早いもので3月。3月下旬には「MELBOURNE 2017」があり、バタバタし出してます。1月から進めていたウクライナインフレのデータ整備を更に進め、入手リストを作成し、ウクライナの師匠に提示。リストを示せば、師匠も、こちらが何を欲しいかが一目瞭然なので、適切なマテリアルを示してくれます。作成したリストは予想通りスカスカでした。また、ネットオークションなどで未入手のものなど色々と見つけて、併せて100通を超えるカバーを入手。今、そのカバーをデータベースに追加中。その後、入手リストに反映すれば、データ整備完了。なるべく早く、その整備を済ませて、「MELBOURNE 2017」作品に取り掛かりたい。一方で、来週に、聴覚障害者切手クラブ切手展(3/10-12)があり、その方での準備もあり、ちょっとあたふた中。
競争切手展のリーフの作り方を書いた文献の最後、「実戦アルバム作り」について触れます。

画像は、「実戦アルバム作り」の表紙です。発行は、1976年と既に40年以上前です。パソコンもプリンターもインターネットもなかった時であり、作り直しは、文字通り1からの作り直しという時代でした。読み手を惹き付ける著者田辺猛氏の独特な書き方もあり、一大センセーションを巻き起こしたものでした。前半が入門編、後半が実戦編となっていて、実戦編の最初は、切手展のためのリーフ作りとなっていますが、リーフ作り自体がまだ一般的でなかった時代のもので、審査基準に合わせたリーフ作りという解説は見当たりません。それでも、見てもらう人にわかるリーフ作り、むだをなくす(選び抜く)、状態の良いものなどは、現在も変わらないものです。一方で、専門コレクションで消印違いを集めることを推奨するような記述があり、評価が分かれるものとなりそうです。なお、こちらとしては、収集中断前に、読んだことで、リーフ作りが前提となっていたのが、収集再開後のリーフ作りに抵抗がなかった大きな要因です。もちろん、当時のジュニア向けの雑誌スタンプクラブなどでも、リーフ作りは取り上げられていて、リーフ作りへの環境が整っていたのですが、体系的な知識・考え方という点では、「実戦アルバム作り」からの影響が大きかったと思います。なお、道具の解説で、道具は高級品を惜しむべきではない高価な切手と比べれば安いものは、現在も通じますが、タイプライター、インスタントレタリング(現在もたまに見かける…)、烏口などは、隔世の感があります。パソコンやプリンター、インターネットが当たり前となり、プリンターもA3が容易になってきた現在の進化した環境は、予想できませんでした。現在の環境に感謝しつつ、収集・出品を続けたいものです。
続いて、「郵便史コレクションの作り方」について触れます。

画像は、「郵便史コレクションの作り方」の中扉です。カバーが見つからないのですが、入手当初からカバーがついてなかったのか、何回も読むと邪魔になるので、カバーを外したのか、思い出せません。文献の発行が、1990年で、こちらの収集中断期にあたります。収集再開後、入手したものです。
サブタイトルが、”その構成と展示の実際”となっており、著者の松本純一氏が、自身の作品「フランス横浜郵便局とその時代」の経験を元に、実際の展示までを解説しています。「フランス横浜郵便局とその時代」は、国際切手展の郵便史部門で大金賞を受賞しており、結果として、国際切手展でも通用する、競争切手展でのリーフの作り方を正面から取り組んだ内容になっています。当時の日本では、まだ郵便史の概念が定着していなかったので、郵便史とは何かという解説に3分の1、郵便史の要素に3分の1、そして、実際のリーフの作り方に3分の1と割り当てられています。しかし、競争展のリーフを作る前に、どういうコレクションを作るのかという観点で、実際のリーフの作り方以外の3分の2も重要です。例えば、テーマの選定では、まず、発展性のある・ないテーマに触れられていて、『少なくとも、客観的に評価される収集たりえるには、最低5フレーム(80リーフ)にわたって、説得性のあるコレクションが編成できるテーマでないと、成人の知的生産活動の対象とはみなされないということです。