(続)№2 仕上は加工品 or 半生?《(加)ケニー・ホィーラー(tp)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズトランペット「ケニー・ホィーラー」のレコード紹介です。音符

 

透明感溢れ過ぎ、まさしくジャズの加品!

野生の強さ&しいフレーズ、ガルバレク!

ドラムの生々打撃音、加工品を「半」に!

一句

 “野蛮ジャズ エコーサウンド 牙かれ”

②『ディアー・ワン』(77)
《Deer Wan/Kenny Wheeler》
ケニー・ホィラー(tp,fl)、デイヴ・ホランド(b)、

ヤン・ガルバレク(ts,ss)、

ジョン・アバークロンビー(eg)、ジャック・ディジョネット(ds)。

《Kenny Wheeler Blog紹介》

①『Double,Double You』(83)

№1 クリア&シャープ!カナダ・英国融合音

 

独ECMとenjaレーベルがいだ。
透明過ぎて、ラッパもテナーもスケルトンに。

まさしくジャズの加品。

生肉をソーセージにしたような。
スパイスは効かせず淡白な魚肉加工品に。

ホィーラーのラッパはこの音質が合うのか。
どれを聴いてもタンキングの強さを失った音。

尖った明音が情緒まかせで流れていく。

剥き出しテナーのガルバレク。
野生的な音創りの大ファンである。

強さ&美しいフレーズの融合は独自の世界。

 

ECMの手に掛かりスケルトンな野生音に変身。
まるで狼の遠吠えが暗闇に反するようだ。

 一句

 “野蛮ジャズ エコーサウンド 牙かれ”


そんな中、たくましく「生」音を叩き出す。

ディジョネットのドラム打撃音が巧さを効かす。

人工加工のサウンドを「生」仕上に。

ホィーラーは出身、英で活動。
ガルバレクはノルウェー、オランドは英出身。

まさしく多国籍部隊である。
 

音譜 透き通った音の世界で、サックスの性味&美しいフレーズに注目を。