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jdeafのインフレカバー研究

世界の超インフレーションの郵便物研究

8月20日に、ベネズエラで、1/100,000のデノミが実施されました。当初、1/1,000の予定が、インフレの進行もあって、ゼロが2個増えました。ベネズエラでインフレが発生していたのは、察知していて、カバーを集めようとしていたのですが、市場に全然、出て来ません。途中から、切手は発行されているのかとウォッチしていたのですが、今年は新切手が発行された様子がありません。そこで、中南米の切手商と取引する際に、訊いてみたら、郵便局が機能してないとのこと。実際、郵送手段に、Fedex / DHLとなっていたベネズエラの切手商もありました。その切手商に直接訊いた訳ではないのですが、おかしいのは確かのようです。一方で、日本郵便のサイトにある「お届けできない国・地域一覧」に、ベネズエラが記載されていますが、航空便の通常・小包は、”〇”となっており、引受可能になっています。現地の郵政が機能していないとなると、どのようにして配達されているのか、興味深いものです。

現地でインフレが進行しているが、実逓カバーがないという例は、いくつかあります。例えば、1990年代後半のアフガニスタンは、切手は発行されているのですが、実逓カバーが見当たりません。内戦が全土に拡がっていたからでしょう。
 
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画像は、2017年5月10日、ベネズエラ・バレンシア(Valencia)から、アンドラ・サンジュリアデロリア(Sant Julià de Lòria)宛の書状です。宛先のアンドラ(Andorra)は、最初、アフリカのアンゴラ(Angola)かと思ったら、スペインとフランスの間にある小国なんですね。ベネズエラのカバーで、もっとも新しいのをと、探して見つけたものです。
 
 
 

明後日から3日間、全日本切手展です。フィラテリストマガジンが、今年も、号外<全日本切手展2018参観ガイド>を発行してくれました。フィラテリストマガジンの会員なら、無料でダウンロードできます。盛り沢山の内容を事前学習できるので、今回の号外だけでも、年会費2,000円の元が取れます。

 
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号外の発行は、昨日7月17日の午前9時なんですが、驚きですね。実は、全日展に出品していて、原稿を提出したのが、締切の16日の夜10時過ぎ…。原稿提出から、12時間も経たないうちに、きれいに編集して、発行なので凄いです。深夜、一生懸命、編集してくれた編集者、お疲れ様です(急いで書いたので、自分の書いた所で間違いを見つけると、そんだけ、あやふやだったのかと、凹みます[特に2カ所の数字])。
読むと、毎回のことですが、予備知識が入り、参観が楽しみです。

気付いたら、7月。関東地域は、切手収集の大敵・梅雨が既にあけた模様で、本当に暑くなってきた。全日展を3週間後に控えて、準備が捗らず、ヒイヒイ言っている所に、THAILAND 2018への出品が受理されたという連絡が入ってきた。全日展の準備を加速せねば。これで、今年後半の出品計画の骨格がほぼ決定。残るは、作品提出時期がTHAILAND 2018と重なるJAPEXへの出品をどうするか…。そんなこと思案していたら、全日本郵趣が本日届く。アジア郵趣連盟(FIAP)の理事会報告の中に、現代郵趣部門の8フレームを認める方向になったという記載に、眼がぱっちり。これは吉報です。実現すれば、郵便史と現代郵趣の二部門に別々に同時申込もしやすくなりそうです。FIAPの話で、FIP(国際郵趣連盟)はまだなのですが、FIP展への実現も近いかもしれません。停滞しがちな現代郵趣の整理を加速しなくちゃ。

9月開催のアジア切手展MACAU 2018のマカオ展出品用封筒が届きました。あと、4カ月と少し。昔は、まだ4カ月もあるという感触でしたが、今は、もう4カ月かという感触です。

