カクテル バカルディ | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

長い夢から目覚め今朝起きたのは7時。

風呂に小一時間浸って、都政放り出すんやないかちゅうのが話題の小池百合子の一派がつくった党の希望ちゅうのが歴史をなおざりにせんとええんやがとか、民進党議員達の情けなさちゅうたら目を覆うばかりやなとか考えとった。それにしても小池百合子は政治に携わって何を果たしたいんやろ?

朝食に北海道産ゆめぴりか米でご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは青森産りんご。

寺久保エレナ→アート・ペッパー→キース・ジャレット→多田誠司 →大西由希子→上原ひろみとユーチューブで聴いた。

昼食は馬道通り「ブラカリ」へと歩き、いつものパスタセットを頼んで、オリーブとケッパーとアンチョビ トマトソースのスパゲッティを選んだ。サラダとバゲットとフォカッチャにコーヒー付いて1296円也。団体が来る前迄の時間制限ありちゅう事で、帆立のパン粉焼きを付けてくれた。

燕軍応援には行かず、東京ドームへ虚人対下半身タイガース観戦に歩いた。神宮球場で惨めな思いするの嫌やからな。

下半身タイガースが1点差で逃げ切り。出ねえ屁した~ズが浜スタで勝利した為、虚人は初めて暗い魔窟シリーズ進出ならず。

燕軍の試合やないと冷静に野球楽しめて、これもええわな。

しかし案山子、球場では色々な楽しみ方がある。隣りに居った♂二人なんか、試合よりも歩き回っとる売りコ達の品定めに目を使っとって、終盤に差し掛かるところで帰ったがな。

歩いて帰宅し、筋トレ30分した。

夕食は岩手産鶏肉、北海道産南瓜と玉ねぎをタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。デザートはニュージーランド産キウイ。

ラジオで昼尼恥戦聞いとったんやが、同点の9回表の燕軍投手はルーキやったが代打の松井佑介に3ラン本塁打されてもうて、シーズン95敗となり67年振りで球団ワースト記録更新となった・・・

「後宮の涙」第39話をギャオで見た。

今朝の夢は長かった。夢らしく脈絡に乏しかったが、EみさんとRちゃんも登場するもんやった。そやから、昔のメモ書きからふたりとの遣り取りのもんを写しますな。

 

 

Eみさんの住まいでワテが台所に立ちペットボトル利用してカクテルつくっとる間、Eみさんと彼女の親友Rちゃんは芸能人話に花咲かせておった。

「お待っとさん、出来たでえ」云うて、盆に載せた赤っぽい液体に氷が浮いたロンググラスを運び、フローリングの床に腰下ろしとるふたりに手渡した。

「赤いお酒なんですね」と、グラスに眼寄せるRちゃん。

「いや、色はグレナデンシロップのもんなんや」

「ざくろの赤なのさ」とRちゃんに云い、「後でRちゃんにグレナデンシロップを見せてあげてょ」と、Eみさんがワテに向かって云うた。

ワテは呟いた。「見せる前にカクテルになって無くなりそうやけどな」

「さぁ、S吉の力作に乾杯しょ」と云うEみさんの言葉で、三つのグラスが合わされた。

「健康で楽しくいっぱい美味しいお酒が飲み続けられるように乾杯!」とEみさんが彼女らしい事云うたんで、「乾杯」「乾杯」と唱和し、ワテの自信作を口にした。

「強いお酒ですね、これ」

「Rちゃんは二杯にしといた方がいいね。三杯飲んだら世界がグルグル回るょ。ラムは40度あるんだからねぇ」Eみさんがお姉さん口調で云うた。

「40度もあるの。危ないのね」

「飲み易いしな。そのカクテルはバカルディ云うて、材料はバカルディ・ラム3/4にライムジュース1/4にグレナデンシロップ少々入れるんやが、ワテがつくるのはグレナデンシロップ多目に入れるんですわ」云うて、ワテも半分程飲んだわ。

「ラムって砂糖きびで出来ているんでしたよね?」

「流石Rちゃん、よう知ってまんな」

「Rちゃんはお酒に強く無い分、お酒の知識には強いんだょ」

「お酒に強いEみが羨ましいです」

またワテは呟いた。「強過ぎるのにも困ったもんやが」

「そんな事云ってる間に気を配りなょ」と、いつの間にか空にしたグラスをワテの目の前に差し出す耳のええEみさん。

またワテが台所でカクテルつくっとる間、EみさんとRちゃんは飽きずに芸能人話を再開しとったが、二杯目のバカルディ入ったロンググラスをふたりに手渡すと、Eみさんがワテに向かい「ねぇ、ひょうきん者NっぺとM夫ちゃんのお話してょ」とおねだりすんねん。

