドーペンゲー期の航空便を所望していたため、こちらの手に入ることになったものです。
シンガポール展向け補強品の第四弾です。
 
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画像は、1946年7月31日、ハンガリー南端で現セルビアと国境を接している Csikéria(読み不明。発音を聴けるサイトはあるが聴こえない)から、ハンガリー・ブタペスト(Budapest)までの国内葉書。10万AP(アドーペンゲー、Adopengo)切手2枚貼で、国内葉書料金20万APに一致します。この葉書のポイントは日付で、インフレの最終日です。翌日の1946年8月1日に、新通貨フォリント(Forint)に切り替わり、アドーペンゲー切手は使用出来なくなります。10万AP切手は、1946年7月20日に出現で使用期間は12日間の短期期間です。消印の局名部分がやや薄いのが残念ですが、葉書の状態は良く、国内葉書の最後を飾るでしょう。
シンガポール展向け補強品の第三弾です。今回より、ビック5です。
 
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画像は、1946年7月16日、何やら印刷された紙にブタペスト(Budapest)62局の消印が押印されたものです。余白にも、別の1946年8月26日ブタペスト(Budapest)70局の消印が押されています。貼られている切手は、1万AP(アドーペンゲー、Adopengo)10枚です。アドーペンゲーは、税延納を防ぐため、1946年1月1日納税用として導入されたものです。急激なインフレ進行に対し、税納入は遅いほど実質価値が低く、納税側に有利になり、政府側は困るわけで、それに対応するため、導入されました。しかし、インフレが急激に進行したため、税納入以外にも、アドーペンゲーが使われるようになっていました。しかし、郵便料金は、インフレの末期1946年7月12日になって、ようやくアドーペンゲーに切り替えます。遅かったため、兆単位のハト切手が生まれたのでした。アドーペンゲー対応の切手は、1946年7月16日になってようやく5000APと1万APの2種が出現します。つまり、1946年7月12日~15日の4日間は、切手がないという特異な状況となります。この4日間を含む第25料金期間(1946年7月12日~17日)は、切手を貼ったカバーを揃えるのは困難です。画像のは、アドーペンゲー切手の初日使用です。2年前のタイ国際切手展での作品でも、第25料金期間のアドーペンゲー切手貼は2通だけでした。しかも7月16日に出現のアドーペンゲー切手が2万APと5万APの2種類あり、第25料金期間では1日だけの使用となります。国内書状2万APは見た目普通ですが、入手が難しく、うす汚いよれよれの1通しか持っていません。国際切手展では美観を損ねるので使えません。状態の良いものを捜していますが、まだ入手できていません。アドーペンゲー切手は、1946年7月16日~31日の16日間のみの使用でした。ハト切手に隠れてあまり目立たないのですが、アドーペンゲー切手も収集に泣かされます。
ところで、カバーについてですが、一目で普通の郵便物ではないことは分かります。師匠の本では、「Letter of Authorization」、すなわち、認可状とあります。解読がまだなのですが、画面の裏側に色々書かれています。そして、長期(1年)の場合、国内書状料金の5倍となっています。当時の国内書状は、2万APで、10万APはちょうど5倍にあたります。師匠の本がなければ、何なのか分からず、入手しなかったことでしょう。師匠の本のお陰で手を出すことができました。料金期間順の展示なら、切手の乏しい第25料金期間への強力な補強となったでしょう。今度の作品は、料金期間順でなく、郵便の種類で分類なので、その他に分類となり、使うかどうかは微妙です。
 
シンガポール展向け補強品の第二弾です。今回も、少々地味なものです。
 
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画像は、1946年2月22日、ハンガリー・キスペスト(Kispest)内のローカル葉書書留。切手は、文字が加刷され、左端の"Ajl.2." (ajánlás)は、国内書留を意味し、6000P。右側の5枚"Hlp.I."(helyi levelezőlap)は、ローカル葉書を意味し、300P。前料金期間でローカル葉書は300Pだった。1946年2月1日に、郵便料金が一律5倍値上げとなり、ローカル葉書用の切手も5枚貼付となり、書留用は、新しく出たpart2の書留用といった加刷切手が1枚貼られています。昨日、国内葉書書留は、意外と難しいと書いたけど、ローカル葉書書留は、更に難しい。昨年の韓国国際切手展でも、2通の1リーフしか展示出来なかった。それを3通追加入手で、その1通です。更に、ローカル郵便は、ブタペスト(Budapest)ばかり。ブタペスト(Budapest)ではないので、気に入っています。と、いっても、キスペスト(Kispest)が、ブタペスト(Budapest)の中なので、結局は同じブタペストといえば、そうなのですが…。ブタペストより狭い範囲でのローカル郵便ということで、より価値はありそうです。そういえば、かなりローカル郵便は集めたと思うが、ブタペスト⇔キスペストのようなものは、見たことがなかったような…。これは、捜してみると面白いかもしれません。ローカル葉書書留は、1リーフより2リーフにしたいので、この葉書を使う可能性はかなり高そうです。他の4通は全てブタペスト市内なので。
 
