大竹海岸鉾田海水浴場 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

今朝は烏と雀共に目覚めさせられ6時半に起き、植物に水遣りし、朝食に山形産蕎麦茹でて卵入れ七味たっぷり振って食うた。デザートは長野産プルーン3個。
友人達にメール送付した。

風呂に小一時間浸り考えとった。EVは重くて道路への負担が大きいんやて。タイヤも早う減る。そっちのコストも考えななんわな。

牛乳1ℓ飲み干しジョン・コルトレーンをユーチューブで聴き続けた。コルトレーンの濃厚な演奏はほんまええなあ。
昼食に出掛けたのは今週も西浅草「鍋茶屋」ですわ。金曜日やけどお盆で混んどった。いつも頼む1000円のランチうな丼をお願いしたが、旨かったがな。
帰宅後、筋トレ15分。

缶コーヒー飲んでめるい湯に一時間浸り、大竹海岸での青春を思い出しとった。
今日はM君と神宮球場での下半身タイガース戦の応援へ行く予定やったんやけど、夕刻から広い範囲で雷雨突風ちゅう予報ゆえ取り止めにしたんやが、今のところ全く雨降りそうもないがな。


一昨日の夜、HJちゃんHS姐御のご夫妻とKY姐御と蔵前「ヤネウラ」で酒飲み別れ、ええ気持ちに酔うてフラフラと江戸通りから国際通りと自宅に向かうとると、田原町駅辺りで、「デッカイ鮫が出た大竹海岸にでも行くか」ちゅう声が聞こえ、それに答える「釣り上げて、ユーチューブに出すか」ちゅう声が聞こえた。三十路位の男が二人デッカイ声で話しとったんや。
沖縄近辺に居るような大型の鮫が、紛れもなく茨城県鉾田市の大竹海岸に出没したのが話題になっとる。
暖流の温度がいつもより4度も高いんやて。海水が4度の上昇ちゅうのはえらい事でっせ。そりゃあ、体長4メートルの鮫も出るわな。
海水浴の盛りの時期なのに大変やね。安全対策にネット張りで対応しとるんやて。
この鮫騒動が、ワテに大竹海岸へ行った時の事を思い出させたんや。
確か大学三年生の夏休み始まった直後の事、吉祥寺のJAZZ屋にEI君、Nちゃんとワテが集まった際、話しとる内に三人で海水浴に行こうちゅう事になりましたんや。
それと云うのも、Nちゃんの親戚の別荘が鹿島灘に面する大洋村にあって、彼女はこれ迄幾度か泊り掛けで遊びに行ってたんやて。そこから車だとほど近い所にある鉾田海水浴場がごっつ綺麗ちゅう話から、EI君がそない綺麗なら見てみたい云うて、ワテも同意し、まとまりましたんですわ。
交通手段はEI君が友人から車借りて彼の運転で行く手はずになって、その日迄ワテは汗流しアルバイトに励んだがな。
その約束の日は、錦糸町公園の蝉の鳴き声もひっそり聞こえるお盆後の蒸し暑い土曜日やった。
ワテは海パン穿いてからジーパン穿き、待ち合わせ場所の錦糸町駅前ロータリーに集合時間ピッタリに行った。
そこにはNちゃんが手振ってた。ワテも手振り返そうとした瞬間、重大な事実に直面した。NちゃんとEI君だけやなくふたりの真ん中にはM子が居ったんや!
往々にして口喧嘩となる相手がどうしてここに仁王立ちしとるんや?
EI君も戸惑いを隠せぬ顔をしとった。
率直な性格のワテはM子に聞いた。なぜここに居るのかと。
それ耳にしたM子の表情が歪んだのに気付いたワテは素直に悔いた。また迂闊にも喧嘩の種蒔いてしもたと。
EI君が、またお前達は戦闘モードに突入かちゅう顔したのにも気付いた。
奥床しさから遠い位置に居るM子は、Nちゃんを一人で行かせる訳にはいかない。なぜなら獣二匹居る檻に入れてしまうようなもんだから、と平然と失礼な云い様しよった。
それで、ワテとEI君は代わる代わる、何云うてまんねん。心外や、ワテ等のどこが獣なんや、今迄そないな野蛮な行いした事あるかいなちゅうような反論をしましてん。 
M子はワテ等睨みながら、では、なぜ私を誘わなかったのか、と目力強め詰問しよった。
