独№6 幻影マジック!ドイツ・ジャズ《クラウス・ドルディンガー(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

繰返しのベース? コード進行? がそうさす

不気味、沈み・落込み、影が惑わす・・・

ドルディンガー・マジック、イツ・ジャズ!!

こんな音、創る奴は「いつ」だ?ってか。

一句
  “ 幻影に 気持ちち込み ドイツジャズ ”
①『ブルース・ハプニング』(68)
《Blues Happening/Klaus Doldinger》
YouTubeリンク:
 https://youtu.be/of3NacdN0pM 
クラウス・ドルディンガー(ts,ss)、インフリード・ホフマン(p,org)、
ヘルムート・カンデルバーガー(b)、シーズ・シー,他(ds)、ジョー・クイック(g)、

オーディオがれた? と、思わされた。
A面、Lchしか音が出ない、B面は逆にRchのみ。

だが、パワーメータは両ch振れ、よく聴けばセンタからベースが聴こえる。

 

こんな妙な録音を何故?

70年前後、アバンギャルド・ジャズでは「何でもアリアリ」だったからか。
このレコードもそんな類の1枚か。

 

ドルディンガー、名前どおりイツの方、超マイナーなようだが。
ところが、数多くのリーダ作がある。

多種のリード楽器・シンセサイザー、何でもやり曲家でもある。
有名作は映画「DasBoot」を作曲。

レコードを聴き通すと思議な感覚に陥っていく。
ドラム、ベースの単調なビートにのり、狂ったようにサックスが吠え、叫ぶ。
コード進行が? メロディーか? 音質か? 何かが不気味。


B面は組曲構成で、多様な音創りの曲に身を委ねると・・・、
「気持ちがち込み」自ら沈んでいくのが分る。
ドルディンガー・マジックの影に惑わせられる作品だ。