「千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空」 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

ヤンキースの田中将大がメジャー初登板予定の今朝は7時半に起きた。

昨日のご飯をレンジ加熱して、くめ納豆、海苔と食うて、試合開始に間に合うた。
このところエラーになり全く見られぬGyaOがこの試合に限ってなぜか見られたので、GyaOで観戦した。
日本が誇るマー君は、ブルージェイズ戦初回先頭打者に高めに甘くなった変化球を痛打されホームラン喫してしもた。2回も2失点でこの先どうなる事かとハラハラしとったが、その後立ち直り7回迄投げて勝ち投手になった。まずは一勝、目出度いがな。
昼食はブラジル産鶏肉、北海道産じゃが芋をタジン鍋で蒸して食うた。デザートは和歌山産八朔。
午後にネットでテキスト観戦した燕軍の下半身タイガース戦は、終わってみれば12対11で辛勝やった。下半身タイガース戦は長いなあ。野球パソコン観戦の一日でしたわ。
土曜日やけれど図書館に行くのは明日にし、荒川区散歩を一時間した。
帰宅後、ブラジル産鶏肉、長野産ぶなしめじをタジン鍋で蒸して遅い夕食。
DOD、OKとの桜見の会話思い起こしながら一時間風呂に浸った。

上がって、牛乳飲みながらケニー・ドリューのアルバム「ヨーロッパの午後」をレコードで聴いた。


昨夜は大学時代からの付き合いになるDOD、OKとの恒例の桜見やった。
今年は初めて隅田公園にしたんやが、ここは江戸時代から桜の名所で、夏には隅田川花火大会が行われる所や。
着く迄の間えらい雷雨に遭い、途中雨宿りして遅れて辿り着いた。DOD、OKも同様でほぼ同時に着き、互いに待たずに会えた。
「一時の雷雨でよかったなあ。かなり桜散ったかもしらんが」
「S吉は散り桜の方が好きなんでしょ」とOKが云い、「よかったかもね、雷雨のせいで人も少ないし」と、DODがビニールシートを広げ出し、座る事を促した。
散る桜見ながらDODが買うて来た鶏の唐揚げとOKが買うて来たコンビニのおにぎりを食べ始めた。
早速飲もうという事になったが、ふたりは酒持参していないと云う!
「桜見に酒は付き物やないか、今年はワテの好きなヱビスビールさえ持って来てないんか?」
「無い無い」そうDODはつれない。
「今年は手抜き過ぎとちゃうの」
「天候悪いし、どうせ、S吉は体脂肪少ない身にはまだ寒いし花粉症もあるから店に入ってゆっくり飲もう、と云い出すに決まってるし」「鳥取のお土産で十分かな、って思ったの」と、ふたりは口々に云うんや。
「外で食べるとこんな物でも美味しく思えるね」そうOKが云うたが、ちょっち拗ねたワテは「どこでも同じやがな」云うそばから鼻水垂れた。
それ見逃さぬDOD「寒いからとか、軟弱な事云うしね」
ワテはティシュを鼻に当て、「云うてないがな。これ、花粉症。今年は花粉少ない云われとるけど、ワテ今年もきっついねん」と、同情の言葉を求めた。
「じゃあ、お土産飲もうか」と、OKが云うやないか。
「そうね」賛同するDOD。
「あのねえ、そう口火切る権利あるのワテちゃうの」
「頭固い事云わないの」と、DOD。
「ふたりに頭突きかましたい気持ち抑えて、土産出すわな。これ、境港市の千代むすび酒造株式会社の「純米吟醸 しゅわっと空」云うねん。炭酸ガスが溶け込んどる生酒やから開栓の時が楽しいんや」
酒見たふたりは拍手しとった。現金な人達である。
紙コップに注ぎ渡すと、「どぶろくの匂い」と、DODは云うや乾杯を待たず口に含んだ。「酸味があるね」
「ほな乾杯!OK、味はどうや?」
OKはDODと顔見合わせ、ふたりは声揃え云うた。「お米」
桜見には花を愛でる人達が集まるとは限らない。
ふと気が付くと、少し離れた所では年齢差も服装も不釣合いなカップルが座っとって、二人とも桜は見ず、♂が♀に手応えのない話をし続けとったが、♀の視線と口は目の前に置かれたオードブルの盛り合わせプレートから動いておらんかった。♀は揚げ物に箸をつけたが、それを食べるのを控えた。太るのを気にしたのか。
「じろじろ見てはいけないょ」と、OKが小声で云うた。
「♂が“おねだり次官”云われとった防衛事務次官の守屋武昌に似とったもんで、つい」
「それ誰?佐村河内に似てるけど」と、DODが云うてハッとした。そうか、佐村河内守が誰かに似とるとずうっと思うとったが、守屋武昌に似とったんや。
その後小一時間桜の下で、ふたりが鶏肉に合う云う「純米吟醸 しゅわっと空」飲みながら、ワテはDODに先般久し振りに会うた昔付き合うとった人との事を問い詰められ、OKに窘められとった・・・

 原材料:米(国産) ・米麴 (国産)
 精米歩合:60%
 アルコール度数:12~13度
 日本酒度:+2
 酸度:1.6 
すっきり飲みやすいシュワシュワ酒やった。