ある作品を楽しんだ結果として、
その作品の表面的なメッセージをそのまま鵜呑みするほど、多くの人間は単純ではない。
例えば、殺人鬼を題材にしたマンガを読んだ結果として、
殺人鬼になることを憧れるような人間は多いだろうか。
少なくとも、(直感的に考えて)平均的な思考の持ち主だろうか。
あくまで直感主義に徹するならば、
逆に人を殺すことの罪深さを再認識して人命をもっと大切にしよう、
と考える方がより自然に思えてならない。
あるいは、凄惨な死体の有様を通して
殺人という行為の残虐性を理解するということも十分に考えられるだろう。
ところが、世の善良な大人たちは、
児童ポルノを題材にした創作物に関しては然に非ず、と考えているらしい。
子どもが性的対象として扱われる作品を目にした途端、
その読者は子どもに性的虐待を加えることに関心を持つ、といった具合だ。
そういった考え方をする人々は、不倫を題材にした作品を目にした途端、
不倫をしたくて堪らなくなるのかもしれないが、それは平均的な反応ではない。
実際、人間の脳は前頭葉が極度に発達しているため、
環境から受け取った刺激に起因する情動を適切に抑制することが出来る。
一方、昆虫は受け取った刺激にそのまま反応する。
つまり、人間は明らかに昆虫のような生物ではない。
結論として、児童ポルノ的創作物への規制を
「犯罪を助長するから」といった理由で賛成する人々は、
それが人間性の冒涜であることを理解していない。
しかし、規制派が児童ポルノ的創作物こそが
「人間性の冒涜」と主張していることを考えると、何とも皮肉な話ではある。
ところで、仲川遥香は見た目は U-15 でも年齢的には成人しているので、
色んな妄想をしても一向に差し支えないことを忘れてはならないんだよ。