大沢温泉「山水閣」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

昨夜贔屓チームが連勝して喜びエビスビールのロング缶を2缶飲んだからやろ、今朝の目覚めは6時半ちょっち前。

ダイアン・クラールのCD「ザ・ガール・イン・ジ・アナザー・ルーム」を聴いた。

朝食は昨夜スーパーで45%引きやった梅じゃこご飯弁当。デザートは山梨産プラム2個。

「絢爛たる一族 ~華と乱~」第33話をギャオで見た。サイコパス阿照はいつかこないな事しよるやろ思うとった。

大西順子→山下洋輔→佐藤允彦と、これ迄ライブ聴いとるピア二ストをユーチューブで聴いた。

風呂に小一時間浸り考えとった。北朝鮮がまたオネダリ弾道ミサイル2発飛ばしたが、己の選挙の事しか考えとらんドナルド・トランプのせいで中国とロシアが接近し、東アジア情勢がさらにキナ臭くなったな。

帽子被りミネラルウォーター持って散歩し、昼食には上野「ステーキダイニング鷹」へ行き、フォアグラ・グルメ丼ランチ食うた。サラダ、スープ、漬物、コーヒーが付き、値段は相変わらず1000円也。久し振りにこの丼食うたが、当初より旨くなったわ。

満足して店出て、スーパーで食料買うて、それ置く為に一旦帰宅。

郵便局で金下ろし、上野公園のベンチで暫し昼寝。

元気になったところでオーさんと待ち合わせの「リゴレット」へ歩いた。

ワイン飲みながら彼と四方山話したが、「なんとなくクリスタル」の話が面白かったがな。

ほな、花巻市の大沢温泉へ一人旅した際のメモ書きを写しますな。

 

 

三十代前半、取得した夏休みで北東北湯治の二泊三日一人旅した。一泊目は大好きな大沢温泉の旅館部「山水閣」に泊まった。大沢温泉は大好きで幾度か泊まっとるが、「山水閣」に何度目の訪れやったろうか?

東北本線花巻駅で下車し、バスに乗り30分。

宮沢賢治や高村光太郎が訪れとった大沢温泉は湯治客向けの温泉場で、古き良き湯治場な情緒に満ちとるんや。

この大きな宿の建物は木造やモルタル造や鉄骨の棟が廊下でつながっとって、ちょっとした迷路ですわ。

川の対岸には茅葺き屋根の「菊水館」があるんやが、今回泊まったのは「山水閣」や。

早速、自炊部の廊下を通って川に沿って岩並べてある混浴の露天風呂へ行ったが、平日の夕刻ではあったが混んどって、結構大きな湯船は老若問わず入れ替わり立ち替わりで、のんびりしてはおられんかったわ。透明な湯はちょっち熱め。ワテは目の前を豊沢川が流れとる湯船の端に入ってた。

夕食後にまた改めて来よと思うた時、ドッボンちゅう音。何やろと川覗き込んだら、小父さんが川に飛び込んだんや。周りの何人かは笑うとる。またかいなちゅう思いのようなんや。婆ちゃんが孫らしき連れの子供に、決して真似せんようにと諭しとったわ。小父さん、ほてった体を冷やしたかったんやろが、飛び込みの常連なんか?

風呂は幾つもあるさかい、それから旅館部の方の大浴場に入りに行きましたわ。爺さんが出て行くところで、他に誰も入っとらん。初めてやないんで湯が熱めなのは分かっとったんで、動くと熱く感ずるさかいジーッと我慢しどの位入ってられるか数数えてたら、小父さんが入りに来た。

泉質はアルカリ性単純泉。

部屋に戻って夕食迄買うて来た菓子類をつまみ茶を何杯か飲みながら持参した三浦綾子「氷点」を読み出した。

夕食はこざっぱりな田舎料理ですわ。このところ飲み会続きやったんで、禁酒の日にして茶飲みつつ食うた。

食後、再び露天風呂に入りに行ったら、まだ湯船には爺ちゃん、婆ちゃん、小父さん、子供と大勢浸っとったわ。やはり若い女性は居らんかったが。

部屋に戻り、眠気来る迄また「氷点」の続きを読んだ。院長の部下である医師に熱烈に慕われた若く美しい院長夫人が、夫の留守中よろめくんやが、その時に幼い我が娘を邪魔になり外に出す。ところが、この娘が絞め殺されてまうんや。

ぐっすり眠って、目覚めると快晴やった。

朝湯にまず露天風呂へ行った。居ったの小父さん二人と爺さん二人だけやったんで、手足を伸ばして目の前を流れとる豊沢川眺めながらゆっくり浸ったがな。

旅館部の大浴場にもチャチャと入った後、朝食に食事処へ行ったら、客仰山居ったわ。自炊部の売店賑わっとって自炊部にも結構客居る様子やし、儲かっとるなあ。

フロントで精算済ませ宿出る頃には、忙しかった仕事の疲れがとれとりましたわ。やはり湯治場、我が国の文化や、ええね。