1/30(火) ③ 過去の今日のドラマ作品だヨ(=^◇^=) | J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

過去の今日、『太陽にほえろ!』のどのエピソードが放送されたかを後悔なく公開するブログでしたが、
2023(令和五)年2月2日(木)曜日に突然、きまぐれに気が変わってしまい変更しました土佐ヨ(=^◇^=) 
いうことでどうか④⑥③⑨お願いしますm(__)m(__)m

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓読売テレビ制作
 ┃ 『慰謝料弁護士~あなたの涙、お金に変えましょう~』 ┃日本テレビ系列
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 23:59~00:54
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 |2014(平成26)年 1月30日(木) 第04話「モンスター妻の恐怖…気弱な夫が猛反撃!」|
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     脚本・・・小峯裕之    木曜ドラマ
     演出・・・島崎敏樹
  平均視聴率・・・4.0% 関東地区・ビデオリサーチ社調べ
   今夜の話・・・IT会社に勤める友宏の妻・美咲は日ごろから家事を怠り、浪費が激しく、友宏に対して人使いが荒い。さらに激しくなる家庭内暴力に耐え切れず、友宏は袴田のところに相談にやってくる。友宏が離婚のための証拠を集めていると、不審に思った美咲は袴田のところに乗り込んできて、友宏のSEXレスを理由に離婚しないと言い放つ。その後も美咲は浪費を続け、暴力も止めなかった。その間、友宏は美咲の言動にも耐え、袴田に指示されたとおりに、離婚と慰謝料請求への準備を進める。一方、くるみが調査を進めるうちに、美咲の置かれた状況が明らかになってくる。ところが二人の間のすれ違いに気づいた袴田は二人に最後のチャンスを与える。 
 http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-56287
 主題歌http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=158621
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E8%AC%9D%E6%96%99%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E3%80%9C%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E6%B6%99%E3%80%81%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AB%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%9C




 ┏━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 『地方紙を買う女』 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━┛
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①|1957(昭和32)年12月27日(金)|NHK 20:45-21:00『地方紙を買う女』テレビ劇場
②|1960(昭和35)年10月24日(月)| KR 20:30-21:00『黒い断層』第15回「地方紙を買う女」 ナショナルゴールデンアワー
②|1960(昭和35)年10月31日(月)| KR 20:30-21:00『黒い断層』第16回「地方紙を買う女」 ナショナルゴールデンアワー
③|1962(昭和37)年 5月31日(木)|NHK 22:15-22:45『地方紙を買う女』前編 ※黒の組曲(第9集)
③|1962(昭和37)年 6月 1日(金)|NHK 22:15-22:45『地方紙を買う女』後編 ※黒の組曲(第9集)
④|1966(昭和41)年 1月11日(火)|KTV 21:00-21:30『地方紙を買う女』松本清張シリーズ
⑤|1973(昭和48)年 2月12日(月)| CX 23:15-24:10『恐怖劇場アンバランス』第6回「地方紙を買う女」 
⑥|1981(昭和56)年11月14日(土)|ANB 21:02-22:51『松本清張の地方紙を買う女 昇仙峡囮心中』土曜ワイド劇場
⑦|1987(昭和62)年10月23日(金)| CX 21:03-23:22『松本清張の地方紙を買う女』ザ・ドラマチックナイト
⑧|2007(平成19)年 1月30日(火)|NTV 21:00-22:54『地方紙を買う女』火曜ドラマゴールド
 └─――――――――――――┘⑧:松本清張スペシャル 地方紙を買う女 ダブル不倫の心中は毒殺!?パートタイマー涙の完全犯罪…悪女の心に恋が忍び込む…恋人の小説家に暴かれた末の交換条件は金か愛か?
①http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-1209
②http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-46814
③http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-46840
④http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-9229
⑤http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-13592
⑥http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-19040
⑦http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-24009
⑧http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-39698
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E7%B4%99%E3%82%92%E8%B2%B7%E3%81%86%E5%A5%B3

第442話「引金に指はかけない」より
T100系コロナ4ドアセダン、二代目ルーチェ4ドアセダンの破壊シーン。凶悪犯の乗る車(コロナ)を追跡する五代刑事(山下真司)と西條刑事(神田正輝)の覆面車(スプリンタートレノ)。飛び出してきた車(ハイラックス)を台にしてロールオーバーで横転、そこへ、対向車(ルーチェ)が突っ込む。今回の悪役は、片桐竜次氏でした。希少な血液を持つ犯人が、死の恐怖にさらされるあまり、犯行を犯すという、良く出来た脚本でした。最後の銃撃戦と、スニーカーの活躍が印象に残ってます。ところで、ルーチェは、塗装がハゲハゲのかなりのぼろ車ですね。
http://stunt.car.coocan.jp/taiyounihoero-2/taiyounihoero(442).html
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#442 引金に指はかけない
2017年11月18日 太陽にほえろ!
銀行強盗の現場に居合わせたスニーカー(山下真司)は、犯人の一人が明確な意志をもって行員を射殺したと証言。やがて、犯人一味と思われる男が相次いで殺され、主犯格の香川(片桐竜次)が捜査線上に浮かぶ。子犬をも射殺し、スニーカーに追われて逃げる途中、躊躇なく無関係の老人を撃つ異常な行動に刑事たちは戦慄する。片桐竜次さん。今でこそ穏やかで優しい役もありますが、このころはギラギラしていかにも危なそうな気配が立ちこめていましたね。犯人役がピタリとはまると、俄然ドラマが面白くなります。さて、この回はいつもと違った演出が多くみられました。気になったものを挙げてみます。
