№1 染める!ブルーに満ちぇる《ブルー・ミッチェル(tp)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズトランペット「ブルー・ミッチェル」のレコード紹介です。音符

 

トゥパ~」独特なアタック音が、憂いを!

枯れた潤いのリー節ピアノ、と共に!

どっぷりブルージー、シャイな装いを!

 

一句

 “染める音 ルーに満ちぇる ミッチェルや”

①『ブルーズ・ムーズ』(60)
《Blue's Moods/Blue Mitchell》
ブルー・ミッチェル(tp)、ウィントン・ケリー(p)、

サム・ジョーンズ(b)、ロイ・ブルックス(ds)。


名は通ってるが特に有名ではない、のでは。
派手さはなく、特に有名盤があるわけでない。
「いいねぇ~、大好きです。」

こんな方、多分人好みの方ではなかろうか。

中太とというより、むしろ細身の音。
トゥパ~」独特なアタック音が特徴。

細く・弱く、消え去っていく音がなんとも・・


決して張り出してこない、むしろ控え目な音。

名前どおりの「ブルー」ジーな香りが漂う。
憂いを込めたシャイな人間臭さが漂よってくる。

ラッパは花形、とかく威勢の良い方が多いが。
この方は、強弱抑揚の丁寧な表現力が巧い。

ブルージーなシャイなフレーズが何ともいい。
派手さを見せぬ姿は、いかにも好みである。

 

 一句

 “染める音 ルーに満ちぇる ミッチェルや”


ミッチェルはホレス・シルヴァーに発される。

58~64年、同グループに所属し活躍。
在籍しながら、リーダ作の当①等をリリース。
退団後の64年、Blue Noteへ移籍。

60年前後に名作が多い、と称される。
当①は代作で、貴重なワンホーンアルバム。
たっぷり・どっぷりのブルージー感が堪らない。

 

その立役者は、ピアノのW.ケリー。
師匠H.シルヴァー(p)とは相するスタイル。

 

枯れた感で潤うケリー節のピアノ。
「ころ・ころ」転がるンポン玉の音のように。
ミッチェルのラッパと共にブルージーに誘ってくれる。

 

《Horace Silver(p) Blog紹介》
③『Blowin' The Blues Away』(59)№3 胸ど突く!煽るピアノ

《Wynton Kelly(p) Blog紹介》

⑦『Smokin' At The Half Note』№7 音を失くしたケリー節

 

音譜 テーマの控え目な音&「トゥパ~」独特なアタック音を楽しんで下さい。