№1 清々しい!脈打つ4ビート《ビリー・ハート(ds)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズドラム「ビリー・ハート」のレコード紹介です。音符

 

脈打つ4ビート、ロディー奏でるドラム

1発の打撃音、脳盪を喰らわすパワー

ナイーブ・センチなピアノが、可

 

一句

 “メロディーを 打つドラム 4ビート”

①『ザ・トリオ』(78)
《The Trio/Billy Hart》
ビリー・ハート(ds)、

ウォルター・ビショップJr.(p)、ジョージ・ムラーツ(b)。


「ト・ト・ト~ン」冒頭からドラムソロ。
少し重めの乾いた、良い音がしている。
まるで、メロディーをでるような4ビート。
当①は国内Progressiveレーベルの録音。

70年代後半、フュージョン真っ只中の業界。
そんな頃、この力強い4ビートが清々しい。
やっぱ、4ビートは心に馴む、と悦に。

「ザ・トリオ」のタイトルではあるが。

名前順からして、ハートがリーダだろう。
ドラムが思いっ切り立ってるのは、その証か。
ドラム好きな私には、有難いことではある。

ハートの名は、多くのアルバムで目にする。
ただ、リーダ作は数枚程のリリース。
この時、38歳(40年生)。

この頃から活躍してるので、かなり遅咲きの方ではある。

連打・連打の叩きまくりの方ではない。
の如く攻めるドラムでもない。


エルヴィン J.のタコ足8本スティック。

そんなテクがある叩き屋ではない。
1発の打撃音が、脳盪を喰らわす程のパワードラムである。


ビショップのピアノが、ハートに負けている。
少々ナイーブ・ンチな香りのあるピアノ。
パワフル・ハートにとても及ばないのは可哀想。

というより、ドラムが余りにも強ぎて不釣合い。

 

 一句

 “メロディーを 打つドラム 4ビート”


“ハート加入のアルバムを聴いてみると。”


J.ラッキーン(p)との共演④『Snooze』
両者のパワフルプレイと比べると。

当①のハートには、まだまだ余力が有る。


④『Snooze/Joanne Brackeen』№4 炸裂!ハンマー打鍵

 

又、2021年録音の⑧『Look Out!』。

当⑧では、現役81歳のプレイが聴ける。

70,80歳代のレジェンド達のアルバム。

少々乱なドラムだが、パワー健在です。

 

⑧『Look Out!/Cookers』(2021)№8 焼魂!レジェンドジャズ

 

音譜 ドラムソロで始る曲、軽さで飛ばす楽しさを味わって下さい。