泰明小学校 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今冬何度目かの風邪が治ったらしい今朝は7時半に起きた。

風呂に小一時間浸って、「新標準服はアルマーニ」を考えとった。学校は食育も大事にして欲しいわ。

朝食に秋田産あきたこまちでご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは愛媛産伊予柑。

大西順子のアルバム「プレイ・ピアノ・プレイ」をCDで聴き、ラジオ「セッション2018」で高澤綾(トランペット)、レイモンド・マクモーリン(テナー・サックス)、魚返明未(ピアノ)、中村健吾(ベース)、ジェイソン・マルサリス(ドラムス)、ゲストに海野俊輔(ドラムス)の演奏を聴いた。

昼食に歩いたのは蔵前「ビストロ モンペリエ」。注文したのはいつものAランチ。今日は魚料理を選び、カラスガレイのパネ ピラフ添え。鶏肉のテリーヌ・ド・パテ付きサラダ、パン、デセールにバナナのパウンドケーキ、コーヒーが付いて1350円也。カウンター席でまだ若い女のコが一人ワイン飲みながらBランチ食うとった。裏山椎茸やった。

満足して店出て、スーパーに寄り食料買うて帰宅。

筋トレ30分した。

「則天武后 美しき謀りの妃」第17話をギャオで見たが、ミッキー・ホーの演ずる裴少卿の気持ちが切ないなあ。

牛乳飲みながら菊地雅章のアルバム「ワン・ウェイ・トラヴェラー」をCDで聴いた。

 

 

学び舎は大事や。学ぶ事にはスタイルもまた大事ですわ。

今週、ヤフーニュースに「新標準服はアルマーニ」ちゅうのあって、どこの学校やろと読んだら、銀座のみゆき通りに面したビルの谷間にあり、今年で140周年を迎える泰明小学校やった。

泰明小学校は、丸の内線銀座駅すぐで脇に公園があるんや。

若い頃、泰明小学校の近くに仕事に行っとった会社があって、約束の時間に早く着いた時など、子供やったら通ってみたいなあと立派な建物などの様子眺めたり、もっと早く着いてしもた時には公園で時間調整しとったもんや。

そして若い頃の夜には、その傍にあった割烹に仲間と通ったり、たまにはやはり傍の「ジャズカントリー」ちゅうジャズバーに入ったりしとったんやが、家に帰る前には必ず泰明小学校を目にしてから駅へ向かったんや。

そやから、印象強い小学校なんですわ。

さて、その泰明小学校の和田利次ちゅう校長が、今春入学する一年生から新しい標準服に切り替えるについて、イタリアの高級ブランドのアルマーニ監修のもんに一存で決めてもうたちゅうんや。

標準服って知らんかったが、推奨される学生服で着用は任意なんやて。でも、制服とほとんど同じ意味を持っとるもんやて。

まず問題点は、泰明小学校が区立校であるこっちゃ。と云う事はや、色々な年収の保護者が通わせる学校や。なのに高級ブランドの新標準服を採用すると、低所得者の子供を入学出来なくする壁と見えてまう事や。

読んだ記事に出て来る新一年生のお母ちゃんによれば、洗い替えのシャツまで揃えると、全部で9万円になるんやて。「価格だけがおかしいのではない。高いブランドの標準服を子どもに着せること自体、よいことだと思いません。この服を着て、校庭で遊ぶこともあるでしょう。高いものを着せて、子どもらしい生活に制限が生まれないでしょうか。大人の思惑ばかりが先立ち、子どもが置き去りにされていると思います」

と考えとるお母ちゃんや。

ワテは、品のええブランドの標準服を子供に着せるのええ事や思う。伸び盛りの子供にぴったり合うええ服を都度都度着せてやりたい。但し、家が裕福だったらちゅう限定や。裕福な者はそれに相応しい身なりせな渋ちん云われるの仕方ないが、見栄張りも揶揄されて仕方ない。もし今ワテに新一年生になる子供が居っても、着せてはやれん現状ですわ。また、<高いものを着せて、子どもらしい生活に制限が生まれないでしょうか>ちゅうのも、その親が口酸っぱく云わなありえんやろ。<子どもが置き去りにされていると思います>ちゅうよりも、金出す親が置き去りにされとるやないかい、って素直に云うてくれた方がええのになあ。

読んだ記事に出て来る和田利次校長はんの考えは下記のようや。

「時代の変化を体感させつつ、泰明小学校の児童であるというアイデンティティを育成していくための一環」

「これまでの歴史や伝統を守りつつ、小学校での『英語教育の導入』や、『地域との密接な連携』という新しい教育プログラムの導入と並行して行われていく泰明小学校の新しい時代に向けた変化であり、進化でもある」

「学校とは、学問だけでなく、倫理的な考え方や、集団生活でのあり方も同時に学ぶ場であると考えている。『服育』という考えに基づき、装うものからも学びの機会を得てもらいたい」

なぜ校長一人で決めたのかについては、下記のメール回答や。

「新標準服の導入は、泰明小学校の現在の教育状況を見つめ直し、泰明のよさを残しながらも、これからの時代に対応できる教育の具現化を目指し、教職員、児童の意識改変のために、学校の方針として必要であると判断して決めた。従って、校務をつかさどる校長が決定した。PTAの関わりは、おおよそのことが決まってから、PTA会長や役員の方々にご報告をいたしましたので、選定過程で関わることはなかった」

なぜアルマーニ社なのかの回答は下記。
「銀座に本社を構える海外ブランドの一つ。実際に、銀座にある百貨店にも、店舗内の服飾事業者と提携できないものか、また、数社の服飾事業者にも相談したが、『服育』という教育方針に賛同し、本社の協力体制が得られそうだという意思表示をしてくださったのがアルマーニ社だったので、デザインの監修をお願いした。アルマーニ社は子供服も手掛けており、実用性と機能性を重視した標準服を制作するにあたりふさわしい事業者だと思っている」

和田利次校長はんは、服装による教育効果を強調しとる。お洒落な人なんやろな。

ワテやったら、『食育』による教育効果を強調するわ。

和田利次校長はんには、生徒をイタリアの高級ブランド似合う子供だけにしたいんか、イタリアの高級ブランド着る事に誇り感じる子供だけ来いと云うんか、見映えの虚栄心満足させるだけか、とか相次いで批判が来るの目に見えとった。

ワテには、食う事しか考えとらんのか、とか批判が来るの目に見えるがな。

問題点は、校長がその議論をせず自分だけで決めてしもたんかや。少なくとも主だった教職員に話はしたやろ。でも、彼等反対せんかったの?

当然の事ながら、組織を率いる者が求められるのは、日々属する人達をより良い判断に導くよう努めなならん事やが、その前提として説明を怠らずし、必要なら議論せなならん責任がある。今回は学校組織やから、保護者にも説明し同意得なならん。

校長はん、どうも説明さえしっかりやっとらんのやないか。それあかんやろ。

30代の頃、清水の舞台から飛び降りるつもりでジョルジオ・アルマーニのスーツをボーナスで買うたんやけど、それから一年で虫に喰われてしもて、別れを惜しんで涙に暮れたワテはそう考える。