C.G.Conn 26m Connqueror Ⅷ Stamp Alto Sax 28万4千台
 今回はコーン、26m、コンカラー、アルトサックス、28万4千台の紹介です。 今回のコーンはシリアルから推測すると、1938年製と思われます。 この頃のコーンはMモデルと呼ばれるサックスを主に作っていました。 アルトで言うと6Mというのがスタンダードモデルでその上位機種、カスタムモデルが今回の26Mとなります。   それぞれNaked Lady、Connquerorの愛称で呼ばれていますね。 Charlie Pakerは6mを長く使用していたイメージが強いですが、6mをホテルの窓から投げ捨てた事件?の後、一時期26mを使用していたようです。 テナーの30mの時にも書きましたが、通常のmモデルとカスタムモデルでは違うところがけっこうあります。  特に、キーシステムやキーの配置はかなり違っていて、特に左手テーブルキーの角度や形状は全然違うので、この辺りは好みが分かれそうなところです。 また、 貝が付いている以外のキー、サイドキー、パームキー、低音のC,C#キー、左手テーブルキー、サムフック、オクターブキー等に銀が張られています。よってキーの耐久性が上がり、見た目の高級感もあります。 コーンと言えば太くて柔らかい、そして豪快でストレートな音と表現されることが多いです。 おそらくCharlie PakerやDexter Gordonのイメージだと思われます。 今回の楽器はどうでしょうか?   やはりこの時代のコーンは、セルマーや現代の楽器とは全く違いますね。アメリカンビンテージ独特の太さと柔らかさがあります。 太く柔らかい音ですが、きちんと的に当てられれば、さらにスコーンとフォーカスされた気持ちの良い音が出ます。 重量は6mと比較するとかなり重いです。そのため6mが太く柔らかく軽やかなのに対して26mはもう少しゴリっとした印象です。  コーンのmモデルの彫刻には女性の絵が彫られています。 今まで数十本のmモデルを吹いてきましたが、職人さんがフリーハンドで彫っていると思われ、全て表情が違います。そんなところも気にして眺めてみると面白いです。 今回の女性はびっくりしているみたいですね。ジャズトリガースクールhttps://jazztriggerschool.wixsite.com/mysite