№1 躊躇せず斬る!切り刻む《カーター・ジェファーソン(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

♪♪♪ ジャズサックス「カーター・ジェファーソン」のレコード紹介です ♪♪♪


「バリン・バリン」障子・襖をり破る音

音場の空気を日本・斧で切り刻むテナー

鉞(まさかり)担いだ ムライ・ジェファーソン! 

一句

  “ 躊躇(ためら)わず り刻む音や ジェファーソン ”
①『ザ・ライズ・オブ・アトランティス』(78)
《The Rise Of Atlantis/Carter Jefferson》
カーター・ジェファーソン(ts,ss)、クリント・ヒューストン(b)、ヴィクター・ルイス(ds)、

スティーヴ・ソーントン(perc.)。(A)テルマサ・ヒノ・(B)シュンゾウ・オノ(tp)、

(A)ハリー・ホワイテイカー・(B)ジョンヒックス(p)、
《YouTubeリンク:The Rise Of Atlantis/Carter Jefferson》

障子・襖が「リン・バリン」に斬り破り散っていく音がする。
鋭く立ち上がるテナーの音。
音場の空気を鋭い日本・斧で切り刻んでいくテナー。
ムライ・ジェファーソン! 鉞(まさかり)担いだジェファーソン! 

結して巧い人ではない。

小細工無し・迷い無し・い音がためらい無く一揆に吹き出す。
A・B面で若干メンバが異なるが、こんな演奏を聴かすのはB面。

  一句

     “ 躊躇(ためら)わず り刻む音や ジェファーソン ”


A面の酷さはチョット呆れる。ジャズのレコードから除外したい。
コンガがワンパターンで続き、ドラムはシンバル係。
曲調は南米の空気漂う陽気なもの。
日野のラッパは撃ラッパのハイトーン一発吹き。
大野のラッパも似たようなもの。

このレコード、日米善ラッパ同好会か? 凡人的価値にがっかり。

他の作品を探すが見つからない。
一心乱に潔く吹き荒れるテナー。

脳味噌にこびり付き残響音が消えないのだが・・・。