№2 もどき脱出、重いタッチ《エヴァンス・ブラッドショウ(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「エヴァンス・ブラッドショウ」のレコード紹介です。音符

 

共に育った友人、立身世のP.ニューボーン。

良く似たプレイから脱出し、やっと個が。

「ぐいぐい」と、ブルージーないタッチで。

 

一句

 “重き音 友と離の ピアノかな”

②『ピーセス・オブ・エイティーエイト』(58)
《Pieces Of Eighty-Eight/Evans Bradshaw》
エヴァンス・ブラッドショウ(p)、

アルヴィン・ジャクソン(b)、リチャード・アレン(ds)。
 

《Evans Bradshaw Blog紹介》

①『Look Out For~』(58)№1 ライバルか?俺二枚

 

《Phineas Newborn JR. Blog紹介》

⑥『Harlem Blues』(69)№6 力づく勝負!VS.エルヴィン

 

録音の違いであろうか。
①『Look Out』のピアノの音の「」がとれた。
①②共にRiversideのOJC盤。
録音の良さで、随分と聴く気になるプレイに変身した。

「角」のとれた音質は、強さとさで攻めてくる。

堂々としたプレイは、聴き応えがある。


①の力強さの押し売りは、ワンパターンだった。
それを見事に却し、メロディアスな表現に。
強弱・抑揚ある楽しめるプレイになった。
ただ、①の特徴だった剛腕なドラム&ベースが失われ、個的トリオに。

メンフィスで共に育った立身出世の友人。

故郷にを飾ったフィニアス・ニューボーン。

ニューボーンもどきの①ではあった。

だが当②は、突出した個性を押し出してくる。
ブルージーないタッチ、これが彼の魅力だ。

だが①から1年後の当②でも、やっぱ差はつけられた。

 

 一句

 “重き音 友と離の ピアノかな”


そんな個性を魅せる曲は「Night In Tunisia」。

ニューボーンもどきから脱した力がでています。

 

音譜 ニューボーンとは異なる、重いタッチの味をお楽しみ下さい。