 
 
ようやく、ハンガリー・インフレで、昨年の韓国国際切手展 PHILAKOREA 2014 以降の収穫品をデータベースに収録。90通ほど入手していた。一軍即入りは、1ダース程。有名な珍品なら、密かに隠し、展示会で、あっと皆を驚かせるという手もありそうですが、インフレでは、そうもいかない。7点程、紹介します。今回は、その第一弾。
 
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画像は、1946年1月29日、ハンガリー東端の Szamossályi (読めない…)から、ハンガリー・ブタペスト(Budapest)までの国内葉書書留。切手は、文字が加刷され、左側の"Tlp.I."(távolsági levelezőlap)は、国内葉書を意味し、400P。右側の"Ajl.I." (ajánlás)は、国内書留を意味し、1200P。それぞれ、用途に合った切手を貼っていて、好ましい貼り合せ。ちなみに、400Pは、ローカル書状を意味する "H1.I."がある。書留葉書は、地味なイメージが強く、あまり意識していなかったが、意外と入手が難しい。昨年の韓国国際切手展から、料金期間順でなく、郵便の種類で分類という展開にしたので、国内書状のようにたっぷりと候補がある一方で、書留葉書は、数が少なく、8通の4リーフでしか展示できなかった。8通も展示できたのかもしれないが、27料金期間の3分の1もない。補強に努めたところ、4通入手。画像はその中の1通。展示に使うかどうかは、ちょっと微妙だが、揃えておきたい駒。
気付いたら、もう6月。ドイツインフレのデータベース、どのカバーを過去のいつの出品作品で使ったかは、すぐに分かるようになってきました。が、未収録がまだまだ。今年の最大イベント、FIP世界切手展SINGAPORE 2015まで、2ヵ月半足らずと迫ってきたので、ドイツインフレはひとまずおいといて、ハンガリーインフレに切り替えます。
 
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画像は、JAPEX2005で初めてレギュラークラスに出品した時のリーフです。5フレームの最初の4フレームで国内書状の料金初日・最終日をズラズラとならべ、最後の第5フレームで、その他の目立つ使用例を並べたのですが、展示された作品をみて、展開があまりにも単調で、これはつまらない、と自身で思ってしまったのでした。料金初日・最終日を集めるのはいいのですが、面白く見せるのは全然違うものだと、ようやく気付いたのでした。審査員のアドバイスなども参考にして、JAPEX2006で構成を変えてみたところ、かなり良くなったものでした。
実は、カバーがどこにあるか分からなくなっています。この1通だけでなく、JAPEX2005出品で1ダースも(汗)。どこかにあると思うので、ある日、ふとしたことでごぞっと出てくるかもしれません。JAPEX2006以降の競争展作品に使ったカバーは全て捕捉できて、データベースに収納しています。
5月も半端過ぎ、暑くなってきました。ドイツインフレのデータベースを作成しています。4月から作成を再開し、GW中に加速させたのですが、終わりがまだ見えません。最近入手したカバーを最初に収録し、次に過去の展示会に出したカバーを収録しようとしたのですが、JAPEX2006に初出品して以来、延べ6作品を作ったので、カバーがバラバラ…。というより、1000通をかなり超えているのが問題。少しずつ進めているところ。夏頃には一通りの作成を済ませたいのですが、どうなるでしょう。
 
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画像は、1922年12月15日、ドイツ・ライヒェンバッハ(Reichenbach)から、グライツ(Greiz)宛の国内書状。国内書状25マルク料金の初日です。JAPEX2005で使用したカバーです。JAPEX2002にワンフレームで菊切手C12×12.5を出品するも、菊切手収集の限界を感じ、その後、インフレに転向となります。そして、JAPEX2005で初めてインフレで、5フレームにチャレンジしたもので、大銀賞(74点)でした。国際切手展出品が可能な金銀賞(75点)まであと1点でした。