『ナイト&デイ』 | 温泉と下町散歩と酒と読書のJAZZな平生

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人生の事をしみじみ噛み締め出す歳は人それぞれやろが、ワテもそないな歳になったんで記し始めました。過去を顧みると未来が覗けます。
基本、前段が日記で後段に考えを綴っとるんで、後段を読まれ何かしらの“発見”があれば嬉しゅうございます。

『ナイト&デイ』☆☆

ハロウィンの今朝は8時起床。オージー牛ステーキを焼き、ポタージュと食べりんごジュース飲んで、午前中は風呂とトイレを掃除した。
風呂に入って、我が国がデフレ長期化しとるんは多くの企業が人事評価に減点主義で臨んどるからなのも大きいと考えとった。そうしとるから社員の発想や着想が凡庸なんや。社内が金魚の糞みたいな者ばかりになって冒険しよちゅう者が出て来んねん。
風呂上がって、浅草迄散歩し「まぐろ人」で鮨食うて遅い昼食摂った。
またふらふら台東区を歩き、夕刻M君と一緒に上野で観てきたでえ、『ナイト&デイ』ちゅう映画。
観た後もいつものように彼とブラッスリーで夕食摂ったでえ。
中国共産党のレアアース対日輸出止めの制裁措置が烏賊に蛸にアホな行為かちゅう話なぞして盛り上がったわ。
帰宅後、山形産ラフランス食うて、カーメン・マクレエのグルーヴィな歌をユーチューブで聴いた。


夜も昼も、と云えばすぐに思い出す。口ずさむ。
Night and day, you are the one
Only you beneath the moon and under the sun
It's no matter darling where you are
I think of you
Night and day, day and night, why is it so
That this longing for you follows wherever I go

云わずと知れたジャズのスタンダードでんがな。
ワテも好んで歌いまっせ。
でも、M君と一緒に上野東急で観た映画の中で曲はシンプル、歌詞はストレートなコール・ポーターの名曲中のこの名曲が使われるわけやない。
なぜか。
邦題が『ナイト&デイ』とカタカナやからややこしいねん。
原題は"Night”やなく"Knight”やさか気いつけてください。
主役のトム・クルーズとキャメロン・ディアス、このふたりが役にしっくりはまっとる、娯楽アクション・ラブコメディと云う奴でんがな。
実年齢からすると、トムはまことに若々しい。
相変わらずキャメロン・ディアスはノーテンキに愛らしい。
監督は、多分ヒッチコックを尊敬していると思しきジェームズ・マンゴールドと云う人。
アクション シーンを快調なテンポで見せてくれる才能ある人やね。
女のコを誘って観たい作品やった。ワテの誘いに従順に付いて来てくれるコが居ったらなあ・・
一緒に観終わった後、あなたが主演だったらもっと素敵だったのに、とか云われてな・・
もしも、トムに代わってワテが主演しとったらどないな映画になったやろ?
秘すれば花ちゅう訳やないんやけど、全く世間には知られとらんが、ワテ映画の主演務めた事ありまんねんでえ。
監督は全く無名のEI君、つまりワテの友達で、ビデオ撮影した処女作やった。タイトルは、「山辺の寡夫か?」アクション・ラブコメディや。
春樹さんの名作「海辺のカフカ」やあらしまへん。
監督本人はええ出来と思うて自宅にJAZZ仲間呼んで発表会したんやが、観客の酷評に耐えられず、見極め早く監督の道を諦めた。
EI君は、ワテが書いた脚本に難があると弁明し、共演のM子は自分の演技を省みずワテの過剰な演技が作品の格を下げたと主張しよった。
もしもJAZZ仲間の見立てが違い、EI君が自信持って世に問うていたら、曲がり間違って世間の絶大なる賛辞得る事もあり得たんや。そしたら、ワテは脚本も書ける有能な日本代表する映画スターとなるところやったんやでえ。
曲がり間違って世間の絶大なる賛辞得とる映画、たまにあるやろ。
残念なのは、埋もれた名作を世に問う粘り強さがEI君には無い事や。M子も自信家のくせにこの映画には自信無げで周囲に触れて回らんかったんや。
悔しいので、この作品の事についてはいつか記そうと思うとる。