■「それもわかった」■なぜ非情な犯人がそこまで小さな犬を怖がるのか。長さん(下川辰平)が、みんなの会話の途中で部屋に入ってきてひとこと。RH(-)AB型という特殊な血液型のため、輸血が難しいせいで怪我を極端に恐れているのではということですが、いつもなら山さん(露口茂)が言いそうです。
■ジーパンのテーマ■アクションシーンでおなじみの曲が、今回は日赤血液センターに輸血用血液の要請があったことがわかり、ボス(石原裕次郎)が無線でみんなに指示を出す場面でかかりました。
■走るドック■七曲署の若手刑事といえば、とにかく走る。その伝統を覆してきたドック(神田正輝)が本編ではけっこう走っています。ダントツに速いのはスニーカーですが、走るのが苦手というドックも上り坂でバテることなく、のちのボギー(世良公則)に比べたらはるかにスタミナもありそうです。
■本日の現場リーダー?ロッキー■スニーカー、ドックとともに香川を追うロッキー(木之元亮)。「ドック、こっち!」「ドック、自転車!」「ドック、ジャンプ!」と指示を出し、ドックも素直に従ってロッキーの背中を踏み台にしてフェンスを越え、自転車に乗っていた男性に覆いかぶさって香川の銃弾から守るという大技を決めておりました。
■劇伴なしの追跡■これら一連の追跡場面に珍しく音楽がかかりません。ひたすら走る足音、息遣い、周囲の音などがダイレクトに伝わり、追跡シーンがリアリティを増すという効果があったと思います。途中からゴリさん(竜雷太)が覆面車で追いつき、坂道を駆け上がるドック、ロッキー、スニーカーの脇を追い越していくのを助手席側から映した画もおもしろかったです。
■銃撃シーンのアングル■公園に香川を追いつめたものの、近くになにも知らない子供がふたり。香川を引きつけるべく飛び出したスニーカーと、子供の救助に向かったゴリさんの援護射撃をするドックを彼の右後ろから映した珍しいアングル。ドックになって拳銃を撃っている気分もちょっと味わえます。
■見守るゴリさん■本来ならゴリさんが3人に指示を出して現場を仕切るところですが、今回は若手教育の一環か、一歩下がった立ち位置です。ゴリさんだけ拳銃を持っていないのは謎ですが、ゴリさんが持っていたら一発で香川を仕留めて終わっちゃうので敢えて出さなかったんでしょうかwしかし、拳銃を持っていなくても頼れることに変わりなし。子供たちが背中にぴったり張りつく気持ち、わかります。
■安定の山さん■こちらはおなじみの締めのシーンでの素敵な山さん。スニーカーにゲームを一緒にやろうと誘われ、ゴリさんにどーぞ、という仕草。結局今日も山さんに持っていかれてしまった…。
https://blog.goo.ne.jp/k7s1/e/906dc39a77d3f81f00bff59fce19ce29
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 1000人が選んだ史上最高にカッコいい「刑事ドラマ」ベスト20 
‡2020(令和二)年01月30日(木) 11:00 
 2020(令和二)年02月07日(金)号 週刊ポスト
 写真◆NEWSポストセブン 提供 『踊る大捜査線』は何位?(時事通信フォト) 
 今も昔もドラマの大定番ジャンルといえば「刑事ドラマ」。派手な銃撃戦を繰り広げるアクションものから、緻密な推理で犯人を突き止めるミステリーものまで多種多様な傑作が生まれてきた。「史上最高の刑事ドラマ」は何か。本誌・週刊ポスト読者1000人にアンケートを実施した。
◆まさか死ぬなんて
 今まさに、刑事ドラマブームが起きている。
「平均視聴率14%と安定した人気を誇る水谷豊主演『相棒』シリーズ最新作(毎週水曜夜9時~)に対抗するように、各局で刑事ドラマが5本も乱立した。それだけ視聴率が見込めるということです」(民放テレビ局関係者)
 ドラマ評論家の成馬零一氏は、人気の理由をこう分析する。
「刑事がどういう職業かみんなイメージしやすい。最後には刑事が犯人を逮捕するという勧善懲悪の構造が分かっているから、視聴者は安心して見られる。作る側にとっても、そこにミステリー、アクション、人情などいろんな要素を組み合わせられるし、犯人を通して社会問題も描ける。時代が変わってもそれに合わせて作りやすいんです」
 しかし、過去の名作・傑作を乗り越えるのは容易ではない。
 最も多くの票を集めたのは、石原裕次郎主演の『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)だった。1972年から15年間にわたって放送され最高視聴率は37%を記録した。
「ブラインドがあると、ボス(裕次郎)の真似をして、つい少し隙間をあけて様子を窺うフリをしていました(笑い)」(63歳会社員)
 同番組プロデューサーの岡田晋吉氏が語る。
「放送当時は刑事がお堅いイメージだったなか、七曲署の同僚ひとりひとりに魅力的なキャラクターとあだ名を設定し、身近な存在として描いたからでしょう。ショーケン(萩原健一)演じるマカロニは長髪だったから、『こんな刑事はいない』と言われましたが、むしろ“当時の若者がたまたま刑事になった”という設定にしたかったんです」
 マカロニの殉職シーンは、名場面として名高い。
「まさか死ぬなんて! 『かあちゃん、あついなぁ……』というセリフが切なくて、今でも胸が熱くなる」(60歳元公務員)
 その裏事情を、岡田氏が明かす。
「マカロニの成長物語として長期番組にするはずだったのに、ショーケンが“もうやり尽くしちゃったよ”と言い出しちゃった。そこで、苦肉の策としてマカロニが殉職するという形で卒業することにしたんです。しかし、そのシーンが話題を呼び、新人刑事の殉職がパターン化したことで、結果として長期番組になった」
 松田優作演じる2代目新人刑事・ジーパンの「なんじゃ、こりゃ!」など、殉職シーンがドラマの目玉に。1977年に髭面の新人刑事・ロッキーとして登場した木之元亮氏が当時を振り返る。
「初めの頃は緊張しっぱなしでしたが、裕次郎さんが僕の緊張を解きほぐそうと、『ア行だのサ行だの難しいセリフもあるけど、俺もサ行がダメなんだよ』と言ってくれて気持ちが楽になりました。その後、ドラマの中で結婚して子供も生まれていたので、一時は殉職できないのかなと思っていた。だから、殉職できた時は嬉しかったですね。あだ名がロッキーなので、冗談で『ロッキー山脈で死ねたらいいな』といったら、本当に希望通りになったんです」
◆鼻歌のテーマ曲
 3位は1961年放送開始の『七人の刑事』(TBS系)。15位の『部長刑事』(1958年・テレビ朝日系)とともに、日本の刑事ドラマの原点ともいうべき作品である。
「よれよれのトレンチコートにハンチング帽をかぶった沢田部長刑事(芦田伸介)に憧れて、親父のコートを借用しては真似したものです。ン~ン~ンンンっていう鼻歌のテーマ曲は今も耳に残っています」(73歳無職)ちなみに沢田部長刑事のモデルは、実在した警視庁の名刑事・平塚八兵衛だったという。
 4位にランクインしたのは、石原プロが手がけた『西部警察』(1979年・テレビ朝日系)。渡哲也演じる“団長”こと大門圭介が率いるのが、凶悪な犯罪者にも恐れられる「大門軍団」。その“お目付役”が木暮謙三役の石原裕次郎だった。
「サングラスをかけたコワモテの団長がショットガンをぶっぱなす姿は、まさに男の憧れでした」(52歳会社員)
 アクションは『太陽にほえろ!』からさらに過激になって、軍団専用の“違法改造車”や装甲車まで登場。同じく渡が主演した『大都会』(1976年・日本テレビ系)も18位に入っている。
 激しいアクションをウリにしながらも、コワモテの大門軍団とは一味違う、スタイリッシュな2人組を主人公にしたのが、5位『あぶない刑事』(1986年・日本テレビ系)だ。
『あぶデカ』を手がけたのも前出・岡田氏だった。
「とにかくタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)が暴れてくれればいいと思っていました。ダブル主人公ものはクレジットでどちらの名前を上にするかが難しいんですが、オープニングを作る際に彼らの職場である警察署にカメラを持って入っていき、たまたま先に出てきたのが舘で、次が柴田だったから、名前の順番も舘、柴田の順にしました(笑い)」
 6位の藤田まこと主演『はぐれ刑事純情派』(1988年・テレビ朝日系)は“人情モノ”の代表格。元捜査二課刑事でドラマの監修なども手がける土井紀人氏も高く評価する。
「刑事が相手の心理をいかに掴んでいくか。資料を収集し、証拠を分析し、どう事件の“筋読み”をするか。細かい部分がよく描かれていた」
◆『相棒』はいいとこ取り