それは、行く事決めた時が既に夏休みに入り、仲間が郷里に帰ったりアルバイトに勤しんだりしてる時期だから、その場に居た三人で行こうという流れになっただけであって、M子を除け者にしょうという思いはさらさら無い、とEI君が説明し、だから、ここにはMちゃんやDOD、OKも居ないのや、とワテが補足したんや。
でも、それが可笑しい、とM子は主張。行ける行けないは別にして、仲間にはすべからく声掛けすべきと云いまんねん。他に声掛けしなかったのは、疾しい気持ちがある証や云いますんや。
男二人して声揃え云いましたがな。そないな気持ちあらしまへんと。
それから、納得しとらん顔したM子を見たワテ、別な話に飛ばそうと試みたんやけども、それには聞く耳持たぬM子はネチネチと同じ事を言葉変えて畳み掛けるように結論付けた。ワテ等ふたりは後ろ暗い気持ちが満ちとると。
男二人が閉口しとると、やっとそれ迄黙っていたNちゃんが口開いたんや。
てっきりワテ等の事庇ってくれるものと思うたら、暑いから冷房利いた車の中に入って続きは話したら、云いますねん。
ワテ等コケましたわ。救い手が現れたちゅう期待は泡と消えましたんや。彼女、全く他人事のようにしか思うとらんねん。何も知らせずM子を連れて来たのはどこの誰やちゅうねん、とEI君と顔見合わせ呆れたの昨日の事の如く思い出しますわ。
EI君が運転して来た車はかなり使い込まれ古びとったが、冷房の利きはよかった。もし、これが利き悪く窓開け放っとかなあかんかったら、車の中は険悪やったろう。
それと云うのも、道中三人の不毛な会話が長々続いたからや。しかも、Nちゃんは相変わらず他人事のように三人の刺々しい会話には係わらず外の様子眺めたりしてその感想もらしとった。
その内、虎の寝息が聞こえて、男二人は安堵した。M子が喋り飽きたのか眠ったんや。
やっとEI君は運転に専念し、助手席のワテは眠気に耐えつつ、虎がいつ目覚めて吼え続けるか気になりながらもしっかり地図と睨めっこしてナビゲーター務めましたでえ。
そやさかい道に迷う事もなく快晴の大竹海岸に着いた。
陽射しは強いものの潮風がもう冷たいくらいやった。
Nちゃんが云うた通り、白い砂浜に浅瀬でも海水が透明度の高い海岸やったけど、高い波が立っとった。
よしず張りの海の店は既に閉まっとって、土曜日のせいかカップルは多かったが家族連れは数組で、思うたよりも人出は少なめでしたわ。
海見て一番興奮しはしゃいどったのはM子や。あたかも浜辺に足を踏み入れた事が初めてのような感激を振り撒いとった。
そのM子の水着はセパレートタイプでしたわ。色ははっきりとは憶えとらんが暖色系でした。立派な体躯がなお更強調されたがな。
CカップのNちゃんは紺色のスクール水着やった。
昼時になっとったんで、広げて四隅を砂で盛った大きなビニールシートに座り、太平洋を眺めながらNちゃんがつくって来てくれる約束やった巻き寿司を昼食にした。旨かった。ただ、食うた後で分かったんやが、つくって来たのはM子やった。Nちゃんがつくったもんとばかり思うて食うたと云うたら、Nちゃん、私よりM子の方が美味しいからと悪びれず答えた。
デザートに途中で買うたNちゃんお薦めの御当地メロンを食うたが、確かにごっつ旨かったわ。
腹満たされると刺々しい雰囲気緩和し、遠浅の海の波打ち際で戯れた。寄せたり引いたりの波を相手に皆で行ったり来たりするだけで楽しかった。その後、敷いたビニールシートに戻って、海の思い出をそれぞれ述べ合った。ワテは子供の頃溺れかけた時の事語りましたなあ。
暫くまったりしてから帰ったんやけど、大学一年で免許取っとったNちゃんが運転した道中の事はさっぱり憶えておらん。和やかになったからなのか、それとも運転手以外はバク睡したからなのかは分からない。Nちゃんの運転の技量を憶えてないから、ワテもバク睡してたんやろ、多分。
Nちゃんが地図の読める女やちゅう事は、EI君が運転した往きとほとんど変わらぬ時間で着いた事から知れた。
Nちゃんの水着姿もM子の水着姿もそれ以来見ていない。どないな体型になっとるやら。