知床国立公園 知床五湖 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

鷹になって飛ぶ夢みた今朝は8時ちょっち過ぎに起き、朝食には昨夜スーパーで買うとった半額の生姜焼き弁当。デザートは和歌山産みかん2個。
狭間美帆のオリジナリティあって心地ええ作品をユーチューブで聴いとったが、ごっつ気に入ったがな。
駒形「花坊」に入り、サラダ、赤出汁味噌汁、八寸、蓮根とひじきの炊き込みご飯、胡麻だれの汁粉のランチ頼んで食うた。店主がファンなのか、BGMは今日もスティーヴィー・ワンダー。満足の1080円也。
浅草師走の喧騒眺めつつ帰り、アレサ・フランクリンのレコード・アルバム「テイク・イット・ライク・ユー・ギブ・イット」とアンドリュー・ヒルのレコード・アルバム「リフト・エブリィ・ボイス」を聴いた。
筋トレ30分した。

風呂に一時間浸って、中国共産党共和国の挑発行為考えとった。中国海警局の公船「海警」が領海侵入し続けとるが、昨日石垣市尖閣諸島の久場島沖で、「海警」3隻が相次いで領海に侵入しよった。しかも、その3隻のうち1隻の甲板上には4本の機関砲と見られる装備を搭載しとってん。外務省は強く抗議し続けな、次は侵入した3隻のうち2隻に機関砲を搭載、更にその後は侵入3隻全てに機関砲を搭載しよるに決まっとる。それが中国共産党共和国の遣り口や。
夕食はオージー・ビーフのステーキを焼き、青森産長芋、フィリピン産オクラ、長崎産ブロッコリー、長野産エリンギをタジン鍋で蒸して食うた。デザートはグレープフルーツジュース入りヨーグルト。
「画皮 千年の恋」をギャオで見とったが、中弛みしとったのが太原にヨン兄貴が戻りビンビンが来てまた面白くなったがな。それにしても、人を信じ続けるちゅうのは大変な事やね。大概己の都合ええように信じとるもんや。
今、知床五湖でのメモ書き見て思い出しとるんやが、心洗われる所やった。


2015年道東の旅、Hちゃんとのドライブ二日目の午前中は薄曇りやが寒くはなかった。「ホテル地の涯」を出て、オホーツク海に囲まれた知床半島の連山の西にある知床五湖へ行きましたんや。
ワテは、滝そのものが温泉のカムイワッカ湯の滝にも行きたかったんやけど、Hちゃんが両方は楽しむ時間ありゃせんと云うんで、知床五湖を選びましてん。Hちゃんは二度目の散策になる云うとった。
駐車料金410円を払うて、フィールドハウスでコース巡る申込書に住所氏名人数を記入して入場料金250円を支払い立入認定証もろて、スタッフから10分間レクチャー受けなならんねん。
知床五湖の地下には知床の山々の雪解け水が伏流水となって流れており、その水が湖に湧き出とるんやそうや。
自然が大切な事、生息する野生動物に餌やってはあかんのは当然やが散策コースに食料持ち込みも禁止な事、熊とお見合い回避するにはとか、もし遭遇してしもた場合の対処法など説明を聞き、飴やガム入れて密封するビニール袋を渡されたがな。熊は臭覚鋭いからな。
そして、ここでは熊の活動状況を観察しとって、何頭も見かけたら閉鎖するんやて。熊ちゅうても北海道はでっかいヒグマやさかい襲われたら一巻の終わりでっせ。
熊の住まいに人間がお邪魔しとるんやさかい彼らの生活を脅かさぬよう注意せなあかんと繰り返し申し渡されましたわ。彼等にしてみれば、人間は侵略者やからな。撃ち殺さんでも、人間が立ち入れば環境に影響を与えるしな。
原生林に囲まれた散策コースには、二湖から一湖の短いコースと、五湖から一湖迄巡る一周コース。それに一湖だけのお気軽安全でバリアフリーの高架木道歩きの三つがあんねん。
勿論ワテ等が選んだのは、熊にバッタリ出会う確率高くなる全長3キロの一周コースで、いざ地上歩道を正々堂々と出発。
道はそれ程起伏無いんやが、小さなぬかるみが結構あった。植物を踏み潰さぬように木道が置かれとる所が多いさかい、スニーカーなら歩き難くはないでえ。トレッキングシューズでなくとも大丈夫やが、雨の日は長靴やないときっつい。
林の中を歩く事10分掛からずで林に囲まれた五湖に着いたが、その時には雲が少なくなっとった。ここが一番小さかったが、樹林越しに知床連山が見え、湖面には木々が映っとって景観ええ。
後ろからグループが着いたんで、先に向かって歩き出すや、鼠が走り去った。素早い!
四湖は、ひっそりとした所にあって、暫しゆっくりしたかったんやけど、狭い所に後続の人々が次々に着くのでそうもしとられんのや。
また歩き出すと、時折「ケツケッケッ」と、けたたましい鳴き声が聞こえたんで、すぐに両手でお尻隠して歩いたが、見回しても姿は見えぬ。遠くでも違う鳥の鳴き声が聞こえる道を耳澄まし歩いとると三湖に着いたがな。眺めると、湖面に小島が覗いとった。湖畔ではコウホネを見られたわ。
三湖へ行く迄の道は、比較的起伏あり階段になっとる所もあったでえ。
三湖を後にすると、すぐ「ヒョーンヒョーン」と、鳴き声が聞こえたんやけど、またしても鳥の姿は見えぬ。鳴き声からすると天然記念物のクマゲラやろか?
最も大きな二湖に近づくと空に雲がなくなっとった。連山の眺めごっつええし、その姿が湖面に映っとるのもまたええ。
一湖の近くには水芭蕉の大きく育った葉の一帯があった。
そこを過ぎると、扉がありまんねん。
開けて入るともう戻れん。そこからは熊の侵入防ぐ為の高圧電線張り巡らせた防御柵のある2メートルから高い所では4メートル位迄ある高架木道となっとる。まず湖畔展望台がありまんねん。一湖や周囲の静寂な森や知床の山々を眺められるんや。
但し、団体客が多い。中国語が唸るように聞こえて、関西弁も雑じって、静寂には程遠い。
他にもオホーツク海迄見渡せるオコツク展望台があり、この湖の周辺が草原になっとると分かった。
そして、パークサービスセンターに最も近い連山展望台があって、角度を変えて知床の山々の山容見る事が出来ますんや。
温暖化しとるなあ、紅葉も幾らか見られると思うたんやが、稜線を見てもまだ秋の色付きはほとんどなかったのが残念やったがな。
残念云えば、鼠は居ったが、冬に備えてドングリ集め貯えなならんエゾリスも樹皮を食う蝦夷鹿も見られずに終わった事も。
レクチャーの時に聞いた、度々あっけらかんと人前に現れるちゅう人間観察好きの熊も現れなかったわ。そないひょうきんなヒグマであっても、出会ったら焦るやろな。でも、パニックになるのが一番あかんと云うとった。危機に陥った際の基本やね。
ところで、ヒグマは蝦夷鹿食わんのやろか?鮭の方が好みなんやろか?
点在しとる湖全て見て回りおよそ一時間半の散策でしたが、いやあ、来てほんまよかったと思う所でしたわ。太鼓判を押しますわ。
パークサービスセンターでソフトクリーム買うて食べ、どこの観光地にもありそうやけどなさそうな土産も買うて、また違う季節にも来たいと思いながら車に乗り込み野付半島へ向かった。