色々とあって、1カ月半、更新出来ず、申し訳ない。ようやく、落ち着いたので、書き込みます。切手関係では、春の切手シーズンが終了し、夏に向けての仕込み期。まずは、オーストリアインフレのデータ整備を実施。あれもこれもデータ整備したいのですが、今年9月にマカオで開催のアジア切手展に、オーストリアインフレを出品することが決まっているので、オーストリアから整備。オーストリアインフレは、JAPEX2014に出品したのみで、4年ぶりの出品になります。2年半ほど前にデータベースに100通強のデータを追加していたのですが、2年半の間に、更に100通強を入手していました。それをデータベースに追加。寄り道しながら作業したので、三日間かかってしまった。他の未整備のデータ整備は、もっとかかるでしょう…。ともあれ、データ整備が出来たので、マカオ展の作品の準備に取り掛かり易くなった。ちょうど、昨日から全日展2018の受付(6月11日まで)が始まったので、試作品を全日展に出品し、気付いた点を修正して、マカオに出品する手もありそう。

昨日、第10回聴覚障害者切手研究会切手展が、無事終了しました。250名を超える来場を頂き、ありがとうございます。山尾庸三の展示があると知って、遠方から訪れてくれた方も多く、多謝。
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これで、今年の目標(謹賀新年)の6番目を無事達成。これから、停滞していた1~5番目の目標が達成に向けて、インフレカバーにシフトします。といっても、「(2) FIP展出品」で、申し込んでいたPRAGA 2018が受け入れられず。日本からの申し込みで半分以上が受け入れられなかったのですが、日本だけでなく、ハンガリーなども同様だそうです。PRAGA 2018は、Portugal 2010以来、8年ぶりのヨーロッパ本土でのFIP展で、展示フレーム数の倍を超える申し込みがあったようです。Portugal 2010は、国際切手展初出品という思い出深い切手展です。そして、昨日、切手展が終わって、そういえば、THAILAND 2018の申し込み締切が近いはず、と確認して、今日までと知り、今日、慌てて、滑り込みで申し込みました。
2週間後に迫った、第10回聴覚障害者切手研究会切手展の案内(拡散希望)です。ポスターも出来ました。
 
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今回の目玉は、日本の盲唖教育開始に大きな貢献のあった山尾庸三の特別展示です。萩博物館で、昨年9月~12月に、山尾庸三の没後100年記念企画展があったのですが、そこで展示された展示品を展示する許可を萩博物館より頂きました。2016年3月に山尾家から萩博物館に寄贈された資料が中心で、初公開となるものが多く含まれています。盲唖教育関連を中心に展示します。更に、2通の郵便物があり、これも展示します。ここに画像をアップできないのが残念ですが、1通は、森有礼からの小集会の案内状で、郵趣家としては興味深い不足を取られるオマケ付き。もう1通は、毛利元徳からの木戸家の相続に関する手紙です。木戸家は、西郷隆盛・大久保利通と並ぶ、明治三傑の一人木戸孝允の家です。展示品は複製ですが、複製ゆえに、保護するための暗い照明が不要であり、また長い手紙も全文を展示予定です。

昨年の収穫品3つ目です。昨年最大の収穫です。

 
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画像は、1946年6月15日、ハンガリー・ブタペスト(Budapest)から、カナダ・トロント(Toronto)宛の航空便です。切手がなく、見た目、何の変哲もないカバーでしょう。カバーの右上に記入されている"516000"は、郵便料金を示していて、516000ミリオンPengo、すなわち、5160億Pengoです。うち、160憶Pengoが外国書状料金、5000億が航空料金です。航空料金は、Gold Francで決められ、それに対して、日々、Pengoの相場が変動していました。Pengoはあっという間に弱くなったので、外国書状料金に対して、信じられないほど航空料金が高くなっていきます。5000倍になることもありました。円に切り替えて、考えてみます。外国書状が160円の時に、航空便が5000円なら、よほどのことが無ければ、出さないでしょう。それでも30倍と少しです。5000倍なら、80万円。通常の高額料金(速達などの特殊料金や重量便など)の比でなく、それ故に、航空便は、ハンガリーインフレ期で、一番高い高額料金郵便となります。展示でも、アピールできる重要ポイントとなります。超高額料金のため、対応する高額面の切手がありません。1946年6月15日時点での最高額面は、100億Pengoでした。航空便料金が30倍と少しという低い時期ですが、最高額面切手を50枚以上貼らないといけません。航空料金は5g単位なので、切手を多数貼りする訳にもいかないのです。画像は、ハンガリーインフレ期航空便で、73通目となります。そして、ポイントは、初発見のカナダ宛ということです。ハンガリーインフレの師匠が2003年に出した集大成というべき本に、航空料金が設定されていた地域・国が記載され、カナダも入っています。しかし、存在が未確認で、今回初めて存在を確認したことになります。
先に挙げた2つは、長年探していたのではなく、たまたま、見つけたという感じがありますが、今回挙げる航空便は、前から、探していたものなので、昨年最大の収穫です。

