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ジャズサックス「ビリー・ハーパー」のレコード紹介です。
J.ファディス、D.ガレスピーの「ばったもん」!
B.ハーパー、喉焼けオヤジの怒鳴声か?
狙いはR.ハナ、ついでにファディスの参加?
一句
“うるささや ラッパにサックス せめぎ合い”
①『ジョン&ビリー』(74)
《Jon & Billy/Billy Harper & Jon Faddis》
ビリー・ハーパー(ts)、ジョン・ファディス(tp)、
ローランド・ハナ(p,el-p)、ジョージ・ムラーツ(b)、モトヒコ・ヒノ(ds)。
ラッパのJ.ファディス、困ったもんだ。
まるで、ディジー・ガレスピー(tp)か?
まるで、模造品「ばったもん」。
殆どがハイトーン、とにかく「うるさい」。
音が止むと耳に「キ~~ン」、残音が。
中低域でフレーズの旨さを効かす。
ハイトーン一発で迫力を出す。
そんな芸当は一切無い。
全てが色気・巧さも無いハイトーン。
(このテクが巧いのだが)
荒くれハーパーも黙らせる程のやかましさ。
一句
“うるささや ラッパにサックス せめぎ合い”
ファディスを参加させた理由が記載されてる。
レコード会社はR.ハナ・トリオに録音を申込む。
だが、ハナはファディスの加入を条件にした。
結局、妥協案でファディス&ハーパーで録音。
当レコード会社は国内トリオ社。
「ファディスでは売れない」。
と、レコード会社は読んだか?
ハーパーの音の表面は粗く・硬質。
トゲトゲの剣山が刺さるほど・・。
こんな音を力づくで吹きまくる。
喉焼けオヤジが渾身の力を込め・怒鳴り突ける音。
としか言いようがないテナー。
この曲は両者・割と「真ともな」音、どうぞお聴き下さい。
ファディスの「ハイトーン」だけのアドリヴはこちら