銀山温泉「能登屋旅館」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は7時半に起きたが、勤めとった会社の上司に真実を云うたところプライド傷ついたようで彼の逆鱗に触れる夢見た。

朝食に北海道産蕎麦と長野産ぶなしめじを茹で、薬味に七味唐辛子入れ食うた。デザートは熊本産みかん3個。

東京キネマ・ジャズトリオのアルバム「ジャズ・シネマ・ノスタルジア」と佐藤允彦&メディカル・シュガー・バンクのアルバム「MSB」をCDで聴いた。

筋トレ30分した。

ラジオ「セッション2017」で金澤英明(コントラバス)、栗林すみれ(ピアノ/パーカッション)の演奏を聴いた。

牛乳飲みながら「賢后 衛子夫」第34話をギャオで見た。

昼食は松が谷「カーサ カステリーニ」へ歩いた。カジキマグロ、ポテト、オリーブのトマトソースのパスタランチ。サラダとバゲットにコーヒーが付いて1000円也。

満足して店を出て、スーパーで食料買うて、郵便局で金下ろしてから帰宅した。

 

 

尾花沢市の銀山温泉、三十代前半に行ったのは間違いないんやけど、季節がはっきりせん。積雪多い地区やが、行った時に雪全く見なかったから冬ではあらへん。メモ書きからすると秋だったような。

独りで行った温泉のメモにも時節は記しとくべきやったなあ。

銀山温泉が驚異的な視聴率やったNHK朝ドラマ「おしん」の舞台として使われ有名になったのは知っとった。

また、その「おしん」の舞台に足運んだ人達から、大正時代のレトロ感が溢れとってええちゅう話も聞いとった。「郷愁を誘う土地だ。絵心くすぐられるよ。是非行ってみるといい」と聞いた時、それは行かねばなるまいと思うた。

目指す温泉へは、JR奥羽本線の大石田駅からバスに乗り40分で着いた。

温泉街見た時、まるでタイムスリップしたかちゅう感じになった。薄暗くなった夕暮れ時やったせいもあり、辺りが燈り始めたガス灯の温かみある光に照らされ出され、木造の建物も照明入れ出しとったさかい、確かに大正時代のレトロ感が色濃くって、ごっつええ所のええ時刻に来たと嬉しかったがな。

それで、宿に入る前に温泉街の石畳の歩道を散策したんや。

温泉場を流れる川に幾つかの橋が架かり、川を挟んで両側に大正末期から昭和初期に建てられた三層や四層の木造建築の古い宿、共同浴場や飲食店、土産物屋などが軒を並べとりますんや。

旅館の軒下の戸袋等には漆喰でか屋号や創業者の名が刻まれとって、雰囲気出しとった。

小関館、永澤平八、藤屋、古山閣などの旅館が、老舗を誇るに相応しい造りやった。

ワテが宿泊した日本秘湯を守る会の「能登屋旅館」も、明治創業で重要文化財級の印象的な建物でしたわ。

創業者木戸佐左エ門の大きな看板しげしげと見てから中に入った。

玄関広間から階段、廊下とピッカピカに磨き上げられて飴色やった。

ドラマ「おしん」では、おしんの母親がここに出稼ぎに来とった設定で、撮影しとったんやて。

まずは茶啜ってから、半地下へ行き洞窟風呂に入ると、中は仄暗く湯気でもわもわしとった。

それからタイル造りの浴室へ行ったら、小判型の湯船に小父さんが一人浸っとった。小さめの湯の花が漂うちょっち白濁した湯は熱めやった。

泉質は含食塩硫化水素泉。

夕食は部屋に運ばれて来て、鯉の洗いに甘露煮、なめこおろしは旨かった。

部屋は勿論古いが広い。しかし、冬は寒いやろなと思うたわ。

横になっとったら、川音耳にしとる内に眠ってしもて、朝の日射しで目覚め、朝風呂へ行った。

清算済ませ宿出て、仲居に聞いとって興味惹いた所へ行ってみたがな。

昔昔、銀の鉱山で栄えとったさかい、温泉名にしたんやが、それは徒歩15分程にある廃坑に名残りがあったわ。

また、山の神神社には縁結びや出産に効験ある金精様が奉納されとったわ。

白銀の滝にも行ってみたが、ゴウゴウと水量多く落ち具合なかなか立派なもんやった。

けど、ここの良さはやはり街並みやな。時間がゆっくり流れとるような想い味わえる。麗しい御方連れで来るべき所やなとか、和服の貸衣装店やったら儲かるやろなとか思いつつ歩いたわ。