国際展では、5フレーム未満の出品は、いかに質的に秀れた内容のものであっても、分量不足ということだけで不利であり、(中略)したがって、段階を踏んでもよいから、最終的には80リーフ以上のコレクションに成長する可能性のあるテーマを、早い段階から選んでおくことが肝要です』などと書かれています。このような解説は、他著では見当たらず、ようやく、近刊の「競争切手展に出品するリーフの作り方」で、戦略の失敗としてさらっと触れられている位です。このように国際切手展の上位入賞を狙うために必要な考え方が随所に散りばめられており、30年近く前の発行で、郵便史に特化したものですが、現在でも大いに参考になる文献でしょう。実際、自身、「郵便史コレクションの作り方」を何回も読み返し、「全国切手展<JAPEX>出品ガイドブック」(今なら、最新のJAPEXルールブック)で、競争切手展の審査基準を調べたことが、現在の収集・出品に大きく繋がっています。テーマも、第一旗艦コレクションのハンガリーインフレは27料金期間、第二旗艦コレクションのドイツインフレは21料金期間あり、1料金期間8リーフ以下で、8フレーム(128リーフ)にすぐ展開できるので、国際競争切手展でも充分通用すると思っています。半フレーム(8リーフ)で揃えるのが困難な料金期間がありますが、そこは苦労して集めて、他料金期間以上の充実を示せば高評価につながります。念のため、記しますが、日本の切手みたいなテーマは、大き過ぎで、ダメです。
名著ではありますが、やはり30年近く前の書であり、リーフの例は1通/リーフとなっており、2通/リーフやダブルリーフなどの最近の風潮とはズレが少々出ています。本著で、基本を固め、最新の審査基準を熟読し、最近の国際切手展の風潮を知れば、国内切手展(全日展・JAPEX)だけでなく、国際切手展も怖くないでしょう。ちなみに、日本人の多くが苦手とする英語は、他人の作品を参考にして書き方を決めて、無料の翻訳サイトを利用すれば、何とかなります。
先日、文献「競争切手展に出品するリーフの作り方」を記したので、引き続き、競争切手展のリーフの作り方を書いた文献について触れてみます。手元には、以下の3冊があります。
「実戦アルバム作り」田辺猛(1976年)
「郵便史コレクションの作り方」松本純一(1990年)
「全国切手展<JAPEX>出品ガイドブック」日本郵趣協会(2002年)
上記3冊以外には、競争切手展以前のリーフ作りが中心(だと思う)の「つくろうマイアルバム」印南博之(1978年)と、先述の実戦アルバム作りを日本切手に絞って直した「日本切手 実践アルバム作り」田辺猛(1988年?)があります。他にも、郵趣の連載「月々5,000円からのコレクションづくり」などがありますが、本格的な競争切手展のリーフ作りを取り上げた市販の文献は、上で挙げた3冊くらいではないかと思います。
今回は、「全国切手展<JAPEX>出品ガイドブック」に触れてみます。

画像が、「全国切手展<JAPEX>出品ガイドブック」の表紙です。JAPEXへの出品を促すために作られたもので、500円(64ページ)と廉価でした。現在は、入手出来ませんが、実は、JAPEXルールブック(JAPEX2016版)が、出品ガイドブックの後半そのものになっています。というか、JAPEXルールブックを熟読し、内容を理解出来れば、かなり、競争切手展への出品が近づいていると言えるでしょう。出品の経験のない方は、最初から、全部熟読しようとすると混乱するでしょうですから、出品に関するQ&A、興味ある出品分野や、分かる部分をざっと読んでから、少しずつ、読みこなしていけば良いではないでしょうか。
