№4 LD+3!蒸気機関車・猛ダッシュ《ルー・ドナルドソン(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
        ジャズサックス「ルー・ドナルドソン」のレコード紹介です。
ルンルン
 

重たく・跳ねるアルトがっ走る
「3サウンズ」トリオ、後方からッシュ

「バシャ・シャ」ドラム、蒸気機関車猛烈ダッシュ

一句

   “ 蒸気吐き 猛烈ダッシュで (はし)る音 ”

④『LD  +3』(59)
《With The Three Sounds/Lou Donaldson》
ルー・ドナルドソン(as)、ジーン・ハリス(p)、アンドリュー・シンプキンス(b)、

ビル・ダウディー(ds)。

《Lou Donaldson Blog紹介》

①『Swing and Soul』(57)      ②『Lou Takes off』(57)

№1 ドナルド・ダック!アヒルが「損」?              №2 ロケット噴射!爆発ジャズ

③『Light-Foot』(58)
№3 艶の音!海&空・突き抜け


重たいアルトが突っ走る。
後方からプッシュするのは気機関車、石炭を山積み。
登り坂を蒸気を吐き出し、グイグイ駆け昇る。

太く・いアルトは、テナーと思えるほど。
押しまくるのはG.ハリス率いる機関車トリオ。
ドラムのダウディが先頭で牽引する。

  一句

     “ 蒸気吐き 猛烈ダッシュで (はし)る音 ”


このピアノトリオは「サウンズ」名で活躍するトリオ。

アルバムを何枚も出すほどの人気トリオ。
タイトルの「LD+3」は、Lou Donaldson+3(サウンズ)の意味。

A#1 「Three Little Words」。
この出来は本家3サウンズのアルバムを超えている。
この量感溢れる演奏は、本家3サウンズでは聴けない。

ルーのアルトのスピード感。
クセントの効いた乗りが3サウンズ部隊を調子づかす。
特に、ドラムの迫力が発破を掛けまくる。
シャ・バシャ」のスネアとシンバルアタック。

急き立てるように叩きまくり、インタープレイも抜群。

①・③とコンガ入り「陽気オヤジ」には参った。

コンガが抜けたルーはブルースが最高。
重量級プロレスラーのレーン・バスターの迫力がある。

この④、ワンホーンのルーが充分に楽しめる1枚。

ただ、語尾のヴィブラートに気を感じるところも。

情を込めた歌うフレーズと思えば、一目惚れもあるかも。

 

音譜ドラムが蒸気機関車のようにきたてるルー・ドナルドソンをお聴き下さい《フルアルバム》