今朝は7時半に起きた。
風呂に小一時間浸り、SNSはごっつ便利ではあるものの拡散される偏見や憎悪で分断が酷くなるなと考えとった。今のように陰謀論が広まる時代はなかった。予防策を講ずる必要がある。
朝食に北海道産ゆめぴりか米でご飯炊き、くめ納豆、紀州産梅干で二膳。デザートは長崎産早生みかん3個。
みかんの皮使うて台所のシンク掃除した。
りんごジュース飲みながらカーメン・マクレエのアルバム「サウンド・オブ・サイレンス」をCDで聴き、ミシェル・ペトルチアーニのピアノ演奏をユーチューブで聴いた。
雨が降っとるし、来月に備え節約もせなならんから昼食は外出せずにオージービーフ、青森産ごぼう、長野産ぶなしめじを炒め、ご飯と食うた。デザートは茨城産梨。
「鹿鼎記 ロイヤルトランプ」第43話~第45話をギャオで見た。
筋トレ小一時間し、牛乳飲んだ。
夕食は長崎で獲れた真鯵の開きを2枚焼き、ご飯と食うた。デザートは長崎産早生みかん4個。
今朝、鍋料理つくって食う夢を見た。ワテがつくって何人かの女のコ達に馳走するんや。その中にEみさんも居った。彼女と牛鍋した時のメモあるさかい書き写しますな。ところで、米国産ベコには成長ホルモンで育てたもんが少なからず居るからホルモンフリーが明らかやないベコ肉は食わん方が身の為やでえ。
冬は鍋やなあ。ボーナス出たEみさんの所で夕食に牛鍋しとったんやが、肉は松坂牛なんや。
「美味しいね!」「旨いなあ」と仲良く食い始めたのに、彼女が高い声出してん。「お肉ばかり食べないの」
確かにワテ、箸を縦横斜めに動かし土鍋の中の牛探し挟んで食い、また肉探し挟んで食うとった。
「肉食い男やろ。憎い男とも云われとる」と、アク取りながら云うた。
Eみさん、「醜い?」と反撃しよった。
ところが、彼女はワテ睨んでその後は黙った儘で食べとるだけなんや。そやさかい{この冷えた静けさ、こりゃまずいわな}と思うて云うた。「バランスきっちり考えて葉っぱも舞茸もえのき茸も食うとりまっせ」
「じゃぁ、なぜその葉っぱがここにいっぱい残ってるのさ」と、持った箸で鍋ん中指したEみさん。箸を中に入れのの字を書くように動かし、「お肉、見えないね」と続けた。
「入れた葉っぱの量がごっつ多いんや。で、葉っぱの中に牛さんは隠れとります」
「牛さん、そんなかくれんぼしてないね。野菜と同じ位肉もたっぷりあったのに、どこにあるのさ」と語尾強く云うてEみさん、鍋に入れとる箸を左右に動かし様子を探りながら、「野菜切ってる間、先にお肉ばかり入れて食べてたんだね」と付け加えた。
「先に切った野菜や菌類も肉も、いつものようにお前様が座る直前に入れたでえ」
「嘘だね、そのいっぱい浮かんだアクが何よりの証拠だぁ」
「先に、煮えたかなと幾らかは食うたけど、食うたの肉ばかりやあらしまへんがな」と云うて、また証拠と指摘されたアクを丁寧に取った。
Eみさんは鍋の中の箸を更に動かし、「直前に入れたのに、野菜やきのこはすぐ煮えないね。それでも食べたの?」と云い、「ほら、肉少なくなってる。この事実はどう説明するのさ」とまた睨んだ。
「ええ肉やさかい、肉は溶けてしもたんかなあ」
「あり得ないね」
「ほな、目にも止まらぬ早業で鼠が盗んどるんやろ」
「目の前に居る大きな鼠がね。食べちゃった高級牛、どうしてくれるのさ」
「安心してええでえ。Eみの分は充分残っとるからゆっくり食べてや」
「二人分だね、食べたの。いっぱいお腹に入れちゃった鼠がよくそんな事云えるね」
{肉の量を正確に把握しとるな}と思いつつ云うた。「お前様がいつも食う肉の量はきっちり残しとるがな。皿にもまだしゃぶしゃぶ用の肉あるし」