さて、現在のJAPEXルールブックに無い、前半部分ですが、実は、複数フレームでの作品の作り方が書かれていません。JAPEXの紹介、リーフを始めとした用品の紹介があり、その後に、ようやく作品の作り方に入ります。作品の作り方に10ページが割り当てられ、6ページ分は、2つのワンフレーム作品を例に、フレームでのまとまりに力点が置かれています。限られたページ数で、全部門に通じる8フレーム作品の作り方を解説することは難しく、やむを得ないのかもしれません。また、ここで、ワンフレームを取り上げたことが、ワンフレーム部門は簡単という潜在印象を埋め込んでしまったようです。その後、ワンフレーム部門の難しさが認識され、JAPEXルールブック(JAPEX2016版)のQ&Aでも、ワンフレーム部門向きのテーマ、初めての出品に限り、ワンフレームでの出品が可能といった内容が追加されています。そして、残りの4ページがタイトルリーフに関する解説です。2ページで、タイトルリーフの基本的な解説、残りの2ページで過去の入賞作品のタイトルリーフのサンプルを示しています。実際、タイトルリーフは、重要なものであり、出品経験の無い収集家と、国際切手展で上位入賞している収集家では、タイトルリーフに対する認識は大きく違うようです。実際、自身、初めて競争展に出品した頃は、足りないマテリアルなど個々のリーフを気にしていましたが、現在は、出品前の最終チェックで、時間がない場合は、タイトルリーフの確認が中心です。
気付いたらもう2月。えっ、という感じ…。ウクライナインフレのデータ整備を進めている所ですが、ちんたらとしていられません。

さて、これは置いといて、「初心者コレクターによる 競争切手展に出品するリーフの作り方 伝統郵趣コレクション編」というちょっと長い書名ですが、面白い文献が、スタンペディアから1/15に発行されました。リーフ単位での作り方の解説本はあっても、競争切手展の作品全体、フレーム単位といった観点での作り方などは、従来なかったものです。今回の文献は、著者が、色々と試行錯誤しながら、得たノウハウを散りばめたものになっており、伝統郵趣編となっていますが、審査の実態を踏まえての作品作りなど、伝統郵趣以外にも役に立つ情報が盛り沢山です。2500円と一見、廉価ではありませんが、散りばめられたノウハウの質・量、そのノウハウを蓄積するためにかけた時間・コストを考えると大変安いものです。10年前に入手出来ていたらなと思わずにいられません。競争展への出品を考えている人にとってはこの上ないハンドブックとなるでしょう。また、出品を考えていない人でも、審査の実態、どのように審査されているのかなど、競争切手展の見えにくい競争の実態を垣間見ることが出来、競争展を見る楽しみが増えるではないかと思います。インターネットで注文ができます。この手の文献は、すぐに入手難となるのですが、常に入手できるようにしたいという方針のようで、是非、継続をお願いしたい所です。
昨日、帰宅して玄関のドアを開けようとすると内側からチェーンロックが掛かっている。外側から何とかしてチェーンロックを外し中に入ると、ベランダ側の窓が全開。

新年に入り、懸案の1つハンガリーインフレの新規入手カバーのデータ整備を済ませ、
「MELBOURNE 2017」向けの準備で頭がいっぱいになりはじめた頃に、PHILATAIPEI 2016のコミッショナーから、メダルが届きました。ちゃんとネームと賞が入っていました。コミッショナー業務お疲れさまでした。

三連休は、データ整備を進めてました。まず、ハンガリーインフレの新規入手カバーをデータベースに追加。FIP展「SINGAPORE 2015」前後から入手していたカバーが、1年半ほどで、100通近く溜まっていました。FIP展向けの即戦力もありますが、大半は、料金期間と使用例の組み合わせの穴埋め。ハンガリーインフレの場合、27料金期間あるので、50種類強の郵便料金と掛け合わせると、組み合わせが、1000を軽く超えます。更に料金初日・最終日も区別していますので、大変な組み合わせ数となります。全部埋めようとすると、キリがないですねぇ。ちなみに、27料金全て揃ったのは、国内書状・ローカル書状・外国書状・国内葉書・ローカル葉書の5種類のみ。国内書留などもまだ全料金期間揃ってません。FIP展向けの即戦力クラスは20数通ですが、作品(8フレーム)に入れるかどうかは、未知数。追加すると、必ず、どれかを外さなければならないですから。単純に国際切手展で金賞を狙うならば、ちょっと非能率でしょう。ともかく、ハンガリーインフレの新規カバーのデータベース追加完了。