 7位に入った海外ドラマの『刑事コロンボ』(1972年・NHK)。冒頭のシーンで犯人が明らかになり、コロンボがその犯人をしだいに追い詰めていく様子に、視聴者はハラハラドキドキ。
「帰りかけたコロンボが振り返って“あと一つだけ”といって、ねちっこく質問を浴びせる場面は毎回楽しみだった」(75歳無職)
 そんなコロンボをオマージュしコミカルな笑いの要素も取り入れたのが、12位の田村正和主演『古畑任三郎』(1994年・フジテレビ系)である。脚本は大のコロンボファンを公言する三谷幸喜だった。
「1980年代までの刑事ドラマは“アクション”と“人情”がお約束でした。1990年代に入ると世間のミステリーブームもあって、『古畑』のように『コロンボ』の影響を受けたミステリー型の刑事ドラマが増えていきました」(前出・成馬氏)
 1990年代には、警察組織にスポットを当てるドラマも大ヒットした。
 8位の『踊る大捜査線』(1997年・フジテレビ系)は、刑事ドラマに“リアリティ革命”をもたらした。
「キャリアとノンキャリという聞いたこともなかった言葉が飛び交い、青島(織田裕二)は、主人公なのに“所轄は引っ込んでろ”と言われて捜査に参加すらできない。『本当の警察ってこんなだったの!?』と驚いた」(46歳会社員)
 前出・土井氏も太鼓判を押す。
「織田裕二さんが警視庁マスコットのピーポくんの着ぐるみを着て出てくるシーンがありましたが、私も同じ経験があり、リアルだなと思って見ていました」
 近年の新潮流として、女性刑事が主役を張るものが増えている。13位の竹内結子主演『ストロベリーナイト』(2010年・フジテレビ系)が代表格で、17位で現在放送中の沢口靖子主演『科捜研の女』(1999年・テレビ朝日系)シリーズは、警察組織の中でも科学捜査研究所にスポットを当てている。
 刑事ドラマは時代とともに多様化してきたが、前出・成馬氏によれば、過去の刑事ドラマの集大成と言えるのが、2位の『相棒』(2000年・テレビ朝日系)だという。
「基本型は『刑事コロンボ』のようなミステリーですが、『はぐれ刑事純情派』のような人情モノ要素もあり、『踊る大捜査線』のような“組織モノ”要素もある。さらに、シーズンごとに相棒役やカラーも変わる点は、『太陽にほえろ!』以来の長期番組の常套手段を踏まえている。そうしたいい意味での“いいとこ取り”が『相棒』の強みなのだと思います」
 数々の名作を超える新機軸の刑事ドラマは、いつ現われるのだろうか。
 https://www.news-postseven.com/archives/20200130_1534039.html
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 太陽にほえろ! 1973・第46話「黒幕は誰だ」
‡2021(令和三)年01月30日(土) 10:13 佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
 この原稿は、事件の核心、物語の展開について詳述しております。ネタバレ部分もありますのでご注意ください。
 目次「太陽にほえろ!」第46話「黒幕は誰だ」(1973.6.1 脚本・鎌田敏夫 監督・山本迪夫)
 藤竜也さんと奈美悦子さんがゲスト、久々のボスが主役回。しかも鎌田敏夫さんの脚本は『みな殺しの拳銃』(1967年)など、日活ニューアクションを思わせる傑作。トップシーンは、ゴリさんの運転する車で、ボスと長さんがスラム街の殺人現場へ向かう。麻薬ルートの摘発をしているわけでもないのに、麻薬中毒者が街へと出てきているのだ。「禁断症状を起こしたペイ患の発作的な犯行ですね」と殿下。食事中にいきなり部屋に入ってきて、なんの恨みもない人々を滅多刺しにしたという。ボスは七曲署の会議室へ。部長(幸田宗丸)がボスに苦言を呈する。麻薬追放運動をしている坂口(井沢一郎)がオブザーバーとして参加。「この際、徹底的に膿を出して欲しい」。あの街は麻薬患者のスラムと言われてきたが、その実態はわからない。そのことが、返って幸いしているのではないかと坂口。しかし治安という点では、麻薬患者による犯行が行われているのは問題だと警察幹部。禁断症状の患者を収容する施設にも限度がある。では麻薬を手に入れることを認めるのか。議論が白熱する。ボスは麻薬取り締まりを巻かれる。スラム街。チンピラが中毒患者にマッチに入れたヤクを売るところを、浮浪者に化けたゴリさんと殿下が目撃。男たちを追う。路地に追い詰めたところで銃声。応戦するゴリさんたち。「止まれ!」発砲する。そこへ黒塗りの車が、チンピラたちをピックアップ。ボスとマカロニ、三浦(藤竜也)のマンションへ。部屋には先ほど、ゴリさんに撃たれた三浦の弟・マサオが怪我をして匿われている。マサオの足を触るボス。「何すんだよ。これは交通事故にあったんだ」「おう、交通事故ね。こいつはお前の足から出てきたんだ」と弾を見せるボス。「よせよ、歩けねえんだ」「警察病院で歩けるようにしてやるよ」とボス。そこへ三浦「待ってくれ、藤堂さん。話があるんだ」。ペイが大量に押収された話も、仲間内で揉め事が会ったことも聞いてない「それなのに、なぜペイが手に入らなくなったと思う?」と三浦。米と同じで、ペイは今まで通り、日本に入ってきているが、買い占めている奴がいる、と三浦。藤竜也さんと裕次郎さんの2ショット。1970年の正月映画『嵐の勇者たち』(1969年・舛田利雄)以来だね。麻薬患者にとってはペイは空気と同じ、買い占めたペイを2倍、3倍、10倍に売って儲けようとしている奴らがいる。「戸川組だろ?」とボス。三浦は、その後ろに黒幕がいると断言する。一方、マカロニは三浦の部屋で、三浦の愛人・風間洋子(奈美悦子)とマサオを見張っている。マサオ「兄貴の恋人だよ。あんたらに言わせれば情婦だ」。鎌田脚本は、こういう”格差”が生む言葉を巧みに使って、警察と対立する図式を描くのがうまい。屋上で三浦は「買い占めた黒幕を引き摺り出すには、それしか方法がないと思う」とあることをボスに提案する。「考えたな三浦。その黒幕を分捕まえても、俺が途中で倒れても、得をするのはお前だ。最もお前も命をかけるだろうが」。ボスは「待て、断っとくがな、組むのは俺一人だ」念を押す。いやあ、フィルムノワールだね。ボスはマカロニを連れて三浦のマンションを出る。三浦の弟にはアリバイがある。「俺が大丈夫だと言ってるんだ」証拠不十分で三浦の弟を検挙しなかったことに不満を訴えるゴリさんと殿下。しかしボスは「俺はタレコミって奴を信用しないんでね」夜の街。三浦のクラブにやってくるボスと殿下。園まりさんの「逢いたくて逢いたくて」(作詞・岩谷時子 作曲・宮川泰)を歌う風間洋子。しかもオリジナルカラオケ。なかなか雰囲気がある。「いい娘でも探すんだな」と殿下に言い残してボスは先に帰る。風間洋子とマンションに来るボス。「シャワーでも浴びろよ」「そんなつもりじゃありません」。おお大人の世界! 風呂上がりの洋子、ガウンを着ている。ボスは「なかなかよく似合うぜ。せいぜい色っぽいところを見せてやっちゃくれないか」と窓際に立たせる。三浦とボスは何を仕組んでいるのか? 殿下は洋子を抱き寄せるボスを目撃する。ボスのダーティな面を見てショックの殿下。七曲署では、ボスのご乱行をみんなが信じられない。そこへタレコミ。三浦の経営する喜多見のスクラップ工場で麻薬の精製が行われているという。山さん、長さん、ゴリさんが向かう。挙動不審のボス。何を隠しているのか? スクラップ工場を調べる山さんたち。しかしガセネタかとおもいきや、事務所の隠し地下室で麻薬を精製していた形跡が・・・ボスのマンションに電話がかかってくる。「藤堂さんだな、三浦に手入れがあると知らせたのはお前だな?」「サツにタレ込んだのはあんただな?」「ずいぶん、色っぽいところを見せてもらったが、三浦と組むぐらいなら、あたしと組もうじゃないか」黒幕が引っかかったようだ。「いずれ三浦は死ぬ」「殺すということか?」「死ぬということだ」。三浦のクラブで、洋子が「あなたは死ぬわ」「人間、いつかは死ぬんだ」「どうして麻薬を売るの?命をかけてまで」「金じゃない。意地だよ」。裏道を歩いてきた三浦にとって、その道の向こうに立ちはだかる奴がいれば「イヤでもぶつかるより他はない」「勝てる相手じゃないわ」「負けたら死ぬだけだな」「私はどうなるの?」「俺が死んだって歌は歌えるだろ?」。ハードボイルドの世界!事務所で、三浦が、何者かの銃弾に襲われ、負傷してしまう。翌日、三浦がボスに、戸川組が今までの3倍の値段でペイを売り始めたと伝える。「今、戸川組をあんたに挙げてもらえば、間違いなく黒幕が動き出す」と三浦。