「何を藪から棒に」

「Rちゃんに、S吉と切っても切れない関係のひょうきん者のお話して欲しいんだょ」

{暫くM夫ちゃんとNっぺの事忘れとったのに、またかいな}と思いつつ、「お前様達は芸能人ネタの方をお好みになっとるやろ。下々の者の事は気にせんでええんとちゃう」と云うてみた。

「これ、バカルディ飲んでたら、おバカな人達がやらかした事聞かなきゃと思ったのさ。スパイスになるでしょ、NっぺとM夫ちゃん」

「バカルディにおバカ、馬鹿馬鹿しいがな」

「駄洒落はいいから、早くしなょ」とワテに云い、Rちゃんに「これからS吉に負けないおバカな人達のお話してくれるょ。NっぺもM夫ちゃんも高校時代からの親友で、三バカトリオなんだょ」云いよる。

「そないなもん結成しとらんわ!」おバカなふたりがこれ迄にして来た行為話して、Eみさんが更に興味募らせ、またしてもしっこく会いたいと迫られては困るさかい、次のように続けてみた。「あのひょうきん者のふたり、恋が悲しく破れた時にワテが親身になってじっくり話聞いてやったのに、感謝の気持ち表すのが大事なの知らぬのや。そない不埒な者共の事などワテは話しとうない」

「その悲しい恋の話聞かせてょ」

Rちゃんとワテ、顔を見合わせ困惑の薄い笑い浮かべたがな。

「そりゃあかんわ」

「どうしてさ?」

「どうしてって・・・」ちょっちの間詰まってしもたが、気を取り直して続けた。「ふたり共それはそれは余りに辛い話で、ワテ思い出したら涙止まらんようになって咽喉も詰まって鼻水垂れるしな」

「いいょ、見っともない顔になっても」

{そっちかい、ズレとるやろ}思うたが、「EみちゃんとRちゃんにそない見っともない姿は晒したくないんや」と云うてみた。

すると、「え!」とEみさん、吃驚した様子見せるやないかい。

「それ程驚く事や無い」

「だってS吉、いつも見っともない様子見せてるのに、今更ヘンだょ」

Eみさんはそう真顔で云うた。

ワテはRちゃんをチラ見して、「見せてへん。断じて見せてへん」と叫んだわ。

すると、Eみさんが疑わし気な顔しよるやないか。

そやから、「たまにしか見せてへん」と訂正した。

「たまぁ?」Eみさんは益々疑わしいちゅう顔しよるんや。「自覚に欠けるなぁ」

「Eみ、そんな云い方したらS吉さん可哀相だよ」

Rちゃんに感謝しながら云うた。「兎も角や、ワテの大事な友達の深い失意を聞かせる事は出来かねる。EみもRちゃんの失恋話をここで出来んやろ」

Rちゃんも頷いたわ。

ところが、EみさんはRちゃんの顔見てから云うた。「いいょ、Rちゃんの話してあげるょ」

「え~っ!」それ迄、ワテとEみさんの遣り取りをカクテルちびりちびり飲みながら冷静に聞いとったRちゃんやったが、凍り付いたようになったわ。

そして、ごっつ慌てたふうで、「駄目、絶対駄目」と、Eみさんの口に両手もって行き塞ごうとした。

Eみさんはニッコリ笑うて、「Rちゃん、大丈夫だょ、云わないから。軽い冗談だね」

Rちゃんの安堵と疲れが一度に出た様子見て、ワテはEみさんを睨んで云うたがな。「軽ないわ。芸能人の振った振られたの話やあらへんのやでえ。ほんまに話すんかと、ワテもドキドキしたがな」

「じゃあねぇ、話すのはS吉の失恋した時の事でいいょ。それなら笑い話だから構わないよねぇ」

「戯け者!Eみはほんま何云い出すか分からん」溜息まじりで云うた。

「以前のEみはこんな事口走る人では無かったんですけれど・・・」

「Rちゃん」と呼び掛けたEみさん、「誰の悪影響かを云いたいんだねぇ」

「私は・・」

Rちゃんの言葉遮ってEみさん「誰のせいなのか云ってやってょ。遠慮しなくていいから」と云うてから、ワテの顔まじまじと見詰めるんですわ。

「Rちゃん、今日、よう分かったやろ。こないに云う言葉の端々に棘があるんですわ。ワテの大変さ分かってくれるやろ」と同情寄せてもらおうとするワテやった。