相野々温泉「鶴ヶ池荘」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起きたら、昨夜乗った電車の冷房にやられんやろ、鼻水が垂れた。

朝食は北海道産ななつぼしでご飯炊いて、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは茨城産クインシーメロン1/4。

「絢爛たる一族 ~華と乱~」第27話と第28話をギャオで見た。阿月拉が殺されぬか心配や。

菊地雅章のアルバム「ワン・ウェイ・トラヴェラー」をCDで聴いた。

郵便局で金下ろし、昼食は西浅草「イマージュ」へ行った。注文したのはワンプレートランチ。里芋とベーコンのキッシュ、チキンピカタ、海老とトマトのペンネ、サラダ、パン、プチデザートにマンゴーシャーベットが付き、飲み物がドリンクバーで1080円也。初めて食うた里芋とベーコンのキッシュが旨かった。

帰宅後、筋トレ30分した。

りんごジュース飲みながら田中真由美→森川七月→樹里からん→noonと歌をユーチューブで聴いた。

布団に寝そべり日本史の本読んだ。

ほな、昔のメモ書きから記しますわ。あの頃も横手焼きそばは名物やったんやろか?ワテ横手には幾度か行ったが、食うた事無いがな。

 

 

相野々温泉「鶴ヶ池荘」に訪れたのは三十代半ばや。確か文月初旬だったような。青空の日やったが、その日の秋田県東南部は汗掻く程暑くはなかった。

奥羽本線横手駅で北上線に乗り換え相野々ちゅう駅で降り、徒歩10分弱で平鹿郡山内村の村営の宿に着いた。

鶴ヶ池公園の一角に「鶴ヶ池荘」はある。

公園では二組の親子連れが遊んどった。

「鶴ヶ池荘」は本館と別館があるんやけど、本館は自炊客と日帰り入浴客の施設なんや。

ワテみたいな食事付きの宿泊客は別館になる。こちらにも浴場はあった。

指定された部屋へ入ると10畳に広縁付きの和室で、一人では申し訳ない広さやったわ。

まずは横手で買うたサッポロ黒ラベルを冷蔵庫に入れた。

広縁の椅子に腰掛けて窓から鶴ヶ池眺めつつ茶を喫し喉を潤した。

まだ日が暮れとらんから空いとるやろと本館の大浴場へ行ったら、さながら山内村の憩いの場の如きに混んどって地元言葉の会話が弾んどった。

それで、ワテは洗い場で体を磨いただけで湯船に浸かりもせず浴室を出たが、さっぱりしたがな。

泉質は含石膏食塩芒硝泉。

部屋に戻り、買った儘でこれ迄読んでへんかった名作と云われる川端康成「雪国」を読み始めた。

夕食は素朴な地元産の食材での料理で、あきたこまちのご飯を頬張った。名物はワテが食えん燻りがっこや。

部屋でサッポロ黒ラベルをゆっくり飲みながら日帰り入浴客が少なくなる時間を待った。

そろそろ空く頃やろと本館の風呂へ行ったら幾人か居ったが大分少なくなり、無色透明な湯に体を伸ばして浸っとると、一人の爺さまが親しげに話し掛けて来よった。若い頃は東京で仕事しとったというその爺さまは話好きやった。暫く聞き役となり相槌を打っとったら、爺さまが鼻膨らませ乗って来て話は止まりゃあせん。浸りながら20分強も昔話を聞かされたわ。

部屋に戻り、「雪国」を最後迄読んだ。ワテには名作とは思えんかった。苛立つ駒子には存在感あるが、彼女と表裏な葉子は今一存在感薄いがな。それよりも小太りな島村が薄らぼんやりしとるのがどうか。

この物語、異国の人達にも高評価受けとるんやろか?疑問に思いながら寝た。

目覚めて起きたら、曇り空やった。

朝食前、散策コースになっとる池の周りを歩いてみた。水草が多い長閑な池やった。

別館の浴場で一浴びしてから食事処へ。

食後、帰りの列車時刻を確認し、布団に寝そべってテレビ見ながらのんびりと過ごした。

宿泊料金安くて、朗らかな従業員が多い温泉宿やった。

そうそう、県内で有数の豪雪地帯なんやそうな。鶴ヶ池公園でかまくらつくって中で餅食いながら遊べるな。