新宿ゴールデン街、再び戸川組がペイを捌き始める。ボスの指示でゴリさんたちが一斉捜査。今回はボスが中心で、戸川組事務所で大暴れ。逮捕された戸川組幹部(荒木保夫)は「なぜ三浦を挙げない」とボスに食ってかかる。「ここの署は三浦と組んでるんだな」「そんなことをどっから聞いた」とボス。「もっぱらの噂だよ」。会議室で、幹部から「君は、三浦が麻薬を密売するのを黙認しているそうじゃないか」「麻薬の摘発はうちの仕事じゃありません」「噂によると君は三浦と組んでるそうじゃないか?」「君は、私たち民間人が、これまで麻薬絶滅に努力してきたことを全て無にする気なのか?」「噂を事実と決めてかからないでください」。ボスは追い詰められるが、何か目算があるようだ。夜、ボスのマンションを訪れるマカロニと殿下。壁の絵に感心したマカロニ「すごいですね。ピカソですね」「マチスだよ」(笑)。ボスを三浦の関係を尋ねる殿下。「銀行強盗をやった三浦を捕まえたのも俺。次に恐喝で捕まえたのも俺。つまり、三浦を捕まえたのは全部俺だ」とボス。「今度はなぜ捕まえないんですか」と殿下。三浦を捕まえるどころか、情報を横流していることに義憤を感じている殿下。マカロニは盗聴器を取り付ける。三浦の女は「自分の好み」だから付き合っちゃ悪いのか?と開き直るボス。ゴリさんの車でボスの部屋の様子を探るマカロニたち。盗聴器に向かい「♪青い夜霧に?」と「夜霧のブルース」を歌うボス。「誰の歌、歌ってやがんだ」とマカロニ(笑)ボスの部屋に風間洋子がやってくる。「三浦を捕まえてください。捕まえる理由があるんです。あなた本気で三浦と組んでるんじゃないんでしょう?」「俺はだんだん本気になってきたんだ。三浦と組んでこの世界でのし上がるのも悪くない。俺もうまくいっても、どこかの署長止まりだ」「本気なんですか?藤堂さん」「本気だよ。もし、三浦が死んだら、俺が後を引き継ぐ。良かったらあんたもね」。その時、洋子のバッグから時計の音が・・・時限爆弾が炸裂する。マカロニたちが駆けつける。「大丈夫だ。いやに早かったじゃないか!」。翌日、殿下は風間洋子のボディガードを命ぜられる。どうしてボスは三浦たちばかりを守ろうとするのか? 殿下もゴリさんも疑問を抱いている。ボスは三浦に、弟を守ってやるから、居場所を教えろという。「奴らは必ず見つけ出す。弟を死なせてもいいのか?」「何もかも、教えるわけには行かないよ。あんた、どっちみち刑事だ。俺たちのことは俺たちでやるよ」「奴らをあんまり甘く見るなよ」とボス。隠れ家へ向かう三浦。日活ニューアクションのざらついた雰囲気。しかし三浦の弟は惨殺されている。三浦のクラブで、風間洋子が「夢は夜ひらく」を歌っている。深夜、洋子を送る殿下。そこへ男(菊地英一)たちが襲いかかり、洋子が拉致される。負傷する殿下。三浦がマンションに帰ると、駐車場に赤い包みが置いてある。中には拳銃。そこに電話「三浦さんかね?」「そうだ」「とうとうあんたにも何もなくなったな」。洋子が人質に取られている。男は続ける「あんたと女が生き残る方法が一つだけある」。届けられた拳銃でボスを殺せというのだ。「それ以外にお前に道はない。私の目の前で藤堂を殺してもらおう」。これは日活ニューアクションのパターン。翌日、三浦からボスに電話。黒幕が「俺たちに会うと言ってきた」と嘘をつく三浦。「来てくれるか?」「わかった」。ボスは三浦の指定の場所へ向かう。ゴリさんが「一緒に行きます」「ゴリ、お前、俺を疑っているのか?」。盗聴器を渡し「これをマカロニに返しておいてくれ。俺は今から三浦と会う。ヤクを買い占めた奴ともな。それが俺のはじめっからの狙いだ」「どうして俺たちに言ってくれなかったんですか?」「泥をかぶるのは俺だけでたくさんだ。ゴリ、俺を信じられたら、後ろからついてくる奴を巻いてくれ」。ボスは、先日から、本庁の刑事者に尾行されていることを知っていたのだ。「わかりました」とゴリさん。男と男がわかりあう瞬間。いいねぇ。アコースティック・ギターのBGMがいいね。荒涼たる道、三浦がクルマを止める。「藤堂さん。俺はあんたと本当に一度、組んで仕事がしたかったよ」「俺はデカだ」「残念だな。あんたみたいな人がデカをしているなんてな」「お前みたいなのが裏道ばっかり歩いているなんて、俺も残念だよ」。三浦がボスに銃口を向ける。「残念だよ。藤堂さん」「三浦」「済まない。俺にはこれしか生きる道はないんだよ」発砲!倒れるボス。さらに五発、発砲する三浦。そこへ黒塗りのクルマが近づいて、ようこが降りる。「あなた!」しかし彼女は撃たれてしまう。そのタイミングでボスが立ち上がり、敵に発砲する。近づくクルマのタイヤを狙うボス。「やめたまえ、藤堂くん!」その声はなんと麻薬撲滅運動の坂口会長(伊沢一郎)だった!「おとなしく銃を捨てるんだ。捨てないと女が死ぬ」。ようこを抱いている三浦。「藤堂さん、頼むよ。今だったら、洋子が助かるんだ」「二人を助けたかったら拳銃を捨てたまえ」。やむなく銃を捨てるボス。「女を助けてやってくれ」。しかし坂口と配下(菊地英一)は洋子を殺そうとする。ボスは二人に立ち向かうが、三浦も洋子も撃たれてしまう。坂口は死ぬ。ボスは三浦に「なぜ俺を殺さなかった」「俺はな人に命令されるのがあまり好きなほうじゃねえんだよ」ポケットから割れたサングラスをかける三浦。藤竜也さんカッコいいね!「眩しいな。何にもなくなっちまったな。俺には・・・」「手錠を持っているか?藤堂さん。かけてくれ。どうせ最後は俺をとっ捕まえようと思っていたんだろ」「あんまり喋るんじゃない」「今、喋らなければ、喋れなくなるじゃねえかよ」。三浦に手錠をかけるボス。「俺はいつもあんたに捕まったな。タバコくれねえのか?いつもくれたぜ。あんた、手錠をかけてからな」タバコを三浦の口に咥えさせ火を付ける。しかし三浦は絶命している。その横にはようこの遺体が・・・ なんと、菊地英一さんが生きていてボスに銃口を向けるが、間一髪、ボスが二発撃ち込む。ジェームズ・ボンドと戦い、裕次郎さんと戦う、帰ってきたウルトラマン! ボス回での最高傑作!
 https://note.com/toshiakis/n/n09065f2ac18b
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太陽にほえろ! 第185話「虹」
2017-02-25 16:30:41 テーマ:テキサス&ボン編
第185話「虹」
■ストーリー■
午後3時20分、東城工業の現金輸送車が矢追町4丁目にて襲撃され、全社員の給料の1億2120万円が強奪される事件が発生した。
自動車は矢追町4丁目の地点でジャンパーを着た労務者風の男が倒れているのを発見して急停車し、運転手の田村義夫と経理部長の藤田繁(加藤和夫さん)が自動車を降りて男に接近した。
しかし、田村は男によって拳銃で右肩を撃たれて倒れ、藤田も鉄パイプを持った男に背後から倒れて昏倒した。
通行人の急報でパトカーが駆けつけた頃には、車の中の1億2000万円を強奪され、犯人は逃走した後だった。
田村は右肩を撃たれ全治1ヶ月の重傷を、藤田は全治2日の軽傷を負っていた。
目撃者は現れておらず、内部犯行の疑惑は残っていたが、手がかりも車について何も掴めなかった。
田村も藤田も、双方の記憶が食い違っていて、モンタージュ写真がまとまらず、条痕検査の結果も拳銃には前科が無いというものだった。
一係室に、泉街道の土手下に、転落炎上した車の残骸が発見されたという通報が入った。
車内から男の焼死体が発見され、車外に脱出した女は七曲総合病院に搬送されていた。
藤堂は島に女性の事情聴取、石塚と三上に現場に向かわせた。
車のグローブボックスから焼けた拳銃が発見された。
島は七曲総合病院に直行し、水島加代(21歳)(水沢アキさん)から事情聴取を行おうとした。
水島は島が来た途端、眠ったふりをした。
水島の傷は軽傷だったが、一時的な記憶喪失の状態だった。
水島は島に話しかけられたが、何も思い出せなかった。
島はかつて、水島にどこかで会ったかのような感触を覚えていた。
車は盗難車であり、死亡した男の身元が不明だった。
車内から発見された拳銃の条痕が、給料強盗事件の銃弾と一致した。
藤堂は現場の道が一本道で、接触事故を起こさない限り、転落することが無く、接触の痕跡が全くないのに、乗用車が転落していることから、水島が乗用車を転落させたのではないかと推測した。
島は水島とどこかで会ったことがあると報告した。
藤堂は山村に病院に行くように、石塚と三上に拳銃ルートの捜査を、野崎と田口に聞き込みを命じた。
医師と看護婦は水島に脳波検査をしようとしていたが、水島は激しく怯えていた。
