№1 名盤、草っ原ガール《ジョン・ルイス(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「ジョン・ルイス」のレコード紹介です。音符

 

草っ原の女性、何とも楚なイメージが。

優雅なピアノ&「たわわ」揺れるテナー。

類学者のピアノと思えば、、何かしら・・

 

一句

 “草原の 吹くともに ピアノ聴く”

①-1『グランド・エンカウンター』(56)
《Grand Encounter:2°East-3°West/John Lewis》
ジョン・ルイス(p)、ビル・パーキンス(ts)

パーシー・ヒース(b)、チコ・ハミルトン(ds)、ジム・ホール(g)



①-2《2°East-3°West》(Pacific PJ44)

  これも同じPacificからリリース。

 

《Bill Perkins Blog紹介》

③『Tenors Head-On』№3 飽き?!「陽だまり」アンサンブル

 

《Jim Hall Blog紹介》

②『Concierto』(75)№2 巧くとも、穴に落ちろと・・

 

何とも、楚なジャケットか。

草っ原に寝転ぐ、女性の自然さが何ともいい。

演奏は清楚とは、ちょっと違うんだが。

むしろ、ジャケット違いで3枚も買ったのがしくて。

 

ジョン・ルイスといえば、「MJQ」の大看板。
このMJQ、私は嫌いなんです。
金持の室内楽仕立のジャズ、とでも言おうか。
くとまった臭いが、プンプンするんです。

当①はMJQのヴァイブが抜け、

テナー&ギターが加入した。
それだけでも、演奏は分変わってしまう。

 

お高い位置から、何段も降りてきた。

近くに寄ってきた気がするんです。
だがルイスのピアノは、やっぱ気品・高な香りがする。

黒人ピアノ特有の「脂っ濃さ」を全く感じない。
鰹節を効かせた、「さらっ」とうどんは旨い。
それに、天ぷら・てんこ盛りで贅沢うどんに。
それが、ルイスのピアノなのでは。

 

 一句

 “草原の 吹くともに ピアノ聴く”


太く「たわわ」揺れるパーキンスのテナー。
「ぐいぐい」とは、突っ込んでこない。

しつこくないテナーは、ルイスとの相性はGood。

「ぼっ~」と豊かに鳴り響く。

それが、いつものホールのギターだが。
ここでは輪をはっきりとさせ、小気味よい。


ルイスは大学で人類学を専攻した変り種。

黒人だが、人種差別とは無縁な環境で優に育った。
と、称される。


この頃は、「いけいけ・どんどん」H.バップ時代。
こんな業界で、優雅に美しくジャズを奏でる。

人類学者のピアノは、重なものではある。

 

音譜 優雅にピアノを、「たわたわ」とテナーを・・、気の世界をお楽しみ下さい。