昨年の収穫品2つ目です。存在することすら思付かず、実物をみて、こんなものがあるのかと驚くことが偶にありますが、今回は、このケースです。

 
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画像は、南アフリカのイースト・ロンドン(East London, S. Africa)宛のドイツ外国葉書です。消印は、丸形ですが、SEE POSTの文字が見えることから、船内局です。消印の一番下が23、その上に、12 12と見えるので、1923年12月12日で、更に葉書下部に、1923年12月14日、ラス・パルマス(Las Malmas)の消印が押印されています。12 12は薄くて、断定しずらいかもしれませんが、通信文の2行目が、1923年12月11日を示す11-12.23と書き込まれていることからも判断出来ます。ラス・パルマスは複数ありますが、南アフリカ宛から考えると、モロッコ沖にあるカナリア諸島のラス・パルマスのようです。消印などを調べれば、確定出来るでしょう。貼られている切手は、1,400万マルクです。実は、これにぴったりと合う料金はありません。一番近いのは、10月10日から19日までの900万マルクか、10月20日から31日までの間の1,800万マルクです。とりあえず1,800万マルクと推定します。消印は、12月12日。2カ月近くです。実は、船内局の郵便料金は、いったん、出港すると、本国でどんどん料金が上がっても、料金はそのままでした。値上げしても、船内では新しい切手やお金がないのです。出港時のまま時間が止まったかのようになります。10月20日から31日までの間に出港時の1,800万マルクは、11月1日に1.2億マルク、11月5日に24億マルク、11月12日に240億マルク、11月20日に480億マルク、11月26日に1,920億マルク、12月1日に、2,000億旧マルク=20新ペニヒと本国では、どんどん料金が変わったのですが、1,800万マルクのままで実に、1万分の1より安くなってました。
切手が、1,400万マルクしか貼られてないことについて、考えてみます。注目したいのは、右端の切手の表面がへげていることです。へげの上に消印が押されているので、押印前からへげていたのは明らかでしょう。船に持ち込む切手は、それほど多くは無く、航海中に切手が足りなくなるのは結構発生していたようです。また外国葉書料金は切りが悪い数字が多いので、細かい料金の切手が足りなくなり、端数を切り上げた使用例を見かけます。そして、2カ月近くの航海で、残っていたのがへげていたのを含めて1,400万マルク分の切手だったのでしょう。このような、時間が止まった船内局の使用例は、5回の郵便料金改正を経て、900万マルクになったもの、5,000分の1の1,800マルクの例が最高です。今回は、6回の郵便料金改正を経て、1万分の1より小さい本例が最高の例となります。更に、1923年12月の使用例は、12月カバーとして、難関として知られています。実際、外国葉書の12月カバーは、収集開始から10年でようやく入手(1つの上がり)したものです。状態に難があるのが、残念ですが、それを言ってたら、入手出来ないものでしょう。更に、南アフリカ宛と珍しい宛先なのも、うれしいものです。存在するとは思わず、画像をみて、びっくりしたものです。それも、1通だけではなく、十数通のロットの中でした。
実は、葉書の裏側の画が、ラス・パルマス(Las Malmas)の風景になっていることが、ちょっと不思議です。ラス・パルマスに到着する前に、船の中に、ラス・パルマスの風景入り葉書があったことになるからです。ドイツから目的地へ行くときに、ラス・パルマスに寄港し、そこで葉書を購入し、更に長期間の航海後、ドイツへ戻る前に、再びラス・パルマスに近づく前に、書いて出したのを、ラス・パルマスで降ろされ、南アフリカに送られたのでしょうか。船内局に詳しい方に教えてもらって、もう少し調べてみる必要がありそうです。