田村は田口に、焼死体の男の特徴が犯人の男に似ているかを尋ねられ、同一人物であると答えた。
藤田は東城工業の応接室にて、野崎から焼死体の男の特徴を質問され、拳銃を撃った男が小柄に見えると証言した。
応接室に副社長の板倉(河村弘二さん)が入った。
東城工業は被害金額に保険が適用されることになったが、今回の事件以来に信用を失い、信用を取り戻すのが難しい状態だった。
雨の日、島は喫茶店にて入っていたが、雨の中を走る女性を見て、自分と水島の出会いを思い出した。
3年前(1973年頃)の10月、島は聞き込みの途中で、雨に打たれてずぶ濡れになっている水島を発見し、声をかけて覆面車に乗せていた。
水島は山形から歌の勉強のために上京し、歌手を志願していたが、財布を紛失していた。
水島は世田谷に親戚がいた。
島は上野駅で水島を降ろしたときに、虹を見つけ、励ましていた。
水島は島から3年前のことを教えられ、世田谷の親戚に行ったのではないかと尋ねられたが、思い出せなかった。
山村が島に水島の名前を打ち明け、水島の友人である広(大和田獏さん)を水島のもとに連れてきた。
水島は広に呼びかけられたが、広のことを思い出せなかった。
水島が上京したのは3年前であり、広が郷里にいた頃に水島から手紙が来ていたが、手紙に住所が書かれていなかった。
広は一度も水島に会っていなかったため、水島の3年間の生活が不明だった。
島は水島が友達の家を泊まり歩いていたものと考えた。
広は水島が東京に知り合いが1軒もないことを知っており、水島が手紙に島のために頑張ると書いていたことから、島が声をかけていなければ水島が帰郷してのんびり暮らせていたと糾弾した。
水島の手紙の消印は経堂と書かれていた。
山村と島は水島の記憶喪失が偽装と考えており、経堂に向かった。
拳銃は暴力団関係に流れている中でも最も数が多く、絞ることがなかなか難しかった。
藤田は山村から水島の写真を見せられたが、水島の顔を知らなかった。
山村は藤田に、強奪された1億2000万円が保険で金が戻ったこと、東城工業の景気が依然好調であることを指摘した。
藤田は動揺していた。
石塚と三上は、顔を見た途端に逃走した拳銃の売人を取り押さえた。
山村は城南証券と金融会社に赴き、東城工業の金を動かしているのが藤田であることを突き止めた。
田口は水島の病室を張り込んでいた。
病室に谷村の共犯の佐田(原口剛さん)が入ってきたが、すぐに退室した。
水島は佐田の顔を見て驚愕した。
田口は野崎に佐田のことを報告した。
島は水島が3年前に通い詰めたレコード屋を探し当て、水島が通っていたクマガイ音楽教室に辿り着いた。
音楽教室の講師によると、水島は最初張り切っていたが、徐々に姿を見せなくなっていた。
講師は水島がバーで歌っていると言ったことを記憶していた。
島は講師から水島の住所を突き止めたが、表札には谷村と書かれていた。
島は水島から預かった鍵で谷村宅に入ろうとしたが、中には三上がいた。
三上も芸能関係に顔を売っていた谷村を疑っていた。
谷村は焼けていた拳銃を持っていた容疑があり、横転事故以来に行方不明であり、背格好が焼死体と一致していた。
谷村と同棲していた女性が水島だった。
谷村宅からは預金通帳や貸金庫の鍵が発見されなかったが、ゴミ箱からメモが発見されていた。
メモには「月曜日12時:レストラン、火曜日5時から6時:泉街道のランニング、水曜日19時:碁会所、木曜日5時から6時:泉街道ランニング、金曜日12時:そば屋、19時:バー」とスケジュールらしきものが書かれていた。
三上は谷村が犯人で、水島を犯人でないと思っていた。
島は水島の記憶喪失を偽装と思い、水島が自分を知っていると推定した。
島は戸棚から虹の写真を見つけ、自分が余計なことをしなければ、水島が帰郷していたと後悔した。
島と三上は、強盗事件の黒幕か強盗の共犯者が金を持っていったと推理した。
島は水島を3年前の水島に戻せば何もかも話すと思っていた。
石塚が谷村宅に入り、島に佐田が水島の記憶喪失を確かめに来たこと、運転手の証言と背格好が一致することを告げた。
山村は藤田を取調べていた。
山村は藤田が株の操作や金貸しで動かしていた2億円を、横領の穴埋めと推測していたが、藤田の周辺に膨大な金を使ったと思われる痕跡が何も無かったため、別人が藤田を被害者に仕立てた狂言強盗を企んだと推理していた。
藤田は山村に狂言強盗の黒幕を尋ねられ、知らないと否定した。
島は水島を自動車に乗せ、発進した。
佐田は板倉に電話をかけた。
板倉は藤田が自分を信頼していると思い、水島の口封じを指令した。
水島は島に谷村宅に連れて行き、虹の写真を見せられたが、動揺しなかった。
藤田は自供しようとしなかったが、山村から谷村が拳銃を持った理由が、黒幕の指示で藤田を殺害しようとしたのではないかということを告げた。
山村は藤田に、谷村宅のゴミ箱から発見された藤田のスケジュールのメモを見せた。
山村は谷村が藤田のスケジュールの中から、人目に付かないランニングの時間を狙って藤田を殺害しようとしたが、谷村が殺害に行く途中で事故に遭ったこと、黒幕にとって秘密を知っている藤田を消せば、横領の事実を知っても藤田のせいにできると尋問した。
藤田は頑強に否定した。
島は水島をレコード店やクマガイ音楽教室、上野駅、自分と水島が会った陸橋に連れて行ったが、水島に激しく嫌がられ、絶叫された。
水島は島の顔も虹も忘れたことが無いとようやく認めた。
水島は立派な歌手になって島に金を返そうと頑張ったが、どうしようもなくなって谷村のもとに行ってしまった。
虹の嫌いな谷村は水島を騙した挙句、怒って虹の額を叩き割ってしまった。
水島は谷村を殺害したと言って走ったが、前方から佐田の自動車が突進してきた。
石塚と三上と田口は佐田を殺人未遂で逮捕した。
水島は佐田を谷村と一緒に強盗の相談をしていた男と認め、強盗計画を人に話したら殺害すると脅迫されていたことを自白した。
谷村は水島に、藤田殺害の見張り役を強引に頼み、共犯者になるように強要していた。
水島は谷村が自分の制止を振り切ったため、谷村と無理心中するつもりでハンドルにしがみ付いた結果、土手から転落し、車が炎上していた。
水島は島に真実を打ち明けようとしたが、優しくしてくれた島に殺人の事実を伝えることができなかった。
板倉が起訴になり、水島が不起訴となった。
水島と浩は帰郷し、歌を歌うことを誓い合った。
浩は島に謝罪し、感謝した。
■メモ■
*後にゴリさんの婚約者の麻生晴子を演じる水沢アキ氏がゲスト出演。
*ボスが珍しく「お宮入りになりそう」と弱気。
*レコード店には当時流行したと思われるレコードのジャケットの写真が貼り付けてあった。
*殿下は自分が「霧の旅」で記憶喪失になっていた経験から、記憶喪失になった者が不安で、一刻も早く自分のことを知りたくていてもたってもいられないのに、水島には過去の者が目の前に現れるのを恐れて逃げようとしていると指摘。
*東京の虹が滅多に出ないことから、ボスと山さんは殿下に3年前の虹が本当に真実なのかと追及。私も虹は1,2度見たぐらいである。
*脚本の加賀美氏は今回と「刑事の妻」を担当している。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
三上順:勝野洋
田口良:宮内淳
野崎太郎:下川辰平
矢島明子:木村理恵
水島加代:水沢アキ
藤田繁:加藤和夫、板倉副社長:河村弘二、佐田:原口剛、浩:大和田獏
梅沢昇、関悦子、逗子とんぼ、医師:片山滉
九重ひろ子、小林テル、吉田義応、三橋洋一、村岡紀子(東宝レコード)、岩井俊司(東宝レコード)
石塚誠:竜雷太
島公之:小野寺昭
山村精一:露口茂
脚本:小川英、加賀美しげ子
監督:竹林進
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12251119769.html
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2022-04-20 00:33:34 テーマ:ドック登場編
公式ジャンル記事ランキング:映画レビュー503位
第442話「引金に指はかけない」通算第652回目
放映日:1981/1/30
■ストーリー■
五代は非番の日、早苗から銀行で預金をするように頼まれ、
午後3時10分、五代は早苗の預金のために矢追銀行を訪れていたが、突如、銀行に3人組の強盗犯が侵入した。
強盗犯はリーダー格の男がライフル、部下の1人が拳銃、部下のもう1人がナイフを所持しており、ナイフを所持した部下が支店長(門脇三郎さん)を含む行員に、鞄に金を入れるように脅迫した。