ドイツインフレ、オーストリアインフレも、新規入手カバーが、溜まっているのですが、「MELBOURNE 2017」に向けて、ウクライナインフレのデータ整備を優先。ウクライナインフレのデータベースは、「THAILAND 2016」に合わせて、目ぼしいカバーのみ抜き出して作成したものであり、作成途上です。但し、いきなりデータベースへの追加ではなく、まず、郵便料金表の修正から。参考文献についていた料金表は、間違っている部分がかなりあり、料金改正日自体も間違っていたり、こちらの認識(解釈)が不十分な部分が多々あったりして、怪しいものであることが、「THAILAND 2016」の作品作成中に、師匠への不明点の確認のやりとりなどで気付いてました。作品には、何とか修正を加え、間に合わせましたが、元となる料金表は未修正のまま。ドイツやハンガリーインフレは、全ての郵便料金が同じ日に一斉に改正されたので、料金表はシンプルなのですが、ウクライナインフレの前半は、郵便の種類による料金改正日がバラバラであり、表にまとめようとすると複雑になってしまいます。それで、修正を先送りしていたのですが、「MELBOURNE 2017」への出品が決まり、修正する気持ちがようやく出てきました…。ウクライナ国内・CIS諸国・CIS諸国航空・外国・外国航空の5つのうち、とりあえず最初の3つを修正。修正した料金表と作成したデータベースやデータベース未登録のカバーを突き合わせて、入手済のカバーを料金表に記入すれば、未入手のカバーが一目瞭然となります。ハンガリーインフレ以上にスカスカなのは間違いありません。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年もインフレカバー収集を進める予定です。
3月30日(木)~4月2日(日)のアジア切手展「MELBOURNE 2017」の現代郵趣部門にウクライナインフレが受理されたので、アジア切手展「THAILAND 2016」と同等以上の得点を目指します。「THAILAND 2016」で大金銀賞(85点)を獲得しましたが、FIP公認の大陸展ではなかったため、FIP展に8フレームでの出品が出来ないことが判明。そこで、FIP公認の大陸展「MELBOURNE 2017」で大金銀賞を得て、FIP展8フレーム出品資格を獲得したいと思い、出品を申し込みました。データベース化が中途半端なままになっているのを解消したいという思惑もあります。2回連続で同じ内容を出すのは、前回作品を見た審査員としては、印象を下げかねず、しかも「THAILAND 2016」では85点と大金銀賞ギリギリの点数なので、作品を改良しないと大金銀賞キープ自体危ない。何らかの改善を加えなければならない所。ストップしているウクライナインフレのデータベース化を再開し、データ整備をしながら、改善を図ることになるでしょう。
次に、FIP世界展は、インドネシアで8月3日(木)~7日(月)開催予定の「BANDUNG 2017」にハンガリーインフレをエントリー中。更に、ポーランドインフレ、ハンガリーインフレ(一次:1920年代)、中国インフレのデータベース化作業に着手し、11月のJAPEXに出品したい。7月の全日展は、「BANDUNG 2017」との兼ね合いもあり現時点では白紙。とにかく、データ整備を進めなくでは…。
2016年もインフレカバー収集に明け暮れた1年でした。FIP世界展に6年連続出品していたハンガリーインフレを一休みし、ドイツインフレを5年ぶりFIP世界展に、ウクライナインフレを初めてアジア切手展に出品しました。ハンガリーばかりやっていたので、ちょっとした気分転換みたいな感じになり、視点も多少変えて、今後の収集を進めて行くうえでのヒントをいくつか得られたように思います。
良いお年をお迎えください。