「今日のお肉は特別でしょ。いつもよりいっぱい食べるつもりでいたのにぃ、皿にももうちょっちしか残ってないね」
「適度に残っとるでえ。しゃぶしゃぶしてみたら?」
そない云うても、彼女は膨れっ面しよるんで、皿の肉摘まみしゃぶしゃぶして空いとる小鉢に入れ、「ほら、しゃぶしゃぶも旨そうやなあ。Eみちゃんが皿にあるの全て食うて。どうぞ遠慮なく食うて」云うて渡した。
「遠慮!Eみのボーナスで買ったんだからね」
{余計な一言やったな}と反省し、「よう分かっとります」と小声で云うた。
「反省してるの?」
「勿論ですわ」云うて、野菜多い鍋から寄り分けた肉を彼女用の小鉢に入れてあげた。「フ~フ~したろか?」
「二人分食べた後で要らないサービスされてもねぇ」云うて、Eみさん小鉢受け取ったわ。
小鉢の中を平らげたEみさん「松坂の牛さん有難う。美味しさは松坂牛が世界一だねぇ」と、鍋の中に肉探し摘まんで口に入れた。
{よし、ここが話の変え時や}思い、「そやろか?日本には各地で旨いベコが飼育されとるでえ」と云うてみた。
「じゃぁ、どこの牛が一番さ?神戸牛?」
{よし、乗って来よった}と思い、「宮崎のペコもごっつ旨いし、大分豊後のも旨いし、近江牛もあるし、常陸牛もあって迷うわなあ」
「米沢牛もとっても美味しかったょ」
「確かにな」云うて一度区切って、間を置き続けた。「でも、ワテが最も旨いと思うたべコの肉は他にあんねん。どこやと思う?」
「どこかなぁ?」とEみさん首ちょっち捻った。
{よし、よし}と思い、恭しく云うた。「それは、岩手県胆沢郡の前沢牛になるなあ」
「ま、え、さ、わ?Eみ、食べて無い。また出張に行って食べたんでしょ、ズルい~」
「一緒に食いたかったんやけどなあ」
「まぁいいさ、今お金幾ら持ってる?」と、唐突にEみさんが尋ねたんや。
「ワテの財産狙うとるんやな」と云うてみた。
「鼠が人聞きの悪い事云うねぇ」
「鼠やあらへん」
「高級肉好きな猫なの?」
「ちゃう、霊長類」
「類人猿?」
「おちょくるんやない。ここに居るのは人間様や」
「それで、君は今、幾ら持ってるのさ?」
Eみさんが何考えとるのか推し測る為脳グルングルン働かせて答えた。「今か、使える金はアルプス一万尺や」
「1万円かぁ」
「1万弱や、1万円迄は使えん」
「細かいねぇ。その弱、出しなょ」
「金の事はきっちりしとかなあかん。明日の食費とかに必要やから1万弱なんや」と云い、彼女の眼の中の様子探りつつ問うた。「貴重な金を何に使うつもりや?」
「前沢牛」
「え~、また贅沢するんかいな。前沢牛はなかなか手に入らんでえ」
「それなら米沢牛買う。Eみのボーナスは使ったから、次はS吉の番でしょ」
「ワテの番・・・」
Eみさんは牛頬張った後、「調理してる間に松坂牛いっぱい食べられちゃったからねぇ」そう云うて、箸を鍋に入れ見つけた肉をまた口にして咀嚼し、「米沢牛も美味しいでしょ。だからぁ、S吉のお金で買うのさ」と云いよる。
「米沢牛旨いのは重々承知しとるが、そないに高級和牛立て続けに食うとったら口奢るでえ」
「口奢っても、S吉が奢ってくれるんだからいいさ」
「そういう事やなくて、高級肉の有難みが薄らぐちゅうの云いたいんですわ」
Eみさんは皿に残っとった肉を摘まみ鍋に入れしゃぶしゃぶしながら、「全然。美味しい物はいつ食べても美味しいね」
「いやいや、飽きるもんやでえ」
「じゃぁ、飽きないようにさっき云ってたお肉全部買って食べる。今日は一万円にしといてあげるけど、それだけじゃ足りないねぇ」
「ああ、高い肉食うてしもた・・・」