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ジャズサックス「フランク・ウェス」のレコード紹介です。
Wheelin' & Dealin'、「回転&行動」の演奏?
「ボヤ~ン」の音の奴、「鉄の塊り」の音の奴!
力強く真ともな音の奴、三人三様の・・・
一句
①『ホィーリン&ディーリン』(57)
《Wheelin' & Dealin'/Frank Wess》
フランク・ウェス(ts,fl)、ジョン・コルトレーン(ts)、
ポール・クィニシェット(ts)、マル・ウォルドロン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、
アーサー・テイラー(ds)。
ウェスは、テナー・アルト・フルートの三刀流。
アルトからテナーに転向したので、一刀流ならテナーのようだ。
フルート嫌いの私は、殆どレコードを回さない。
まぁ~、穏やかなものでも聴いてみるか。
と、いう感じで・・・。
C.ベイシー楽団に10年在籍。
だからか「オーソドックス」なスタイル。
奇抜でもなく、フルート本来の「暖かみ」がある。
そんなフルート屋さん。
面白いのはP.クィニシェットとJ.コルトレーンの加入。
3本のテナーってのは、何の企みがあるのか?
聴いてても全く分らない。
ただ、アドリヴで全く異なるカラーが現れる。
クィニシェットは「ボヤ~ン」とした音で、
たまに「ホゲェ~」とふざけたような。
コルトレーンの登場でガラッと景色が変わる。
鉄の塊りの音で硬派を魅せつける。
B#2「Dealin'」の曲、誰が巧い?
間の抜けたレスター・ヤングもどきのクィニシェット。
ちぐはぐなコルトレーン。
力強く真ともなのはウェスのテナー。
アレンジもなく、インタープレイもない、
淡々と三人三様のカラーを打ち出す1枚。
「ホィーリン」は回転、「ディーリン」は行動。
ジャケットのスケートは分かるが。
演奏は「回転&行動」??
一句
“ 三人の 回すテナーの 音模様 ”
淡々と三人三様のカラーを打ち出す演奏です。