高田馬場 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

昨夜、NN君とジャズライブ聴いて歩いて帰り午前様やったせいで、今朝の起床は8時半。
朝食は信州蕎麦を茹でて卵落とし食うた。デザートは佐賀産早生みかん3個。
風呂に小一時間浸り考えとった。ドナルド・トランプが米国民に支持されるのは、日頃建前で身動きとれんよう縛られとる自分達と違って好き放題本音を云いまくり非難されても更に本音で応酬するからや。
大西順子のアルバム「プレイ・ピアノ・プレイ」をCDで繰り返し聴いた。
昼食には「光栄軒」のレバニラ炒め定食と思い出掛けた。13時過ぎとったが待ち人ありで30分後食い始めた。640円也。
郵便局で税金振り込んで帰宅後、友人達にメールで遣り取りし、筋トレ30分した。


一昨日、西武新宿線高田馬場駅のホームで異臭騒ぎがあった。それとは何ら関係無いんやけど、高田馬場ちゅうたら茂串邦明ですわ。
茂串邦明知っとるやろか?ワテ等JAZZ好きには忘れてならぬ男や。
ワテが彼知ったの、Mちゃんと訪れたジャズ屋「イントロ」の若い店主やった。
そして、いつの間にか高田馬場駅界隈で何軒もの店持つ経営者になっとった。「カフェ コットンクラブ」の金曜ジャムに入った何度か目、彼が入って来てやおらステック握りドラム叩く迄そこが茂串さんの店とは知らんかった。しかし案山子、スキンヘッドやないかい!若い頃と見た目違い過ぎないかと思うた。これが「Smokin’  drinkin’ never thinkin’」 の茂串邦明なんやろうかと思うた。
ほな、ジャズ屋「イントロ」の思い出をひとつ、昔のメモ書きから。

高田馬場2丁目に来たのが分かった時、予報は外れず小雨が降り出した。
ふたり共行った事無い目白駅前に行くつもりで明治通り歩いとったんやけど、なぜか通り過ぎてしもたんや。
「世の中無常だょ」Eみさん、口尖らせて云うた。
{腹空いたのに金無くて食べる事出来ずムカついとるだけやろ}とは思うたが、「財布忘れて小銭入れしか持って出なかったの分かった時に行き先変更すべきやったやろ。二人茶店に入る金も無いでえ」とだけ云うた。
Eみさん、出した小振りな傘を背中から差し掛けた。
「目白駅廃止になったぁ?」
「な訳あるかい。さっきの大きな通りを右に行くべきやったんや」
「やっぱりそうだったか」
「やっぱりと云いたいのはあの時右折主張したワテや」
「やっぱり」と、あっけらかんなEみさんやった。
「腹は空いてきたし、お前様としてはどうして欲しいんや?」云うたら、待ってましたとばかりの笑顔つくって、「高田馬場駅に行ってみよう」と人差し指立て云うた。
高田馬場駅界隈には幾度も行っとって興味薄いワテ「何かお目当てあるんか?雨が降り出したし、今日のところは戻って昼ごはんにした方がええんちゃう」
「探しに行くんだょ」
「そないな思考するのがお前様らしいの最近分かって来たが、貧乏なのに下半身雨に濡れてでも行きたいんか?」
「ここ迄来ちゃったから行ってみよう」
「そのここ迄来ちゃったからしちゃったから惜しいちゅう思いは、旧日本軍の失敗につながるんや。迷宮に入り込むかもしらんのやでえ」
そうは云うたが、結局Eみさんの希望を通し、ワテは懐の深いところみせた。
迷う事無く高田馬場駅前に着いた時、「この辺りで面白い所ある?」
「あるでえ、「イントロ」ちゅう店が」久しく入っていなかったが、ワテの脳にはそれしか浮かばんかったんや。「金無いさかい店覗くだけやけど行ってみよ」
ところが、着いて看板見た途端、「S吉の好きなジャズ屋かぁ」と一気に関心失せた顔のEみさん。
「このドア重いねん」
「だからぁ?」
「店主もじゃもじゃアフロの面白い奴なんや」
「だからぁ?」
「だからと詰め寄られると困るが・・」
「鳥肌立つ程面白い?」
「そこ迄は・・・」
「S吉の駄洒落位なんだぁ」とひとりごち、「お腹空いちゃったょ」云うて、Eみさんは肩を竦めた。