拳銃を所持した部下は銀行の客に、壁に向かって手をつくように強要した。
五代は拳銃を所持した部下が引き金の中に指を入れていないのに、リーダー格のほうは引き金の中に指を入れていることに気付いた。
五代は拳銃を所持した部下と揉み合ったが、リーダー格にライフルの台尻で殴られ、昏倒した。
強盗犯の2人は鞄に大金を詰め終えて逃走し、リーダー格は貸付課長の山口春夫(38歳)を、無抵抗だったにもかかわらず、射殺して逃走した。
七曲署捜査一係が現場に急行し、捜査を開始した。
支店長は山村に今日、客が多かったため、午後3時過ぎまで営業していたことを話した。
五代は非番で拳銃を所持していなかったことを激しく悔やんだ。
山口は即死していた。
五代はリーダー格が山口を最初から狙っていたこと、金を強奪した後に撃っていることを不審に思った。
被害金額は1200万円だった。
ビデオカメラは強盗犯の3人を撮影していたが、3人がそっくりの覆面とジャンバーを着用しており、3人とも背格好が一致しており、他に特徴が無かった。
五代は強盗犯の部下が暴発を避ける拳銃の持ち方をしていたのに、リーダー格が明確に山口を狙っていたことを教えた。
強盗犯の部下はかなり拳銃の扱いに手慣れており、撃つ意思がなかったと推測された。
青の外車で逃走した3人組を複数人が目撃していたが、覆面を取っていたうえに、ライフルも隠していたため、誰も注意して見ていなかった。
山村は石塚にライフルの割り出しを、滝に山口の捜査を、他の捜査員に聞き込みをするように指示した。
プードルを抱いた宝くじ売り場の販売員(高橋和枝さん)は五代に、午後3時の少し前に、不審な男が銀行の前に立っている木の陰から、銀行を見ていたことを証言した。
販売員は男が黒いコートを着用していたことを記憶しており、ポニーを見て、驚愕して怖がったことから、男が犯人ではないと思っていた。
強盗犯の3人組が逃走に利用した青の外車「品川33 つ 91-02」が乗り捨てられているのが発見された。
外車は盗難車で、車内からは遺留品が発見されず、指紋も綺麗に拭き取られていた。
山口は非常に真面目で誠実な性格だったという評判で、夫人が郊外の地主の娘であることから、多額の資産を所有しており、金には困っていなかった。
山口は犯人の仲間である可能性も少なかったが、真面目な性格故に貸し付けの条件が非常に厳しく、山口に拒否されて倒産した中小企業の会社、商店が多数あった。
山口は倒産した会社や商店の経営者、家族、従業員を含めると、相当数の人間に恨まれている可能性があった。
五代はリーダー格が山口に恨みを抱いていたために、銀行を襲撃し、山口を殺害したものと考えていた。
野崎は団地の住人から、自動車を乗り換えて逃走した3人組を目撃したという情報を入手した。
しかし、住人は4階の窓から見ていたため、強盗犯の顔も自動車のナンバーも不明だったが、白い乗用車に乗り換えた事だけは明確だった。
藤堂は捜査員に、盗難車の白い乗用車のチェックと、密売ライフル、他の目撃者、山口に恨みを抱く人間の捜査を命令した。
夜、強盗犯のリーダー格の香川恭次(片桐竜次さん)は白い乗用車を運転し、道を歩いていた、共犯の松原典夫(19歳)(時田優さん)を猛スピードで前方から轢いた。
そして、香川は松原の遺体を再度轢いた後、逃走した。
翌朝、松原の遺体が発見され、七曲署捜査一係が現場に急行した。
松原には自動車を盗んだ前科があった。
五代は香川達が逃走に利用した、手配中の盗難車を発見し、無線連絡した。
車内からは遺留品がなく、指紋を消した形跡があった。
西條は自動車のバンパーに凹みと血痕があるのを発見した。
香川達が逃走に利用した白い盗難車のタイヤ痕と、松原の背中のタイヤ痕が一致し、バンパーの血痕も松原のものであることが判明した。
松原の背格好は強盗犯の3人と体格が一致し、松原が銀行強盗犯の一味で、仲間割れで殺害されたのではないかということが推定された。
野崎と岩城は松原の自宅の三晃荘を調査していたが、収穫を得られなかった。
五代は、松原がかつて勤務していたスナックのマスターに松原の写真を見せた。
マスターは五代に、松原が若いために、友達と大儲けすると言って店をすぐに退職したことを伝えたが、松原の友達については店に来たことがなかったために知らなかった。
夜、香川は資材置き場にて、共犯の田村静夫(倉地雄平さん)の腹部と背中を滅多刺しにして殺害した。
香川は資材置き場を立ち去ろうとした直後、偶然に見掛けた犬に激しく怯え、拳銃で射殺した。
翌朝、田村の遺体が発見され、石塚と岩城と五代が現場に直行した。
田村は戸川組系のチンピラで、米軍流れのライフルや拳銃を密売した前科があり、石塚がマークしていた男の1人だった。
五代は田村の遺体に触れ、強盗の時に自分が揉み合った相手であると断言した。
五代は香川が金を独占するため、共犯の田村と松原を殺害したのではないかと推測した。
石塚は近所の人が銃声を聞いているのに、田村がナイフで刺殺されていることを疑問に思った。
西條は犬が射殺されているのを発見した。
西條と五代は販売員と面会し、銀行前にいた男のことを尋ねた。
販売員は男が眼鏡をかけていなかったことだけは記憶していたが、男の顔については記憶していなかった。
五代は過去に犬が殺害された事件を調査することにしていた。
田村と松原の間には経歴、遊び場、友人と何一つ共通点がなかった。
山村は香川が一方的に無関係な人間を共犯者に選出し、後で殺害したのも最初からの計画だったのではないかと意見した。
滝は融資関係、常連の店、過去の人間関係を全て捜査し、山口と田村及び松原が結び付かないという結論に至った。
五代は藤堂に、城南署管内で飼い犬が2匹殺害された事件が過去に発生していることを報告した。
1年前(1980年頃)に1匹、半年前にまた1匹、猫いらず入りの肉団子を食べさせられ、死亡しており、犯人が不明だった。
第一松春荘の管理人(西川敬三郎さん)は五代に、住人の香川が犬嫌いだったが、とてもおとなしい性格で、それっきりだったことを話した。
香川は身長176cmくらいで、目付きが鋭く、新宿のホテルで勤務していたが、昨日の朝に郷里の浜松に帰郷していた。
五代は香川宅を捜索し、戸棚の中から猫いらずを発見し、駆けつけた野崎と西條に見せた。
香川はゴルフバッグにライフルを隠し、管理人には
管理人は約1年前、香川が缶詰で指を切った際、救急車を呼べと怒鳴りつけたことに驚愕していた。
午後2時30分、香川は乗用車を走行中、みどり町の検問に引っ掛かってしまい、警察官1名に発砲して重傷を負わせ、バックして20号線を中町方面に逃走した。
香川の乗用車は「品川51 む 59-35」で、これも盗難車だった。
午後3時、香川は乗用車を停めた時、ラジオで七曲署が非常警備を敷いていることを知り、逮捕されたくないという執念を燃やした。
西條と五代は香川の乗用車を発見し、追跡した。
香川の乗用車は軽トラックを回避しようとして、乗用車を横転した。
香川は五代に追跡されている途中、角で通行人の老人と衝突し、老人をライフルで銃撃した。
五代は香川の左腕に銃弾を命中させ、西條に老人の保護を任せて香川を追跡したが、見失ってしまった。
銃撃された一人暮らしの老人は一命を取り留めていた。
五代は香川が、通行人を撃てば刑事がそっちに気を取られる心理を利用し、老人を見た途端にその老人を銃撃したことに対し、激しく怒りを露わにした。
盗難車からは香川の指紋が検出されず、五代も香川の顔を見ていなかったが、香川のライフルケースは管理人が証言したゴルフバッグと似ていた。
石塚と滝は、ホテルのボーイの控室の香川のロッカーから、アメリカのハードボイルド小説「悪党パーカー 襲撃」が発見されたことから、香川を犯人と断定した。
この小説に登場する冷血漢は、警察の捜査を混乱させるためだけに、全く知らない人物を狙い、殺害していた。
香川はそのためだけに山口を殺害していた。
岩城は冷静で冷酷な香川が犬を怖がるのを疑問に思った。
野崎の捜査で、香川の血液型が、血液銀行になくて輸血できないものがある、RH-AB型であることが判明した。
香川はそのために、犬に噛まれることを極端に恐れ、小さな傷でもかなり怯えていた。
香川は不利なハンディキャップを背負わされた自分には、人間も犬も殺害する権利があるという被害妄想があった。
藤堂は日赤中央血液センターに五代を直行させ、他の捜査員に病院と薬局の捜査を命令した。
香川は廃屋に潜伏し、左腕の傷に包帯を巻いていたが、傷が流血して苦しんでいた。
