NN君の2013年度 マイ ベスト シネマ<邦画編> | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

春眠暁を覚えず、とつい寝坊の言い訳の如き漢詩使ってしまう程よう眠れるわ。ちゅうより眠れ過ぎや。10時間寝た。
9時半過ぎに起き、牛乳飲んだ。

リッチー・コールのアルバム「ハリウッド・マッドネス」をレコードで聴いた。

朝食は茨城下妻市産こしひかりでご飯炊き、ブラジル産鶏肉、北海道産玉ねぎ、千葉産里芋、新潟産舞茸をタジン鍋で蒸して、ご飯二膳食うて、デザートは愛媛産清美。
昨日せんかった掃除洗濯をした。

12時半に散歩を兼ねて昼食に出掛け、かっぱ橋本通りのジャズが流れる「佐藤」で日替わりランチの牛タンシチュー食うて満足したが、こちらも1000円也と消費税分の値上げしとらんかった。
自宅に戻ってネットで燕軍の下半身タイガース戦をテキスト観戦したんやが、8回表に大逆転され3点差を付けられたことろで、図書館に行かねばと南千住図書館へ歩くも、日曜日は17時で終わっとって、がっかりしてスーパーへ行き食品買うて帰った。
パソコン立ち上げ確認すると、燕軍は更に点取られ8対15で惨敗しとって、ドッと疲れが出た。

今月から早歩きを一日平均二時間していたのを一時間に減らし、水・金・日曜日に筋トレを30分以上する事にしたんで、決めたとおり筋トレを小一時間した。
夕食には群馬産三元豚、新潟産舞茸をタジン鍋で蒸し、ご飯二膳食うて、デザートはグレープフルーツジュース入れたヨーグルト。
りんごジュース飲み風呂に小一時間浸って、プーチンのクリミア侵略での見事な手腕でロシアは国威発揚しとるやろなとか台湾の「サービス貿易協定」騒動はどうなってゆくんやろかと考えた。
風呂上り、牛乳飲みながらファンキーなソニー・クラークのレコードアルバム「クール・ストラッティン」を聴いとった。


先般、映画を新作100本含め年間300本観とる会社の希望退職に応じてプータローになったNN君から、2013年度 マイ ベスト シネマ<邦画編>ちゅうリストをもろたので、映画好きな方々に参考にしてもらえればと思い、リストを写します。
彼は下半身タイガースのファンやから、以前からワテとは観とる作品がかなり異なっとります。
第10位からは下記の通りで、ワテがこの中で観とるのは2本のみなんや。

順位   タイトル  監督
第10位 『共喰い』 青山真治
第10位 『さよなら渓谷』 大森立嗣
第9位  『もらとりあむタマ子』 山下敦弘
第8位  『ペタル ダンス』 石川寛
第7位  『チチを撮りに』 中野量太
第6位  『凶悪』 白石和彌
第5位  『千年の愉楽』 若松孝二
第4位  『甘い鞭』 石井隆
第3位  『かぐや姫の物語』 高畑勲
第2位  『横道世之介』 沖田修一
第1位  『ペコロスの母に会いに行く』 森崎東

ちゅう順位なんやが、前々から彼が好んで観とるのは斯様な作品なんや。彼と初めて映画の話した時、あまりに観とる作品の傾向が違うのに、この人面白いなあ、と思うたの記憶に残っとるがな。
『共喰い』 原作は話題になった芥川賞作品やね。共喰いとは、同類が互いを食い合う事やが、同類ちゅうのはフィクションでもあるわな。“同類”やからと云い、他人を騙す輩居るで。“同類”ちゅうのに誑かされたらあかん。
『さよなら渓谷』 さよなら傾国、と国捨てて己が住みやすい所へ移る大金持ちの話やないようやけど、金持ちであればある程、住む国には拘らぬもんや。
『もらとりあむタマ子』 前田敦子が主役で面白いとは聞いたが、そう聞いた時には上映終わっとった。タイトルはモラトリアムの卵ちゅう事なんやろう。主人公は、“不在”志向なんやろうな。それには抗い難い魅惑がある反面、不安に苛まれる。
『ペタル ダンス』 観とりまっせ。
『チチを撮りに』 チチを乳と思い込ませ劇場に引っ張り込もうちゅう魂胆なタイトルやろな。
『凶悪』 凶悪な輩程警察に捕まらぬ行動しよるもんや。気い付けなならん。これ、封切り映画毎年100本観とる云う生真面目なHJちゃんのお薦め作品やったけど、行こうと思うた時には上映終わっとったがな。
『千年の愉楽』 中上健次の代表作を若松孝二が撮ったの知らんかった。これが若松の遺作なんやろ。
『甘い鞭』 石井隆、去年上映作あったんやなあ。知っとったら行ったやろなあ。NN君は、石井隆の作品観たさやなくて、主演の壇蜜見たさで行ったに違いないがな。NN君、壇蜜に鞭振るうてもらいたいんや。もしも、永遠の軍国少年M夫ちゃんが壇蜜を起用出来て監督したら、「甘い生ゴムパンツ」ちゅうタイトルにするでえ。
『かぐや姫の物語』 ワテが観たのは今年如月やった・・ しかし案山子、この作品よりも二作も上があるんか。
『横道世之介』 人生必ずどこかで横道に逸れるもんや。逸れてからどないするかがその人物の真骨頂やね。
『ペコロスの母に会いに行く』 ペコちゃんの母がペコロスなんやろうか? 森崎東と云えば、我が国の闇を炙り出した「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」の監督やでえ。友達誘って観に行ったなあ。大した監督やと感心したなあ。それに、三重の湯の山温泉が舞台になっとる「男はつらいよ フーテンの寅」の監督もしとる。フーテンの寅シリーズでええアクセントになっとる作品や。これは映画館やなくテレビで見たんや。『ペコロスの母に会いに行く』、知っとったら間違いなく観に行ったがな。でも、森崎東は今幾つなの?
NN君は、この他にも『そして父になる』『東京家族』『舟を編む』『つやのよる』をお薦めとしとる。