№1 激変!!ギター人生培う極太音《タル・ファーロウ(g)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

♪♪♪ ジャズギター「タル・ファーロウ」のレコード紹介です ♪♪♪

NY録音「
シガシ」棘(とげ)の刺さる音

LA録音で「ッシリ」音へ激変

NYの軽自動車からLAでムジンに乗り換えか

一句
   “ 一年後 何が変えたか 極
音 ”

①『ザ・タル・ファーロウ・アルバム』(54,55)
《The Tal Farlow Album/Tal FarLow》

N.Y.録音:バリー・ガルブレイス(g)、オスカー・ペティーフォード(b)、ジョー・モレロ(ds)。

L.A.録音:クロード・ウィリアムソン(p)、レッド・ミッチェル(b)、スタン・リーヴィー(ds)。
《YouTubeリンク:The Tal Farlow Album/Tal Farlow》

これは、EP・10inch盤・55年録音を合体発売されたヴァーヴ収録初作品。
まず、NY録音の8曲。

この頃活躍するギタリストの中でも少し特徴がある。
太くはない音が「シ・ガシ」と棘(とげ)が刺さるようなピッキングの音。

 

アップテンポの曲が巧い。

走り過ぎていく姿を見るように音がけづって行く。
研ぎ澄まされたフレーズは粋。

LA録音の曲に入るとかなり驚く。
NY録音と同じ人間が弾いてるとは思えない。

音質もフレーズも大きく変わり、従来からイメージするタルの音に。

年後に、何でこんなに変るのか?
  一句
     “ 一年後 何が変えたか 極
音 ”
とんでもなく音がい、ドッシリと安定感が。
棘の刺さるようなキシミ音は全くない。

こんな太い音を出す者は他に居ない。

今後のギター人生はこの極太音が看板となる。
ハイテンポの曲では太い音が「ンズン」走りまくる。
NY録音は軽自動車の走りだったが、アメ車ムジンにでも乗り換えたような・・。