西條と五代は藤堂に、香川が血液センターにまだ来ていないことを報告し、藤堂から、香川が消息を絶った周辺を捜索するように連絡された。
山村は香川が生命の危険から、理性を失って凶暴化することを危惧した。
香川は逮捕を恐れ、廃屋に隠れていた。
香川は傷が流血し始めたことから、廃屋を出た。
西條は、香川がまた殺人を犯しているかもしれないと危惧する五代に、香川がこの周辺にいると言い聞かせ、落ち着かせた。
RH-は200人に1人の血液型で、ABとなるともっと少なかった。
藤堂は香川の唯一の弱点がRH-ABであることに賭けて捜査しており、血液センターから要請が入り次第、署に連絡が入るようにしていた。
香川は駒ヶ嶺病院に入ろうとしていたが、夜で病院が閉まっていたために諦めた。
石塚、岩城、西條と五代はそれぞれ、病院を捜索していた。
翌朝、香川は広川町2丁目6番地の尾澤医院に駆け込み、尾澤医師(武内文平さん)と看護婦の磯野(磯部稲子さん)をライフルで脅迫し、傷の治療をさせていた。
尾澤は香川の出血がひどいため、輸血したほうがいいと診断し、香川の血液型がRH-ABであることを聞き出すと、磯野に日赤中央血液センターに連絡させた。
香川は磯野に、余計なことを話したら尾澤を殺害すると脅迫した。
野崎は日赤中央血液センターに待機していたが、尾澤医院から連絡が入ったため、藤堂に尾澤医院のことを連絡した。
西條と五代は尾澤医院に急行し、呼び鈴を鳴らし、交通事故で負傷したという名目で医院に突入しようとした。
香川は尾澤と磯野に、血液センター以外の人間を入れないように脅迫した。
磯野は恐怖に耐えきれず、香川を突き飛ばして逃走したが、香川がライフルを乱射してきた。
西條と五代はそれぞれ、玄関と裏口から尾澤医院に突入した。
香川は椅子を窓に投げつけ、窓を破って逃走した。
尾澤と磯野は2人とも無事だった。
香川は住宅地を逃走中、通りすがりの親子を見て、ライフルで射殺しようとしていた。
親子は香川のライフルの銃弾が覆面車のタイヤに命中したことで、事なきを得た。
西條と岩城は、自転車に乗った男が香川の標的になったと推察し、駆けつけて男を保護した。
石塚と西條と岩城と五代は香川を追跡し、駐車場で銃撃戦となった。
香川は遊園地に逃げ込み、石塚達にライフルを発砲し、抵抗していた。
五代は2人の子供が遊園地内を歩いているのを目撃し、自分が香川と銃撃することを決意した。
五代は香川が子供の泣き声で子供の存在に気付いたため、香川が西條と岩城の威嚇射撃に気を取られている隙に香川に接近した。
石塚は香川に接近中、香川の銃撃で左肩を負傷した。
五代は香川に拳銃を突き付け、撃たれてもすぐに輸血ができないので確実に死ぬと告げた。
香川はライフルを落として降参し、岩城に逮捕された。
五代は香川を射殺したくなかったため、引き金に指をかけていなかった。
■メモ■
*冒頭、午前9時30分に起床し、遅刻だと思って慌てるスニーカー。しかし、非番の日だった。
*ゴリさんによると、「われわれ独身にとって休日は洗濯と決まったもの」らしい。
*「野獣」な片桐氏を堪能できる回。
*強盗の共犯の名字は「松原」だが、ナーコとは無関係。
*ドックは「ココナッツフェイス」、スニーカーは「馬面」。
*ラジオアナウンサーは鹿島信哉氏?
*ライフルで脅迫されても、「命が惜しかったら医者の言うことを聞くんだな」と、全く恐怖しない素振りを見せる尾澤。豪胆。
*ラスト、ドックと一緒にゲーム&ウォッチに興じるスニーカー。山さんとゴリさんにも勧めるも断られ、ボスには頭を叩かれてしまう。
*脚本の土屋氏は『太陽』では今回と「ラッサ熱」を執筆している。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
滝隆一:沖雅也
岩城創:木之元亮
五代潤:山下真司
西條昭:神田正輝
松原直子:友直子
香川恭次:片桐竜次
宝くじ売り場販売員:高橋和枝、尾澤医師:武内文平、磯野:磯部稲子
田村静夫:倉地雄平(現:倉知成満)、第一松春荘管理人:西川敬三郎、松原典夫:時田優、竹内靖、伊藤紘
近松敏夫、山中康司、沢柳迪子、矢追銀行店長:門脇三郎、甲斐武
ノンクレジット ラジオのアナウンサーの声:鹿島信哉?
石塚誠:竜雷太
野崎太郎:下川辰平
山村精一:露口茂
脚本:小川英、土屋斗紀雄
監督:鈴木一平
#太陽にほえろ#スニーカー主役編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12738372826.html
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太陽にほえろ! PART2 第9話「見知らぬ侵入者」
2018-08-10 11:13:09 テーマ:太陽にほえろ! PART2
PART2 第09話 第727話「見知らぬ侵入者」通算第421回目
■ストーリー■
河川敷にて藤田悦子(28歳)(島村佳江さん)という女性の遺体が発見され、七曲署捜査一係が出動した。
藤田は扼殺されており、死亡推定時刻は昨夜の午後10時だった。
第一発見者は釣り人で、今朝釣りに来て遺体を発見していた。
遺体の周辺からは藤田の所持品が発見されなかった。
草むらの中に落ちていたハンドバッグから、藤田の身分証明書が発見された。
藤田は大日教育図書の編集部所属で、新宿区緑台3-17 パールマンションに住んでいた。
喜多は大日教育図書を訪れ、編集部員(山崎猛さん)に藤田が殺害されたことを告げた。
大日教育図書編集部の昭和62年(1987年)新春慰安旅行記念写真に、藤田が写っていた。
令子と太宰は管理人(池田鴻さん)の手引きで、藤田の部屋を捜索した。
藤田宅の扉はチェーンロックに鍵が2つあり、厳重になっていた。
藤田の部屋は殺風景だった。
藤田宅の窓も二重のロックがかけられていた。
藤田宅のテラスと箪笥から男物の下着が多数発見され、藤田が男性と同居していた痕跡があったが、管理人は全く知らなかった。
令子は浴室に歯ブラシが1本しかないことを不審に思った。
藤田は西北大学を卒業しており、篁の後輩だった。
山梨県在住の藤田の兄が東京に向かっていた。
藤田の死因は扼殺と断定された。
水木はハンドバッグの中の金に手が出されていなかったため、痴情の縺れで殺害されたのではないかと意見した。
遺留品から藤田以外の指紋が検出されなかった。
西條は犯人が車を使用して河川敷まで来たのではないかと推察していた。
マンションの住人は藤田の同居相手らしき男性が出入りするところを見たことが無かった。
藤田が不倫している可能性が強くなった。
西條は28歳の藤田が独身であることに理由があると思っていた。
捜査員は藤田の交友関係の捜査を開始した。
藤田の友人(風間みつきさん)は結婚して子供を出産してから、ほとんど藤田と会っておらず、藤田が男に夢中になるより、仕事に熱中するタイプであると認識していた。
藤田の友人は去年(1986年)の秋、大学時代の友人の結婚式の際、藤田と久々に会い、結婚を促していた。
藤田は電話を待つばかりの生活に疲れたと呟いていたが、相手については全く答えなかった。
西條の捜査で、藤田の不倫の相手として、東都大学教育学部助教授の岩本孝典(46歳)(有川博さん)が浮かんだ。
大日教育図書の女性社員は岩本と藤田が仲良く食事しているのを目撃していた。
令子と太宰は岩本と対面した。
岩本は藤田殺害のニュースを見て驚愕したと述べた。
岩本は3年前(1984年頃)、藤田が編集していた雑誌に執筆を依頼された際、藤田と知り合っていた。
岩本は藤田に対し、聡明で素晴らしい女性という感想を持っており、時々一緒に食事し、飲酒する仲となっていた。
岩本は藤田と男女関係だったことを認め、去年に東都大学に来るようになってから、藤田から別れを切り出されたことを話した。
岩本は妻子持ちで、妻子が東京に住んでおり、子供の学校の関係で単身赴任となっていた。
岩本は今年の春から、家を建て、妻子と同居することになっていたが、週末には必ず妻子と会っていた。
岩本は昨日、午後3時に授業を終え、深夜まで自宅で論文の下調べをしていたため、アリバイが無いことを主張した。
太宰は、大学教授という立場でありながら不倫し、アリバイの無い岩本を信用できなかった。
令子は藤田が岩本と別れたがっていたことを事実と思い、男物の衣類が岩本のものでないと断定した。
岩本の体格は普通であり、下着のサイズはMだったが、藤田宅にあった下着は全てSサイズだった。
太宰は藤田が岩本と別れた後、新しい男と交際していたと推測していた。
藤田は仕事仲間に、一緒に酒を飲みに行く相手がいたが、それを越えた関係者が一人もいなかった。
