松本 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

Hちゃんと車で目的地に向かうもなかなか着かぬ夢を見た今朝は6時半に起き、植物に水遣りし、朝食は山梨産桃入れた桃パスタつくって食うた。デザートは長野産プルーン3個。
「コミカル&セクシー プロレスリングWAVE」をギャオで見た。

風呂に小一時間浸り、都内23区の人口はその面積に比し多過ぎて適正サイズとちゃうと考えとった。政治家はそれ真剣に考えなあかんわ。

ナンシー・ウィルソンをユーチューブで聴きながら牛乳1ℓ飲み干した。
ごっつ旨かったんで、昼食も桃パスタつくって食うた。デザートは長野産プルーン2個。
ジャコ・パストリアスのアルバム「ワード・オブ・マウス」をCDで聴いた。
筋トレ30分した。

菓子パン3つに煎餅とミネラルウォーター持って信濃町へ出掛けましたんや、電車乗ってな。今シーズン初めて独りで神宮球場に燕軍の応援へ行ったんやけど、下半身タイガース福留に見事な本塁打含む3安打打たれ4打点で完敗やった。足取り重かったが、徒歩で帰って来ましたわ。


今朝はHちゃんとレンタカーで松本のフレンチ「ヒカリヤ ニシ」に行った際の夢見たんや。この夢見るの三度目になるやろか・・・
近隣に観光スポット仰山ある松本は好きな所で幾度か訪れとる。冬に行った事ないせいもあるのかもしれぬが、ここ、爽やかで住み良いイメージがあんねん。
Hちゃんと♂♀カップルだらけの「ヒカリヤ ニシ」に行ったのは何年前になるやろうか閣?葛温泉「仙人閣」に泊まった翌日やったが、高速道路も使い車飛ばしたんでっけど松本市に入り渋滞に巻き込まれたりし、予約の時間にかなり遅れてしもたんや。
城下町らしく松本もごっつ一方通行が多い所で、地理知らぬ者が車で行くには下調べが必要や。それ怠った報いで、店へ三度も詫びの電話する破目に陥ったんや。
松本にはEみさんとも行った。観光はせず鰻を食べる為やった。その時のメモ書きがあるさかい写しますな。

「まつ嘉」でごっつ旨い鰻を食べ終わった後、Eみさんとふたり、上機嫌で手をつないで松本駅へ歩きましたんやが、地熱の力で蒸し卵と蒸かし芋をつくる材料を調達しにスーパーに立ち寄った。
「行って来るょ。ここで荷物の番してて」
それから彼女が戻って来る迄の間、スーパーの入り口前のポールに縛られた小さく足短い犬と戯れとると、卵と薩摩芋を買うたEみさんが戻って来て云うた。「からかってる。いけないんだぁ」
「そないな事しとらん」
「躾てるなんて云わないよね」
{先に云われてしもたがな}「遊んでただけや。飼い主が戻らんので、欠伸したりして暇そうにしとったさかい可哀相に思えてな」
Eみさんがそこそこ重いスーパーのビニール袋をワテに手渡して云うた。「さっき迄は同じ身の上だったんだねぇ」
「ちょっち待ちいな。その身の上が同じなの、誰と誰?」
Eみさんは、「このコと」と犬差し、それからワテ見て顎をしゃくり上げた。
「失敬な。ワテは飼われてはおらん」
「首輪無くてよかったねぇ」
「その云い方もひっかかるんやけど」
「男はそんなちっちゃな事に拘っては駄目だね」
「プライドある男やさかい拘るんや」
「そんなのフライドポテトのようなもんだね」
「フライドポテトやて、そう簡単に揚げられてたまるかいな」
「もう行かなくっちゃ。電車乗り遅れたら大変だょ。何時間も来ないから」
「大糸線、一時間に一本はあったはずやが」
「さあ、卵とお芋食べに穂高へ行くょ。このコにお別れの挨拶して」
ワテは名前も知らぬし犬種さえ分からん奴に「飼い主はどこで油売っとるんか、早う戻って来るの祈っとる。じゃぁな」云うて手を振ったんやけど、小さく足短い奴はただワテ等見詰めるだけで愛想無しやった。
そないな訳で、Eみさんに急かされ、松本城も旧開智学校や司祭館も見ず、江戸時代っぽい縄手通りも土蔵が並ぶ中町通りも歩かず、「中房温泉」に行く為松本駅へと向かった。
大糸線の電車に乗り込みふたりの荷物を棚の上に置き、Eみさんに話し掛けた。
「今日は一つええ事したなあ」
「何の事?」
「置き去りにされた如くつながれとった犬やがな。身を案じて遊んでやって、飼い主が戻らぬストレスから解放したった事ですわ」
「ストレス?欠伸してたって云ってなかった?」
{相変わらず記憶力ええな}と思いつつ云うた。「見つけた時はな、イライラと歩き回っとったんや。それがワテに気を許して欠伸しよる迄になったんやがな」
「S吉の存在に気付いてイライラしたんだょ。それに気を許してるようにも見えなかったけどねぇ」
「そんな事ない。良好な友好関係築けたんや。別れ云うた時、もうさよならするんかちゅう面持ちやったろ?」
「あのコ、お別れでも寂しがる様子なかったょ。悲しげな声出してなかったでしょ」
「それ、声出ん程ワテとの別離辛かったんやがな」
「次遇った時は不審者が現れたと吠えられるだけだと思うょ」