増富ラジウム鉱泉「不老閣」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

5時にトイレ呼ばれ起きたら、蒸し暑く暫く寝付けんかったが、いつの間にか眠りNっぺとS本さんと金採掘に行く夢見て目覚めたら8時過ぎとった。

牛乳ガボガボ飲んでから、筋トレ30分し、シャワー浴びた。

朝食に茨城下妻市産こしひかり米でご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは北海道産ミニトマト4個。

大西順子のアルバム「バロック」をCDで繰り返し聴いた。

郵便局に寄り金下ろし、昼食は西浅草「イマージュ」へ行った。ワンプレートランチを注文したが、プチトマトのキッシュ、ハンバーグ、長ネギと茄子のアンチョビ炒め、サラダ、パン、プチデザートにコーヒーゼリーが付き、飲み物がドリンクバーで1080円也。

満足し店出て、スーパーで食糧調達して一旦帰宅。

食糧置いて、ゆいの森あらかわへ納涼に出掛け、うつらうつらしとった。夏バテしとるのに火曜日ウーさんと、水曜日IKし君とNっぺと、昨夜Mちゃんと酒飲み三連荘やったからな。

夕刻に帰り、夕食はタイ産鶏肉、茨城産南瓜、新潟産ぶなしめじをタジン鍋で蒸し、ご飯と食うた。デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。

「後宮の涙」第23話をギャオで見た。

友人達にメールした。

明朝用の惣菜買いに最寄りのスーパーへ行って来た。

Nっぺによれば今も独身のS本さん達と行った温泉ツアーを、メモ書きあるんで写しますわ。

 

 

88年の夏、Nっぺ、S本さん、Mかたさん、N本君にワテの5名で、本谷川渓谷沿いに建つ増富ラジウム鉱泉「不老閣」へ行って来た。

山頂に五丈岩ある金峰山の近くで、蒸し暑く汗ふき出す東京と違い涼しい別天地やった。

ここは武田信玄が金山を開発しとる際に見つけ、傷病兵の湯治の為の隠し湯やったらしい。

ラジウムの含有量は世界有数ちゅうんで、やはり泊り客には救われたいと願う療養者が多そうやった。

地味な感じの宿の玄関入ると、壁面に手紙や葉書が貼ってあった。治ったちゅう御礼でしたわ。

「静養に来る所で、僕達元気な者が来る所ではなさそうですよ」そうS本さんが云うと、「由緒正しい湯治場だね」とNっぺ。「お呼びでなかったかな」と、笑いながらMかたさん。

宿の裏手から坂道を行くとある岩風呂がここの名物なんや。

宿帳に記帳して部屋に荷物置いたら、「混浴の岩風呂行かないと」とMかたさんが急かすんで、茶も飲まず早速タオルを手にして木漏れ日射す5分程結構急な林道上るとありましたがな。

着くと、額に汗したMかたさんがぼやいた。「体休めに来たんだったよな」

その巨岩の風呂の湯は濁った緑色で、岩底からプクブク気泡が浮き上がっとった。ラジウム泉が湧き出しとるんや。

「覚悟して入る温度だな」手を入れて湯温確認したMかたさんが云うた。

「20度ありませんよ、心臓麻痺起こさないでしょうか?」入れた手をすぐに引っ込めたN本君が不安げに云うた。

「冷た!これは夏の肝試しだね」Nっぺも手突っ込みそう云うた。

それでも、裸体になるの好きなNっぺが、その場でスルスルと衣服脱ぎスッポンポンになりソロリソロリと入って、滑舌悪く「入って居るとポカポカし出すいい湯だぞ、S吉も早く来いよ」と手招きして誘うんやが、その内のりっぺは唇震わせとったがな。

ワテは云うた。「一番乗り、褒めたる」

N本君、S本さん、Mかたさんも順々に入った。それで満杯状態で、暫く彼等は固まったようにピクリとも動かんかったが、「体に痺れが来た」云うNっぺの声で全員が勢いよく立ち上がった。

尻込みしとるワテ見て、「S吉、ここ迄来て入らないのか」とNっぺが云い、「そうだ、そうだ、美女が来るはずの混浴に入るんだ」とMかたさんが笑い浮かべツバ飛ばしながら囃し、N本君も「そうですよ、Sさん、折角来たんですから」と追随した。

{何が混浴や、美女が来るかい}と思うたが、それで入らな男が廃ると思い切って入ってはみたが、めっちゃ冷たい!四人の体温で幾らか温度上昇したはずなのに、ワテは鳥肌が立って1分程入っとるのが精一杯でしたわ。冷凍室に閉じ込められた気分やったがな。

夏でもめっちゃ冷たいんやから冬に入ったらどうなるんやろ?

後で知ったが、岩の天井から放たれる放射線も体にええとか。

内湯は小ぢんまり。源泉と沸かし湯があった。長期滞在の療養者が入れ替わり浸りに来とって、皆顔馴染みなのか療養話しとったわ。四人共源泉の方には目もくれず、暫く沸かし湯に浸りぬくもった。

湯口の傍に置かれたコップで飲泉をしたMかたさんが「飲み易いぞ」云うんで、ワテも飲んでみたら何ともな味で、Mかたさんに謀れたのが分かった。

館内は掃除行き届いとった。

食堂で供された料理は、川魚ちょっちと野菜たっぷりでしたわ。

「肉も鱈腹食いたいなあ」とワテ。

「贅沢云ってるよ」とMかたさん。

「静養とか療養に来る所ですから」とS本さん。

夜、館内は静まり返っとった。

部屋に戻ったワテ等は、日付変わる時間近く迄ダラダラと喋ってたんやが、翌朝爽快に目覚めた。

健康第一な宿やった。