西條と令子は、藤田が一線まで行くとしっかり自分を守るタイプではないかと考えていた。
藤田宅にあった男物の下着が問題点となり、藤田の身辺の再捜査が開始された。
令子は藤田の扉と窓の鍵が引っかかり、太宰を連れて藤田の部屋を再調査していた。
藤田宅には灰皿も酒もなく、スリッパも枕も1人分しかなかった。
令子は藤田宅から男のいた痕跡が全くしないことを不審に思っていた。
藤田宅に別の男から、「あんた寂しいんだろ? 俺が慰めてやるよ。今夜いい思いさせてやるから場所を教えろよ」というイタズラ電話が入った。
篁は野崎と令子と対談していた。
篁はかつてイタズラ電話対策にテープレコーダーをセットし、常習犯の数人を逮捕したが、不気味だったために電話番号を変えたという話をした。
イタズラ電話は顔も名前も分からない人間が電話線1本で侵入する、一種の暴力だった。
令子は藤田の男物の衣類が、痴漢防止用のカモフラージュだったのではないかということが考え浮かんだ。
太宰は篁と野崎に、藤田宅のベッドから藤田以外の体毛が検出されなかったことを報告した。
西條と令子と水木と太宰は藤田宅にテープレコーダーを設置し、逆探知の準備をしてイタズラ電話を待っていた。
西條は一人暮らしに慣れていない藤田がイタズラ電話に怯えるかという意見を持っていたが、令子はイタズラ電話が相手を選ばない単純なものと思えなかった。
イタズラ電話の口調は藤田のことをある程度知っていそうなものだった。
西條達は持久戦の用意をした。
太宰は藤田宅にカセットテープがあるにも関わらず、ラジカセが無いことに気付いた。
令子は藤田が最期に殺された際、ラジカセを持って出かけたのではないかと考えたが、現場付近からはラジカセが発見されていなかった。
藤田宅にイタズラ電話の男から電話が入った。
令子はわざと電話を引き伸ばした。
イタズラ電話の場所が矢追公園北側の公衆電話であることが判明し、井川は喜多と澤村を急行させた。
井川と喜多は呼びかけた途端に逃走したイタズラ電話の男(小島三児さん)を取り押さえた。
イタズラ電話の男は公園の公衆便所の落書きを見ただけと主張した。
公衆便所には、「私は淋しい女です。誰か私を慰めて。お電話待っているわ」という内容と、藤田の電話番号が落書きされていた。
藤田は毎日イタズラ電話に悩まされ、鍵や男物の下着で警戒していた。
令子はイタズラ電話の落書きをした相手が誰なのかを疑問に思った。
藤田宅に「ロンリーハートフレンド」を名乗る謎の男から電話が入った。
謎の男は公衆便所にお別れのメッセージと称した落書きを書いたことを認め、傷つきやすい受験生に酷いことを言ったから書いたと話した。
謎の男はラストコールとして電話を切ろうとしたが、令子に電話を引き伸ばされた。
逆探知の結果、謎の男の身元は、アパートに住む石井という男であることが判明した。
水木と太宰は石井宅を訪れ、逃走しようとした石井を連行した。
石井は藤田に冷たくされた鬱憤晴らしに、イタズラに及んでいた。
令子は藤田が唐突に二度と電話するなと言ったことについて、岩本からの電話を待っていたのではないかと推理した。
藤田がイタズラ電話に追い詰められているのに電話番号を変えなかったのは、岩本との唯一の繋がりであるためだった。
藤田は岩本と一度別れたのに、なぜ再度岩本からの電話を待つ生活に戻ったかが不明だった。
パールマンション付近で、岩本の姿を発見した者はいなかった。
事件当日の夕方、藤田がラジカセを持って外出した光景を目撃した者がいたが、なぜラジカセを持って出かけたのかは不明だった。
岩本は今年の春、教授に昇進するという噂があったが、一部には反対する連中がいた。
喜多は岩本宅に脅迫電話があり、1週間前、近所の交番に岩本夫人から訴えがあったという情報を入手した。
太宰は藤田宅を調査中、ラジカセ(製品番号257533)の保証書を入手した。
太宰はラジカセのテープに犯人の知られたくない秘密が吹き込まれていたため、犯人がラジカセを持ち去ったということ、イタズラ電話に悩まされていた藤田がいくら待っても電話のかかってこない岩本に復讐しようとして殺害されたと推測した。
令子は藤田がそのようなことをする人物と思えなかった。
令子はもう1度藤田宅を調査することにして、太宰にラジカセの手配を任せた。
藤田のラジカセは現場付近のアベ質店に質入れされていることが判明した。
令子は藤田宅の音楽テープに混じっていた、「ボイス」というカセットテープを回収し、篁と一緒に再生した。
「ボイス」にはテレビドラマから流れた出演者の男の声が録音されており、イタズラ電話から身を守るための防衛方法の1つと思われた。
「ボイス」には歌と藤田の声も録音されていた。
篁は藤田の心情の寂しさを理解していた。
篁と令子は藤田がテープで自分の声を聞いて寂しく思い、岩本の声を録音するために岩本に会いに行ったのではないかと考えた。
澤村と太宰は岩本のラジカセを質入れした浮浪者(稲吉靖司さん)を取り押さえた。
浮浪者はラジカセを拾っただけであると伝えた。
令子は妻子の家に帰っていた岩本と会い、対話した。
岩本は1ヶ月前、大学時代の友人(小寺大介さん)と渋谷で酒を飲んだ際、偶然藤田と会ったことを思い出した。
岩本は藤田と会いたがっており、教授に昇進できそうであることを伝え、そうしたら以前のように会ってくれないかと頼んだ。
藤田は同僚と待ち合わせしており、岩本が教授昇進のために別れたのではないかと勘違いした。
岩本は電話すると言い残し、藤田と別れた。
岩本は最近、藤田宅に行き、ベランダに男物のシャツが干してあるのを見て、藤田が半年も経過しないうちに別の恋人を作ったと誤解していた。
岩本は脅迫電話が藤田の恋人ではないかと思っていた。
しかし、藤田には新しい恋人などおらず、岩本と別れた後に散々悩み、一人で生きて行こうと決心していた。
藤田は心の底ではずっと岩本を思っており、岩本と再会した日から岩本の電話を待っていた。
岩本は藤田が自分の声を録音したことから、強請るつもりだったと誤解していた。
令子は岩本に藤田のラジカセを見せ、「ボイス」のテープを再生した。
岩本はラジカセの指紋を消し、河川敷のゴミ捨て場に投棄したが、浮浪者に回収されていた。
藤田はただ岩本の声と一緒に暮らしたかっただけだった。
岩本は藤田と再会し、喜んでいた。
藤田は岩本の声を録音し、一緒に暮らしている気分になろうとしていたが、岩本に強請るつもりと勘違いされ、絞殺されてしまった。
岩本は自宅に、教授昇進をよく思わない男から、脅迫電話が入った。
岩本は令子から、藤田が自分を愛していたことを告げられ、激しく後悔した。
井川は殺人容疑で岩本を逮捕した。
浮浪者が岩本の乗用車のナンバーを記憶していた。
西條と水木は岩本に脅迫電話をしていた大学の関係者を逮捕した。
■メモ■
*「太陽」最後のマミー主演作。
*「加奈子」と同様に、全編画面に霧のかかったような演出がされている。
*篁が西北大学出身であることが判明。
*篁に未だ独身であることを指摘されるドック。
*パイプ煙草を吸う岩本。
*イタズラ電話の待機中、音楽をかけようとするDJ。クラシックと中島みゆき氏の唄は趣味ではないらしく、松任谷由実氏の曲を流そうとする。(「太陽」の世界にも中島氏と松任谷氏が存在するらしい)
*「ボイス」のテープに録音されていた歌はテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」。
*篁の「誰もいないと分かっているのに家に帰るとただいまと言う」のは、「ボギーとマミー」でも語られている。
*ラスト、男物の下着を購入することを提案する篁。しかし、ほとんどの捜査員に同伴を断られた。
*本庁の刑事部の合同会議を思い出し、急いで出動する篁。「同伴しますよ」と茶々を入れるブルースだが、篁に聞かれてしまう。
*今回は主にトシさんやマミー、ブルースの家族編を手掛けた金子氏の「太陽」最終作。
■キャスト、スタッフ■敬称略
篁朝子:奈良岡朋子
太宰準:西山浩司
澤村誠:又野誠治
水木悠:石原良純
岩城令子:長谷直美
藤田悦子:島村佳江
岩本孝典:有川博、藤田の友人:風間みつき
斉藤雅史、イタズラ電話の男:小島三児、浮浪者:稲吉靖司
パールマンション管理人:池田鴻、アベ質店店主:松尾文人、浦島ゆら子、大日教育図書編集部員:山崎猛、岩本の友人:小寺大介
西條昭:神田正輝
野崎太郎:下川辰平
井川利三:地井武男
喜多収:寺尾聰
脚本:金子裕
監督:手銭弘喜
#太陽にほえろ#マミー主役編
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