皆さんはRE100をご存知でしょうか?私は今日まで全く知らなかったのですが、たまたま見つけて興味を持ち、調べてみました。RE100とは、The Climate Groupが推進している運動で、再生可能エネルギーへの移行をリードしようとする世界の大企業が加入しています。ホームページの言葉を引用すると以下の通りです。

RE100 is the global corporate renewable energy initiative bringing together hundreds of large and ambitious businesses committed to 100% renewable electricity. 

 

 

現在、284の企業が名を連ねており、日本の企業は46社が含まれています。各企業はいつまでに100%再生可能エネルギーの目標を達成するかをコミットしていますが、その時期については各社まちまちです。どんな企業が加入しているかというと、

IT関連ではApple,Google,Microsoft,Intel,Facebookなど

一般消費財では、ネッスル、ナイキ、P&G、コカコーラ

あるいは、ウォルマート、スターバックス

メーカーでは3M,BMW,GM

ファッションブランドではCHANEL,Ralph Lauren

日本企業は、ソニー、富士フィルム、楽天、イオン、三菱地所、大和ハウス、電通などです。

 

The Climate GroupはRE100だけでなく、EP100(Energy Productivity)、EV100(Electric Vehicles)というプロジェクトも推進しており、関連する企業が加入しています。

 

The Climate Groupとはどういった組織なのか、ホームページによると、

We're an international non-profit founded in 2003, with offices in London, New York and New Delhi.

となっていて、2003年に設立されたNPO法人なのですが、

Under2 Coalitionの事務局を務めているようです。

ではUnder2 Coalitionとは何か?ですが、

The Under2 Coalition is a global community of state and regional governments committed to ambitious climate action in line with the Paris Agreement.

すなわち、カリフォルニア州のような、環境保護に熱心な自治体が集まって作った組織で、パリ協定の際にカリフォルニアとバーデンヴュルテンベルグがThe Climate Groupを事務局とすることを宣言したようです。

 

 わかりずらくなりましたが、The Climate GroupというNPOが地球温暖化問題の解決に向けて積極的に行動する企業を取りまとめてRE100というグループを作り、メンバー企業は再生可能エネルギーだけを使用するという目標に向けて取り組んでいる。ということです。

 メンバーとなる企業のメリットは、自社が地球温暖化問題に積極的に取り組んでいることを株主や世間にアピールできる、という点でしょう。企業が自ら宣伝するだけでなく、RE100のメンバーとなり、The Climate GroupというNPOの監査を受けている、という点がポイントです。

 

 我々消費者にとっても、どの企業が地球温暖化問題に真剣に取り組んでいるのか、を判断する際の指標となるでしょう。

私もRE100に加入している企業の取組を期待しつつ、その行動に注目していきたいと思います。