『六甲おろし』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

何とも後味悪い夢見て目覚めた今朝は7時半に起きた。

アル・ジャロウのアルバム「ジス・タイム」をレコードで聴いた。

朝食は北海道産ゆめぴりか米でご飯炊き、くめ納豆、海苔で二膳。デザートは宮崎産早生みかん3個。
マリーナ・ショウのアルバム「フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ?」をCDで聴き、ラジオ「セッション2015」でブリン・ロバーツ(ピアノ)、ジョー・マーティン(ベース)、ロドニー・グリーン(ドラムス)の演奏を聴いた。
昼食は入谷の天麩羅屋「大塚」と昨日から決めとった。頼んだのはランチてんぷら定食。やはり旨いがな。赤出汁の蜆が入った味噌汁、漬物、シャーベットが付いて、金額は1080円になっとった。
食後に、花屋、郵便局、スーパーと寄ってから帰宅。

マリーナ・ショウのアルバム「マリーナ」をCDで聴いた。

大相撲中継をラジオで聞いたが、照ノ富士が稀勢の里戦に敗れ、残り二日の取り組みが面白うなってきた。
夕食は群馬産鶏肉、青森産ごぼう、北海道産南瓜、新潟産舞茸をタジン鍋で蒸しご飯と食うた。デザートはグレープフルーツジュース入りヨーグルト。
今シーズンは大混戦のセ界やが、いよいよ燕軍の十四年振りのセ界制覇が近づいて来たんで、下半身タイガースと疲労します軍の戦いをラジオで聞いとった。
筋トレ30分してから風呂に小一時間浸り、邪民党のマイナンバー制度の活用したNHKの受信契約の有無に関わらず受信料を徴収する支払い義務化求める戯けた提言を考えとったが、邪民党は来年から運用のマイナンバー制度を支配の道具にトコトン利用するつもりなんや。


目覚めた時に溜息ついた。何ともな夢見とったからな。また小川彩佳と語らう夢見たいもんや。
今朝の主な登場人物は、夢の常連さんでいらっしゃるM夫ちゃん、ブッチョA、Nっぺ、H世っちにワテやった。
肌寒い時節、共に旅をしとったんやが、旅館に泊まる金が無くなり、多数決で神社に入り込んで一泊する事に決めましたんや。
選んだそこには深紅に塗られた大鳥居がそびえ立ち、烏が二羽止まっとった。東西南北に一匹ずつ狛犬が居り、外敵を睨んどった。
旅のリーダーはブッチョAで、急に二十歳位老けたように見えたが、銀髪なびかせ頭にサングラス掛け絹のペイズリー柄スカーフ首に巻いとって、徒のお爺さんではない感を主張しとった。
陰のリーダーがM夫ちゃんで、三十歳以上若返ったように見えたが、迷彩服に身を包み頑丈そうなヘルメット被り便所下駄履いて、徒の若人ではない感を主張しとった。
社で蝋燭使うのが勿体無いんで、早めに夕飯済ませ、差し込む月の明かりだけで和やかに談笑しとったんやが、しょうもない口喧嘩始めてしもた。照ノ富士と下半身タイガースのマートンが戦ったらどちらが強いかで意見対立が厳しゅうなったんや。冷静沈着に思考する三人と下半身虎ファンM夫ちゃんとH世っちの双方とも互いの主張を譲らんかった。
仕舞いには、焦れたM夫ちゃんが腰のベルトを抜き、振り回し始めた。「貴様等、マートンの力を侮っている」云うて。
Nっぺは頭抱え逃げ惑い、「降参、降参。S吉差し出すから止めてくれ」そない云い出しましたんや。
身に着けるスペックを駆使してワテ等を恐怖の闇に追いやるM夫ちゃんはごっつ危険や。ブッチョAですら、「とうとうキレたか」そう云い後ずさった。
その様子見て一層勢い付いたM夫ちゃんは、「快刀乱麻を断つ!」そう叫んだ。
恐怖や思い込みに囚われると、思考が停止して、支配されずともええもんに支配されてしまう。キレたM夫ちゃんが恐ろしい恐ろしいと思っとるから恐ろしいのであって、実態をしっかり把握すれば、支配されずに済むはずだと考えたワテは云うたんや。「照ノ富士にマートンはマトンのように食われてしまうがな」
目吊り上ったM夫ちゃんが云うた。「云い過ぎだ。S吉を野放しにしておいては世間を乱す。達磨さん状態の手も足も出なくしてやるから覚悟せよ」その両手には大きな鋏を持っとって、腕動かしチョッキンチョッキン音鳴らしてた。
「その通り」とNっぺ。
「然り」とブッチョA。
「えええ~、君達はどっちの味方なんや?」
H世っち「舌は残しといてやろう」
ブッチョA「寛容なところも見せてくれて、すまない。それで十分だ」
「おいおい、ブッチョ、頼むでえ。ワテを見捨てはせんよな」
Nっぺはワテの大事な所を指差し、「お代官様、もう使い道無いし、あそこはちょん切ってもいいから」云いますねん。
「ちょっち待ちいな、Nっぺも裏切るんか。そないバンコックな、やない、残酷な事せんといて」
益々調子付いたM夫ちゃんが云うた。「孤立した貴様に機会を施してやろう。これから出す問題に答えられたなら、お慈悲をもって手も足も舌も残しといてやろう。でも、あそこはちょん切る」
「後生やから、あそこもその儘にしといてえな」懇願口調やった。
「静かに聞け。では、問うぞ。佐藤惣之助先生の作詞、古関裕而先生の作曲のやんごとなき曲は何か?」
「それは多分、きっと、恐らく」
ひょうきん税理士が口挟んだ。「君が代」
「S吉、それでいいか?」云いながらニタッとM夫ちゃんの顔が歪んだ。
ワテ「違いまっせ、「六甲おろし」でんがな。当たりやろ?」
すると、M夫ちゃんは常備しとるマイクを手に歌い出した。「♪♪六甲おろしに颯爽と 蒼天翔ける日輪の 青春の覇気美しく 輝く我が名ぞ 阪神タイガース オウオウオウオウ 阪神タイガース フレフレフレフレ♪」
それを引き継ぎH世っちが歌うた。「♪♪闘志溌剌 起つや今 熱血既に 敵を衝く 獣王の意気 高らかに 無敵の我等ぞ 阪神タイガース オウオウオウオウ 阪神タイガース フレフレフレフレ♪」
それに呼応するかの如く二羽の烏が鳴き四匹の狛犬が唸っとった。
「ワテも歌うわ」
「貴様は黙っとけ!」とM夫ちゃんが大声発して遮り、「どうせ替え歌「露骨に下ろし」の方に決まっとる」と続けた。
「♪♪露骨に下ろし早速と 速攻かける絶倫の 青春の肌麗しく 輝く我が名ぞ下半身タイガース ウオ ウオ ウオ ウオ ウオ 下半身タイガースフレ フレフレフレ♪」腹の底から声出し歌うワテやった。
「やかましい、黙っとけと云ったろうに!」
それでも地球は回る。「♪♪闘身溌剌 起つや今 熱穴既に 敵を衝く 縦横の息 高らかに 無敵の我等ぞ下半身タイガース」めげずに歌うワテやった。