一旦目3時半に覚め、今朝起きたの7時ちょっち過ぎやったが鼻詰まりしとった。
ウェザーリポートの「ヘヴィー・ウェザー」をレコードで聴いた。
朝食は山形産つや姫でご飯炊き、卵2つの目玉焼きでご飯一膳半。デザートは熊本産トマト。
伊藤志宏→若井優也→中島徹→松本全芸→武本和大と、これ迄ライブ聴いとるピアニストをユーチューブで聴いた。
筋トレ20分し体温めてから外出。
昼食に西浅草「フルール ド サラザン」に行った。頼んだんは黒ランチで、福井サーモン 玉子・チーズ・生クリーム・わさびのガレット1780円選んだ。里芋のスープと+200円で国産クラフトシードルとが付く。それにミニサラダ180円と柚子シャーベット180円を追加注文し、計2340円也。
満足して店出て、郵便局で金下ろし帰宅。
風呂場掃除した。
風呂に小一時間浸り考えとった。日本経済団体連合会会長の十倉雅和が「(被災地の復旧作業を)最優先でやるのは、もうこれは誰が考えても当たり前のこと。万博もぜひ完成させて、命と連携、これの大切さを、そういう時だからこそ世界にアピールしていきたい」と述べたんやて。珠洲市などの惨憺たる被害を映像で見とらんのか?液状化した地域見とらんのか?稼働しとらんでほんまよかった志賀原発の放射性廃棄物心配しとらんの?そや、十倉雅和は志賀原発の再稼働主張しとったな。これから経団連として中国共産党の支配する国に行くらしいが、それより被害の実態つぶさに把握する為に能登半島へ行けちゅうの。
出て来たメモ書きを読んで、M子とは何年会うとらんか考えた。新コロ禍後は会うとらんが、これから写すもんは何年前の事やったんか思い出せぬ。
貴重な土曜日はのんびり過ごしたかったんやが、三日前にMちゃんから電話入りM子がやって来るんで集まろうと云われ、了解しといた。
当日、ちょっち早めに着いたが、既にM子とMちゃんは来とった。
M子が北野天満宮を訪れたらしく、ふたりで京都の話をしとった。
Mちゃんが店員呼んでワテの生ビール頼んでくれた。
すっかり白髪頭になったM子が「あの事、S吉なら知ってるはずだわ。教科書に載らない知識なら豊富に持ってるからね」
そう決めつけて云うやないかい。
Mちゃんも「そうだね」と頷いた。
「何のレクチャー受けたいんや?」
「北野天満宮の話聞いてただろ。だから、何が知りたいかくらい見当が付くだろ」とM子。
「まだ来たばかりやでえ。知らんがな」
「あんたなら京都に行こうとする女にして怖がらせてるよ」
「目の前に居る女は怖いがな」
「相変わらず目が曇ってるわさ」
「上京区にある北野天満宮で何思い浮かぶ?」とMちゃん。
実のところ全く見当が付かへんワテ、歯切れの悪い口振りで云うたんですわ。「行った事無いからなあ」
「行ってなくとも思い浮かぶ事あるだろ。頭の回転悪いんだ」とM子、軽蔑するかのような表情で云うた。
考えとるワテ何も思い浮かばんで、「取り敢えず乾杯」云うて運ばれて来たビール口にすると、短気なM子が「菅原道真でしょうが」
「ジンジャーかいな」
ジョッキ手にしたMちゃん笑いながら「大宰府に流されてしまった菅原道真って、誰に陥れられたのかな?」
「そないな話しとったんか。北野天満宮、そやったな」と独り言ちた。
「鈍いんだから。天神さま陥れた奴の名前を忘れたから知りたかったの」
「教えてしんぜよう。宇多天皇に重用され異例の早さで出世した道真を公家共が妬んだんやが、藤原北家の藤原時平が首謀者ですわ」
「そう時平だわ」
「反道真の公家共、醍醐天皇に讒言しよったんや。それで九州に左遷されてん」
「男の妬みは怖いわ」
「女の嫉妬もな」
「道真が死んでから、京で落雷の火災や疫病など奇怪な出来事が続いたんで、北野天満宮は道長の霊を慰め鎮まらせようとつくったんだよね」とMちゃん。
「道真、怨霊となって都に雷ドカンドカン落としたんですわ。そやから皆怖なってん。雷落とすから天神さまやと」
「怨霊が信じられていた時代だったんだから、そりゃ怖いわさ」
「京に戻れず太宰府で死んだ道真の祟りだと思ったんだ」と云い、またビール飲んだMちゃん。
「時平も急死してまったし」
その時、DODとOKが到着。
またMちゃんが店員呼んで彼女達のビール頼んだ。
「誰か亡くなったの?」とDOD。
「S吉ではないよ」と云うて笑うたM子。
「だよね。ここでピンピンしてる」とDOD。
「今迄、怨霊の話してたんだけれど、S吉はもし死んだとしても怨霊になってあたし等の前に現れるわさ」
「怨霊の話してたの!」とOK。
「大きくしたり小さくしたりの音量の方やありまへんでえ。調整きかん人に災いもたらす方ですわ」
Mちゃん「この間、M子夫婦が京都旅行に行って来たんだって。伏見区の醍醐寺とか左京区にある下鴨神社とか上京区にある北野天満宮とか」
「変わらず仲いいのね」とDOD。
「奈良には何度か訪れてたんだけど、京都の寺社は混んでるからこれ迄敬遠して行って無かったんだ。けれど、どちらともなく行ってみようとなって、ふたりで出掛けたのよ。だからその土産話してたのさ」
「土産話には聞こえんが」
「怨霊ではねえ」とOK。
「S吉に日本史の教科書には載ってないところを教えてもらってたんだ」とMちゃん。
「怨霊の歴史?」とOK。
「僕とM子は知らなかったんだけど、菅原道真が誰に陥れられたか知ってる?」
「確かにS吉じゃないと知らなそうね」とDOD。
「S吉は敗れた者のその後に関心強いのよ、初恋のようにね」
{なんやねん、それ}と思いつつM子睨んで云うた。「だから怨霊に詳しいと云いたいんか。怨念は姿となっておんねん」
「駄洒落云ったのね」とOK。
「M子が変な事云うからな。兎も角、陥れられ酷い目に遭うたのが誰かだけやなく、嬲ったもんが誰なんかも大事なの。そないな仕打ちされな怨霊にはならん。歴史は陥れたのが誰でどないなやり方したかを明らかにせなならんのや」
「そうか、争いに敗れてしまって、その上惨い扱いを受けた人が悔しくて怨霊になるんだね」とOK。
「成る程ね。負けて虐げられた人が激しい恨み抱いてなるんだね」とDOD。
「人の恨み程怖いものはないねえ」と腕組んだMちゃんが云うた。
「そうだ、忘れない内に渡しとく」
そう云うたM子がバックから出したの社寺の護符や。土産や云う。そして、どこそこで買うたもんと説明しながら三人に配った。
でも、ワテには無い。
「あんたは神頼みしないんだろ。でも物欲しそうな顔してるねえ」
「生霊にも利くもんなら欲しい。この辺りにも居るからな」
「雷落とすような事云っちゃ駄目」
「流石、OKはワテの云いたい事理解出来るな」
「M子をエキサイトさせる事云わないでよ」とDOD。
「そうだよ。分かるだろ、どうなるか」とMちゃん。
M子の顔色見て云うた。「鎮魂の祈りせな」
「どこに生霊が居るって云うのさ」
M子がそう冷ややかに云うた。