『ルーム』☆☆☆
今朝は8時ちょっち前に起きたんやが、昨日は出んかったくしゃみ連発。
朝食は昨夜スーパーで半額になったんで買うとったデミたまチーズハンバーグ弁当。デザートはエクアドル産バナナ2本。花粉症の薬飲んだ。
「NIKITA/ニキータ シーズン2」第22話をギャオで見た。バーコフがお茶目やった。
筋トレ小一時間した。
家の周囲にいつの間にか生い茂った雑草を抜いた。雑草は強いわな。
昼食は松が谷の「カーサ カステリーニ」で改装後の初訪問。ここのスパゲッティの茹で具合がワテの好みにドンピシャやさかい、ランチに何度か行ってみたんやが、臨時休業やら既にランチ営業終わっとったりやったからな。やはり、シェフが一人で切り盛りしとったが、ランチのメニューがその日のパスタ2点になっとって、料金は1080円に上がってたがな。貝柱、アンチョビ、オリーブのトマトソース・スパゲッティ。サラダとパンにコーヒーが付くのは変わらぬ。
帰宅後、牛乳飲みながらネットで下半身タイガース戦を応援した。
勝利見届けてから夕食に向かうたのが「万人力」。初めての店やが、8周年記念で本日のみ油そばなるものが大盛でも350円で食えるからや。列に30分並び、出て来たそばなるものは想像しとったのと違うて、フニュフニュした太麺にラー油と酢かけて食うもんやった。隣の若人達が「旨い」云うて倍盛り食うとったのが羨ましい。ワテ、完食はしたが8割り方食うたところで飽きとった。
家に帰り、日高産モッツァレラチーズ食うた。デザートは栃木産トマト。
エスビョルン・スヴェンソン・トリオをユーチューブで聴いた。
風呂に小一時間浸り考えとった。同盟国である米国が「監視リスト」を設けて中国、韓国、独国、台湾に我が国を為替政策の監視対象に指定した。首相が独国へ行ったらメルケルにも為替ダンピング止めろ云われる始末。内閣支持率上げようと、安倍晋三は露国プーチンに経済協力する事で北方領土2島先行返還進める事に活路を開こうとしとるな。果たしてプーチンはそれに乗るやろか?難しいわな。
昨日、ブリー・ラーソンがアカデミー賞で主演女優賞を獲得した作品観て来た。
物語は穏やかに始まり、窓は天窓しか無い狭い部屋に居る母と子の状況が少しずつ分かってくんねん。
ストレッチやら駆けっことかしとる母と子は、出られない納屋に閉じ込められとったんや。
高校生の時に拉致され7年間も密室に監禁されとった女性ジョイとそこで生まれ5歳の誕生日を迎える息子の物語なんですわ。
ジョイはオールド・ニックと呼ぶ誘拐犯人に性欲処理の為セックスを強要され続けとって、生まれたのがジャックやった。そやから、ジャックにとってはこの部屋にあるもんこそが世界なんですわ。
この若い母が立派なのは、しっかり息子を教育しとる事や。ここでは自分を見失っとらん。
ジャックはテレビを見るのが好きなんやが、母親は住んどる部屋しか知らない息子にテレビ画面の中の出来事を偽りやと教えとんねん。
母ジョイは、5歳になり外の世界に興味を持ち始めた息子に真実を明かし、彼を逃がそうと企てるんや。読み聞かせとった「モンテ・クリスト伯」をヒントにしてな。予行演習させた時、ジャックが癇癪起こすところがリアルや。
ジャックは死んだ振りして犯人が運転しとるトラックの荷台に死体装うて居る時、ほんまもんの空を初めて見るんや。「怖いよ」云う初めて広い世界を見て驚くしかないジャックの表情がええ。
そして、母の教え通り車のスピードが落ちた時トラックから飛び降りたジャックは通り掛かりの中年男に助け求める。婦人警官の機転もあり無事警察に保護され、ジャックの記憶力で母ジョイも救出されましたんや。
ここから先、脱出後の展開がこの作品の評価がグンと高まるんやが、モンテ・クリスト伯の如き復讐劇でオールド・ニックを恐怖に陥れる、のとは違う。
最近、我が国でも女のコの拉致監禁事件が発覚したが、ほんま生きて戻れてよかった、では済まんのですわ。
密室から脱出し、待ち焦がれた自由を得、家族と再会を果たしても、母は社会復帰せなならんし、子は社会適応せなならんのや。そして、共依存の状態から徐々に独り立ちせなならんのや。
ジョイの両親はもう離婚しとって、父は遠くに引っ越し、ジョアン・アレン演ずる母親ナンシーにはパートナーのレオが居ったんや。
生まれてから5年間、ジャックの知るもんは部屋の中にあるもんとテレビに映るもんだけで外の世界を知らんのやから、環境の激変に戸惑いを感じるのは当たり前やが、そこは子供で吸収力あるさかい適応は早く現実に馴染んでゆきまんねん。外の人になったジャックにとって、再びあの納屋訪れた時に部屋自体が縮んで見えたのが象徴や。
苦悩が深刻なのはジョイの方や。世間には善意ばかりが溢れとるんやないからな。世間に戻ったジョイは、今度は世間様と対峙せなならん。
世間様を代表しとると任じとる予断と偏見あるマスコミのゲスな質問に、ジョイは「ニックはジャックの親ではなく、親は私だけ」と答える。分かるでえ、そう云う気持ち。ところが、性虐待7年間も受けとったジョイに食い下がり最低な問い続けるマスコミ。
どこのマスコミも、事件の解決が犯人逮捕で仕舞いなんやなく、被害者とその家族を癒して成されるちゅうの認識しとらんのや。
7年間監禁されとった重みが圧し掛かっとるジョイは、息子と共に母親ナンシーとレオが住む実家に身を寄せても、精神的に追い込まれてゆき自分を見失う。浴室の中で大量の睡眠薬を飲んで自殺図るんや。未遂やったけどな。
ジャックの助けもあって、次第に母ジョイの心は安定していくんや。
そうなんや、この作品、ジョイとジャックの親子愛と成長描いとったんや。
監督はレニー・アブラハムソンちゅう人で、力量高いわ。
公式サイトによると、脚本は原作者のエマ・ドナヒューちゅう人でしっかりしとる。
ダニー・コーエンのカメラワークの表現力もええでえ。
ふたりの他、母親ナンシー演ずるジョアン・アレン、オールド・ニック役のショーン・ブリジャースなどキャラクターに相応しいキャスティングし絡み合わせとる。
米国ならその辺に居そうな容姿したブリー・ラーソンの演技もごっつええんやが、母親ナンシー演ずるジョアン・アレンも渋く光る。感心したのはジョイの父に扮するウィリアム・H・メイシーですわ。母親の新たなパートナーには無い葛藤がある祖父役なんや。娘を陵辱した犯人の孫を直視出来ず、父として祖父として狼狽する捻じれた感情を見事に演じとんねん。ウィリアム・H・メイシーが演ずると、弱い男の痛みは分からんでもない。名優やね。
斯様に文句無しの満点ですわ。ええもん観せてもろた。